第15話 闘技大会優勝
次の日の朝、受付まで来た俺はアイリス達と別れ選手控え室に入った。あと今回の闘技大会は20人ずつのバトルロイヤルをし、各3人ずつが本戦に出場出来る。そこからはトーナメント戦で順番に戦っていく。
ちなみに俺はAブロックで一番はじめだ。
『選手の方々ご入場下さい』
俺達が舞台全体に広がると、
「あーあー。選手の方々、私はこの街の領主、エルド・グレイスだ。諸君の勇姿を期待する。」
そう言うと、舞台の上では各々で戦いが繰り広げられる。
俺は〔電雷魔法・サンダーレイン〕舞台は雷に包まれ、残るは数人しか残っていない。俺が審判を見ると、
『決まりましたぁユウマ選手、ガイ選手、グラン選手でぇぇす』
会場は拍手が鳴り起こった。
予選は着々と進み、午後からの本戦が始まった。
「次の俺の相手はえぇとライン選手か」
俺は控え室をでる。
すると丁度相手も入ってきた所で、舞台に二人が立つと
『本戦第一回戦目、始まりでぇぇぇす』
すると相手はナイフを投げつけてきた。ユウマが弾くとナイフが暴散し煙が立ちこめる。ユウマが〔自然魔法・突風〕魔法を使うと煙は吹き飛ばされ相手選手も立ってられなくなった。ユウマが首に刀を突きつけると、
『そこまでぇぇ、勝者ユウマ選手ぅぅ』
ユウマは刀を納めると舞台をでる。
俺が観客席に来ると
「ユウマさまぁ」
アイリスがをふっていた。俺がそっちへ行くと、「次の相手はライト選手だよ。神聖魔法の使い手で聖騎士らしいですよ。」
セラがそう言って隣をあけた。俺がセラの横に座ると、セラは肩に頭をのせてきた。だから俺が頭を撫でてやると嬉しそうに笑った。
『次の選手ご入場下さい』
俺が舞台に入るとライト選手はもう会場に入っていた。
『選手は揃いました第9回戦の始まりでぇぇぇす』
俺が縮地で近付き、刀を振り下ろすとライトの体は消え後ろから光線が飛んできた。
「へぇ、今のをよけるんだぁ」
俺は〔暗黒魔法・デッド.イン.ライトハザード〕魔法を使うといくつものライトが消え本物のライトを拘束した。俺が刀を突きつけると、
『決まったぁぁぁぁ勝者ユウマ選手でぇぇす』
テンポ良く進む大会が進み、
『決勝選は、ユウマ選手とぉぉ、ガイ選手でぇぇす』
決勝が始まると、ガイ選手は両手に炎を付与し、殴りかかってくる。しかしユウマは氷壁で拳を守るだけで攻撃しない。
「守るだけじゃ勝てねえぜぇ」
「あ、そうか。なら俺から行くぜ」
俺そう言い全身に青炎を纏う。
「さあ、行くぜ」
右手からの炎で相手を包み込む。すると
「甘く見るなぁ」
「甘いのはお前だ。」
ガイ選手は炎を吹き飛ばすが、俺が青炎正拳を放つとガイ選手は舞台の上を吹き飛ばされ舞台を転がる。ガイ選手がユウマを見るが、そこにはもうユウマはいない。
「俺はここだ」
背後に回った俺はガイ選手を舞台の下まで殴り飛ばす。
『決まったぁぁぁぁ勝者ユウマ選手でぇぇす。皆さん大きな拍手をぉ』
「ユウマ選手、其方の勇姿感激した。皆さん再びユウマ選手に大きな拍手を」
その日の内にユウマは賞金の金貨200枚そして領主の家宝〔天原の剣〕を貰った。天原の剣は斬の色違いの刀だった。斬は漆黒の刀、天原の剣は純白の刀。ユウマは何故かこの刀に惹かれた。
その日の夜、ユウマは天原の剣に〔真相解明〕を使った。すると、
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天原の剣 本当の名前は《絶刀・突》絶刀・斬
と対になる刀で、これは突きで本領
を発揮する。また絶刀・斬と同格の
神器でもある。
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「やはりか。」
ユウマは呟きその日は寝た。
次の日、ギルドへ行くと
「ユウマさん指名依頼が来ています。」
受付嬢が興奮したように言って伝えてくる。
「依頼主は誰ですか。」
「じ、実は、りょ、領主様です」
「やっぱりかぁぁ」




