第13話 神との会話 そして帰還
「ここは、どこだ。」
「神の部屋じゃよ、久しぶりじゃなぁ。勇馬」
「俺は死んだのか」
「いや、今回は死んではいないが体は大変なことになっとる。今のおぬしの体はのぅ、えぇと右目の失明と左手の麻痺ど右足がなくなっとる。このままでは死んでしまうぞ。おぬしはどうしたい。」
意地悪そうな顔で俺に言うが、
「すまん、治してくれ。」
「ほほぉ、前は生に執着が無いと言ってたのにか」
「あぁ、今俺は守りたい者がいるから」
「うん、その顔だ」
神様はそう呟き
「じゃあのぅ」
俺の意識は闇におちていった。
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「どうしよう、セラちゃん」
「とにかく安全な場所へ」
私達はそう言ってボス部屋の端にユウマさんを寝かせた。ユウマさんはボロボロで傷だらけだった。
「アイリスちゃん、ユウマさんは私達のせいでこうなっちゃったのかなぁ」
「セラちゃん、これからは私達も自分で自分を守れるようにならなきゃ。違うユウマさまと一緒に戦えるようにならなきゃ」
「うん、そうだね。頑張らなきゃ。」
私は弱気になってた。ユウマさんが目の前で倒れてしまって、これからは頑張らなきゃ。
そうして私達はボス部屋の回りを探索し始めた。すると前からレッドゴブリンが出て来た。するとアイリスちゃんが
「私が障壁を張るからセラちゃんお願い。」
〔魔拳・炎〕
私は手を振りかぶりゴブリンを蹴散らす。
その後私達はゴブリンの魔石を回収し、ユウマさんのところへ戻っていった。
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「んぅ」
俺はそう言って体を上げた
「ユ、ユウマさまぁ」
アイリスが涙を流して抱きついてきた。後ろでセラさんも涙を流していた。
「ごめんなぁアイリス、セラ」
「ユウマさん心配しましたぁぉ」
セラも俺に抱きついてきた。俺は二人の頭を撫でて落ち着かせると改めて回りを見る。すると洞窟の中で離れた所に竜王の死体が転がっていた。
「ユウマさんあれから三日も気を失ってたんですよ」
あれから三日か。長いな。
「アイリス、セラ、心配かけた。もう心配し無くて大丈夫だよ」
「ユウマさま、ほんとーーに無理しないで下さい。」
「あぁ、心配かけたな」
それからは竜王の死体を回収し、宿に戻った。
夜、鏡を見たとき違和感を感じた。よく見ると俺の右目が紅色になっていた。慌ててステータスを見ると神の神眼とステータスに出ていた。
〔鑑定〕
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神の神眼 相手に様々な魔力を使った効果を与
えられることが可能になる。例えば
相手を炎で燃え上がらせることが出
来たり、相手を瞬間移動で飛ばすこ
とも出来る。
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これは神様のせいだな。俺はそうまとめた。そしてダンジョンに行き色々試して見ることに。
まず始めに会ったギガンテス。俺はそいつに〔神の神眼・拘束〕神眼を使うと威力は落ちるが、早く低燃費で魔法を行使出来た。そして最下層に降りた。そして俺は魔族の首に死霊魔法を使った。そして、
「おい、お前達は何故俺達を襲った。」
「は、誰が教えるか。」
「そうか、ならこうするか」
俺は〔創造魔法・人心掌握〕魔法を使い魔族から情報を全て聞き出した。それによると俺達を襲ったのは仲間の消息が途絶えた所で強力な魔力を感じて、そいつ〔俺達〕を殺す為に魔王軍から自分達二人が送られた。そして自分達は魔王軍の中の最上位5人の三番目と五番目だそうだ。
「お前達は魔王の配下か?」
「はい、偉大なる魔王さまに忠誠を誓う魔族の中で最上位の魔族です。」
「なら、ほかの3人の最上位魔族を教えろ。」
「はい、一人目は堕天使ルドール様と二人目は人族のマド様です。3人目は獣人ターガ様です」
「分かった。もういいお前らが最弱だと思う魔物を言え。」
『スライム』
「分かった」
最後にスキルをコピーした。そして〔創造魔法・スライムチェンジ〕を使い二人をスライムに変えた。ユウマはそれが済むとスライムをおいたまま闇に消えていった。




