第12話 グレイスについた。そしてすぐ魔族
「大きいなぁ」
「大きいですねぇ」
俺達はグレイスの城壁に驚愕していた。50メートルほどあり厚さは5メートル程の堅固な壁だ。
俺達は中に入るとまず宿を取った。そして冒険者ギルドに行った。
「すいません、ダンジョンってどうやって入れば良いですか。」
俺が受付嬢に聞くと、
「はい、こちらでダンジョンに入る手続きをするとこちらをお渡ししますので、ダンジョン前の受付でお見せ下さると入れますよ」
そう言って四角い小さな板を見せてくれた。
「では3人手続きをお願いします。」
「はい、では冒険者カードをお貸し下さい。」
俺達は受付嬢にカードを渡すと
「はい、お預かり致しました。少々お待ち下さい。」
受付嬢はそう言うと受付の奥へ入っていった。
しばらく待つとさっきの四角い板を三つ受付嬢が持ってきた。
「はい、こちらがダンジョンでの証明書になります。あとあなた方3人とも冒険者ランクがCとなります。」
そう言ってカードと板を渡された。
俺達は早速ダンジョンに入る。
ダンジョンは薄暗い洞窟のようなところだが、かなりの広さがあった。
「以外と広いな」
「はい、しかしうすぐらいですう」
ガザ、ガサッ
嫌な音がして前から三匹〔ダークネススパイダー〕が地を這ってやってくる。
〔自然魔法・暗瞳〕
俺が蜘蛛の目を見えなくする。
そして斬撃を放ちとどめをさす。そして階段を見つけ下の階へ行くと「うわっ」
いきなり斬撃が飛んできた。斬撃の正体は風のカマキ〔エアマンティス〕だった。俺がとっさに黒炎弾を放つと跡形も無く倒した。
「あちゃーやり過ぎた。」
「ユウマさまドンマイです」
この日はそれで切り上げた。
「あれから毎日ダンジョンに入るけどやっと最下層かぁ」
そう今俺達は最下層の手前の階段にいる。
「よし、行くぞ」
俺はそう言って最下層に降りていった。
最下層には真っ赤な肌の巨人がいた。〔鑑定〕
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種族 バンパイアガーディアン
Lv161
HP 110000
MP 56000
力 260000
知力 36000
速さ 72000
体力 186000
魔力 69000
運 420
スキル 獄炎魔法
流血強化
棍術
眼光
威圧
パッシブスキル 火炎無効
腕力向上
固有スキル 縮小
流血魔法
変色
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久しぶりだな。ここまでのやつ
〔獣王化〕〔筋力超上昇〕
〔創造魔法・ウォーターピット〕
「よし、行くぜ!」
俺は駆け出し斬に聖刃を付与し横薙ぎに一閃。
するとガーディアンは腕が吹き飛び、胴に深い傷がつく。「ウォォォォォ」
ガーディアンは棍棒を振り上げ下に振り下ろす。が、そこにユウマはもういない。ユウマは右手に込めた「氷河魔法・氷河像」をガーディアンめがけて一直線に放つ。それと同時にピットも一斉に放ちガーディアンは立ってられなくなり、そのまま氷像と化した。ユウマがガーディアンのスキルをコピーしたとき大きな爆発音が鳴った。
ユウマが振り向くとバンパイアの魔族と竜人の魔族の二人組がいた。ユウマはバンパイアの背後にまわり、〔死神〕を付与し心臓を一突きにした。するとバンパイアは倒れた。そして死体を回収した。竜人が気付いたときには遅い。
ユウマはもうアイリス達のところに戻り結界を張っていた。
「お前今なにおした。」
竜人は竜王化まで使い俺に襲いかかってきた。
万壁を使い抑えるも竜王は簡単にそれを破壊する。
竜王は右手を振り上げ爪で魔刃を飛ばす。しかしユウマも斬で聖刃を飛ばし相殺させる竜王は数千のブレスを放つが全て相殺していく。
「今度は俺の番だ。」
ユウマは駆け出し刀を振りかざす。竜王がそれを弾こうとするがユウマは瞬間移動で背後に回っていた。ユウマが聖魔刃を付与した斬で一突きにした。その時竜王が死に際に飛ばした斬撃がアイリス達を襲った。アイリス達は死を覚悟した。アイリス達が目を開けると目の前にはユウマが全身ぼろぼろだで倒れていた。
『ユウマさま(さん)』
アイリス達は同時に叫び、ぼろぼろになったユウマを安全な場所に運んだ。




