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3話

もう主人公は何でもできるものだと思ってください(´・ω・`)

さて、楽しむといってもまずは何をしよう。

ある程度の策はできているが真っ先に考えるべきは今夜の行動だ。

今夜の他の生徒の行動によって明日からの動きが大きく変わる。だが、情報収集だけではつまらないな…。


──────


こうして考えること数分。今夜の俺の動きが決まった。

まずは空間把握を学園祭全域に巡らし全生徒の情報を大賢者にチェックしてもらう。そして表立った動きがあれば報告してもらう。

うちの学園には約5500人もの生徒がいるんだ、当然、(わる)もいる。動かないわけがない。

そしてそれと並行して学園にいる全ての生徒の能力把握だ。

記憶能力拡張という能力を作成したからどんどん覚えていく。

いつも大賢者に頼ればいいかとも思ったが常に頼っていると咄嗟の判断ができなくなると思ったから大賢者の力を頼らない方法をとる。


現在時刻は午後9時過ぎ…そろそろ…きた、食堂付近で暴動だ。

これは予め分かっていた。明日の朝まで食料は配られない。するとどうだ?食堂は昼の購買も兼ねている。なら必然的にそこには食料がある。だが絶対に全校生徒分など無い。

不良達による暴動が起こるのは絶対だ。


この間に…よし、全校生徒の約8割は食堂だ。暴動が起きて混乱しているうちに行動を起こす!


そうして俺は隣の特進B教棟の四階に空間転移した。


──────────


空間転移というのは凄いな…驚いた。

一瞬にして景色が切り替わったかのような移動だ。


そして俺の目の前には…



今日の獲物が歩いていた。



──────────────


同時刻。


「相変わらず…会長の読みは凄いですね。」


ここは特進教棟B二階にある生徒会室。

そしてそこには4名の生徒がいた。男女比は同じ。


「まぁ、これくらいは読めないと到底会長など務まらんからな。」


そう言ったのはここ、劉蘭(りゅうらん)学園の生徒会長であり、事実上の生徒の頂点、鬼夜摩咲女(きやまさぐめ)だ。


「そうですか…。」


と答えるのが書記の五灯琳(ごとうりん)


「まぁ、劔くらいは読めてたよな?」


「当然だ。」


と答えるのは皇劔(すめらぎつるぎ)。生徒会副会長だ。


「で、輝。お前はいつまで寝てるつもりだ。」


「ん。ふああ〜。なんか呼びました?会長。」


「この腑抜けが、と言ったのだ。」


「相も変わらず酷いですねぇ、それも僕にだけ。」


どこか気の抜けた返答をするのは会計の扇南輝明(おうぎみなみてるあき)


「ところで鬼夜摩。二年二人に見回りなんぞ任してよかったのか?」


「何を言っている劔。あいつらが他の生徒にでも気後れするとか思ってるのか?」


「…いや、そういうわけではない。」


「なら心配無用だ。ただ帰りを待てばいい。」


生徒会役員はあと二人いるがここにいる四人は三年。そして見回りの二人は二年のため、二人は率先して見回り役を買って出た。


そしてこの部屋にいる四人は月平を除き、生徒でもトップクラスの能力を持っている。


そして四人は今、ゲーム開始と同時に食堂に行き、自分達の食料を確保して生徒会室にいた。


一般生徒なら「生徒会長がそんなことをしていいのか?」なんて思うかもしれないが鬼夜摩自身、そこは仕方ないものとして割り切っている。


成績優秀、スポーツ万能、美人で、さらには洞察力も高く、メンタルも強い。そして何より身内以外に対して冷酷だ。


いつもは仮面をかぶっているが仮面を外せば、自分と身内の利を何よりも優先する。


そんな人間が鬼夜摩咲女であった。


だが鬼夜摩も人間である。見えないものは予測できない。

見回りに出した二人が今、どうなってるかも知らずに今後の計画を立てながら生徒会室で過ごすのだった。

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