2話
この話は俺TUEEEE成分を多量に含みます。
ぼっちを貫くと決めてからの俺の行動は早かった。
まずはグラウンドから抜け出し、特進教棟Aの四階にある、誰も使っていない倉庫を目指した。
グラウンドから抜け出す際に女生徒に「どこにいくの月平君?」なんて声をかけられたが「トイレ」とだけ言った。
倉庫に着いてからはとにかくゲーム開始を待った。
「はぁい、みんなのアイドル、エリーゼちゃんだよぉ♪1時間たったようだからゲーム開始でぇす♪それとみんなが気にしてるであろう食料については、毎日朝の6時にインベントリに配布するから安心してねぇ♪それでは楽しいデスゲームを〜♪」
よし、1番気になっていた食料問題は解決。最悪人肉食べるかなんて思ってたが杞憂だったようだ。
『では、お待ちかね能力配布のお時間だよぉ♪今は君達の頭の中に直接話してるからねぇ、それでは配布っ♪』
何かが体の中に入ってくる感覚。
なんだこれ…大賢者?どうやってつかうんだ?
『宜しくお願いします、マイマスター』
「!!!???」
ビビった!頭の中に直接響いたぞ!?だがエリーゼと声が違ったからこれが大賢者か?
『その通りですマイマスター。』
…今まで読んできたラノベの中でも王道の異世界転生物。その中の1つに確か世界の知識をなんでも教えてくれるものがあったはずだ。お前はそれと同じか?
『イエス、マイマスター。』
なるほど…自身に見合った能力…か。知識を得ることを喜びにしてる俺には知識を教えてくれる物をってか。おもしろい。
なら早速質問タイムだ。
「(エリーゼが言った以外でデスゲームを終わらせる方法は?)」
『ありません。』
だろうな、次。
「(能力が被ることは?)」
『あります。が、大賢者については被り無しです。』
ほう。なら次だ。
「(他にはどういった能力がある?)」
『火や風などの自然現象を起こすもの。武器、火器などを顕現させるもの。他、ファンタジー小説にあるスキルなどが存在します。』
「(相手の能力を看破させる能力は?)」
『3ーSー6の藤崎が持っています。他にはいません。』
そこまでわかるのか。…これはなかなかに便利そうだな。
「(外の世界はどうなってる?)」
『この情報は管理者権限にて秘匿されています。』
管理者権限…ときたか。どのみち、外については知れないか。
そういえば今日読んでたラノベでは俺TUEEEE主人公が様々なスキルを使って敵をボコしてたな。
「(他の能力を得ることは可能か?)」
『可能です。』
マジか!!!これは有益な情報だ!!!
「(方法は?)」
『具体的な能力のイメージを念じて、この能力が欲しいと願うだけです。』
え?それだけ?それなら普通に他の人とかもいっぱい能力持ちそうだが。
『否。自身に弱い能力が配布されたとしても漠然と強い能力が欲しいとだけしか願えません。たとえ強力な能力を手に入れたとしても周りと比べその能力だけで満足することがほとんどです。』
なるほど…。ってことは俺だけ複数の能力持ちになれるのか?
『イエス、マイマスター。』
なら、
「(能力の所持数に制限は?)」
『ありません。』
よっしゃぁ!!!!!!これ俺勝ち組じゃね!?
なら早速能力タイムだ!
──────
数時間後。俺の能力は凄いことになっていた。
【能力】
大賢者
神羅万象
万物創造
大罪之理
天権之理
なにこれって思うかもしれないけど説明聞けば仰天するからな。
【大賢者】
世の理全てを知ることが出来る。
並列思考。超速思考。
能力保持者のサポート。
【神羅万象】
世に存在する全ての魔法を最高錬度で使用可能。
空間把握、空間支配を最高範囲(地球全て)で使用可能。
【万物創造】
全てのものを創造することが可能。(能力含む)
【大罪之理】
7つの大罪能力を最高錬度で使用可能。
大罪能力の真理を知ることが可能。
【天権之理】
天使の加護を得る。(不死、不滅、その他)
天使能力を使用可能。
はい、つまり俺TUEEEEです。
途中に能力作成能力が欲しいって願ったら手に入ってしまってそっから増やしまくったら整理つかなくなったから大賢者に能力統合できるっ?って聞いたら出来るって言ったからおまかせしたらこうなりました。
でも空間把握、空間支配って地球全てとか言ってるけど実際使ってみたら学園の敷地内しか使えないしなんかガッカリなんだよなぁ、強いからいいけど。
この能力を得た俺には1つの目標ができた。
それは
このデスゲームをめいいっぱい楽しむことだ。
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