韻踏詩『そして夜を迎え、また』
満点の星空よ 安寧の年月を
いまは昔 未だ暗い 闇の帳の
灯明なき 当方 の感情と現状
穿つ穴の如き 星空の巣穴
術なき子供の願う 無欲な帰結
どうしてこうしてるの? そうしてこうなってるの?
問いかけは溶け果て 同時に枯れ果て
見果てぬ目端 身は枯れても尽きぬ涙目頭閉じ
淡々と継ぐ毎晩 だんだんわかる毎ターン
死が近づく今が イラつく未だ
望めぬ幸福 気づかぬ強欲
覗き込む洞穴 無明の終結
そして夜を迎え また
満点の星空よ 安寧の年月を
いまは昔 未だ暗い 闇の帳の
灯明なき 当方 の感情と現状
穿つ穴の如き 星空の巣穴
術なき子供の願う 無欲な帰結
橋の下で見上げた星の美しさ
毎夜のことさ 溶けていく夜の闇は
隠してくれる黒の保護色
暴いてしまう光ではほどなく
見つかり 髪掴み 引きずりまわす
ドメスティックバイオレンス
朝焼けの光 どす黒く腫れ上がる痛み
痛々しい母子 でも構わぬ星々
満点の星空よ 安寧の年月を
いまは昔 未だ暗い 闇の帳の
灯明なき 当方 の感情と現状
穿つ穴の如き 星空の巣穴
術なき子供の願う 無欲な帰結
忌まわしき過去すら材料
目指しいく彼処まで さあ行こう