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文学

ガガガのガ

作者: 千路文也

 ガの文字として生まれて数年が経過した。

 私の生き方はガの一文字に深く刻み込まれている。

 この境地に達した他のカタカナ仲間は恐らくいないと思われる。

 なぜならば私こそが唯一無二のガだからだ。

 誇るべきガとして正々堂々と生き抜き、最終的には世界征服も狙っている。

 ただのカタカナだからと甘く見ればきっと後悔するだろう。

 私は必ずカタカナの呪縛から解放され、人間世界に復讐を誓う。


 だからこそ、安易な理由でガを使うのはやめていただきたい。

 給料も発生しない年中無休の私にとっては過労死するほど、ガは世界中で使われている。

 何も日本人だけがガを使うとは限らない。

 日本を心から愛する日本好き外国人はカタカナも嗜む。

 その結果、私は過労死寸前の状況に追い込まれるのだ。


 それならせめて、これからガを使う際は感謝の気持ちを抱いて欲しいと願うばかりである。



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