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僕ッ娘には訳がある!  作者: シノシノ
第二章 高校一年生
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プレゼント選び

誰にもプレゼントを悟らせないように一人で選びに来た。

プレゼントは色々とあるだけど、何がいいんだろう?選んだ事がないから悩む。

変なチョイスだけは避けたいし、だからと言って王道もつまらないし。

由々、風香、柚葉だけなら人形という手があるけど、シノくん袖中くんにはツラいだろう。でも、可愛い人形が沢山あって頬が緩む。

特に四肢を伸ばした猫の人形が可愛いくて堪らない。このポワポワした表情が可愛い差を一層引き立ている。


「ハルじゃないか」


猫の人形を抱き締めて柔らかさを堪能していると声を掛けられた。


「あっ、小春さん」


僕が愛用してる甘味処『月見』の店長小春さんだった。


「ハル珍しく一人なのか?」

「はい、クリスマスのプレゼントを選びに来ました」

「クリスマスか……そういえばもうすぐだったな」

「今までこんな事がなかったから悩んでます」

「悩んでいた割にはそのぬいぐるみに戯れてたな」


戯れていたのは認めるけど、ちゃんと悩んではいたんだよ!


「それでそのぬいぐるみは買うのか?」

「うっ……予算の都合上諦めるしかないです」


今日はクリスマスプレゼントを買うくらいのお金しか持って来てないから、泣く泣く猫のぬいぐるみを棚に戻した。あっ、この猫も泣いてるよ……きっと。


「まぁ、すぐに売れる訳じゃないからな。それでどんな悩みだ」

「取り合えずみんなに渡しても無難なのを」

「それならマグカップとかはどうだ?」


マグカップか……無難と言ったら無難だけど面白みがね。だからと言ってそれ以外で外したら恥ずかしいこの上ない。


「どうせ、お前の事だ。面白みないけど外して恥ずかしいのも嫌だだろ」

「小春さんエスパー!?」

「お前の考えが読み易いだよ」


わかったから両側頭部をグリグリするのをやめてー!痛い痛い!

ある程度すると解放してくれた……頭から鳴っちゃいけない音が聴こえただけど。


「そりゃ、クリスマスだから面白みを求めてもいいが、プレゼントくらいは面白みを求めなくていいだよ」


すごく為になる事を言ってるだろうけど、まだ頭が痛くて聞き流してるよ。


「それで小春さんはクリスマスに予定はあるですか?」

「ないよ…今年も一人で過ごすだよ。あの野郎、恥ずかしいからって誘うの悠長する癖に連絡はマメにしてくるのによ」


なんか聞いちゃあいけないのを聞いたっぽい。でも小春さん恋人(?)はいるんだ。その事実には驚きかな。

結局、小春さんの言う通りマグカップを買った。

次回予告

小春「シノ、いい情報が聞きたいか」

シノ「凄く怪しいが内容によるが」

小春「よしよーし、ちょっと耳を貸せ」

シノ「なんだよ……マジか」

小春「マジだよ。次回予告『クリスマス会』」

シノ「入るのに勇気がいるな」

小春「まぁ、がんばれ」

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