ヒーローは突然に
まだかブクマ25件と行くのもみんなさんのお陰様です。ブクマや感想を書かれましたら、一段とヤル気をだします。
お母さんから解放と書店へ行く楽しみから、はしゃいで人にぶつかってしまった。
そのぶつかった人は薄い茶色の髪の男(年齢は僕と近そうだけど)、不良じゃねと言う思考に囚われた。
因縁を付けられるかな〜…お金とかせびられたら素直に出した方がいいかな?
それともお…女の子の体だから、そ……そ…そうゆう展開!?
「おい、大丈夫か?」
「ひゃい!」
「本当に大丈夫か?ほら、掴まれ」
差し出された手と顔を往復して、ようやく意味がわかった。素直に掴み立ち上がった。
この人見た目と反していい人かも…やっぱり外見で判断したらダメだね。
「えぇと、ぶつかってすみませんでした!」
「いや、こっちも不注意だったから気にするな。それより怪我とかないか?」
「えっ…は、はい!」
「そうか、悪かったな」
そう言って去って行く不良(?)かも思った人は内はイケメンでした。悪いのはこっちなのにな…。
これ以上思っても、過去が戻る訳でもないから…早く書店で本が待っている!今度こそは気を付けながら、書店に向かうと心に決めた。
だけど…えぇ、一時はそう思いました。
「ねぇ、君可愛いね。俺たちと遊ばない?」
「タクちゃん、マジ可愛いじゃん!大当たり!」
書店に向かう為にはゲームセンター前を通る時に……ナンパされました。チャラ男二人に声を掛けられ、振り向いたのが運の尽きだったようです。男にナンパされるなんて、気持ち悪いの一言に限るな〜。
どうしようか悩んでいたら、チャラ男の視線が僕の胸から下腹部をじっとり見られ、鳥肌と嫌悪感をもたらした。背中がナメクジが這い寄ったように気持ち悪い。
こ…こい…こいつら、なんて目で見ているだ!
「すみません、用事がありますから」
「どうせ詰まんないからいいじゃん、一緒に遊ぼうよ」
「そうそう、なんだかんだで君も遊びたいんでしょ」
チャラ男の一人が腕を掴んで引っ張て来た。そして掴まれた瞬間に恐怖に支配された。恐怖心もあるが抵抗しても女である僕の力では無意味だった。
なんでこんなに力がなくなったるんだよ!嫌だ…怖い…お……お願い…だ…誰か助けて!
怖くて目をつぶった。
「なぁ、その子を離してやれ」
どこか聞いたことある声。つぶっていた目を開けると僕を引っ張ていたチャラ男の腕を掴んで止めに入っているさっきの不良(?)。
「あぁ!正義のヒーロー気取り?」
「タクちゃんナイスギャグ。この子は遊ぶ事になってるだよ」
「どう見たって嫌がってるだろう」
チャラ男たちが睨むけどそれを悠々と受け止める不良(?)。僕にはそれが頼ましくてホッとしていた。
この人なら絶対助けてくれると言う事がわかった。
まるでピンチの時に助けてくれるヒーローのようだ。
次回予告
ハル「ナンパ男が怖い!」
母「それはお仕置きが必要ですね。まぁきょせ…男に生まれたのを後悔具合ですね〜」
ハル「一体何をする気なの!?」
母「秘密です〜。次回予告『女の子の心得』」
ハル「名前聞いてなかったな〜、名前って言ってなんだろう」
母「名前が聞いてなかったら、助けて貰ったついでに聞けばよかったのですか〜」
ハル「そうだった!」
母(どこか抜けてますね〜)