出会いとはベタ
おぉ、ついにブクマ15件以上達成ー!
ここまで読んで下さってありがとうございます!
店員さんとお母さんに着せ替え人形に遊ばれ、半放心状態で今度は服を数十着買った。それも店員さんとお母さんがヤル気を出して。
うぅ、汚されちゃった……もうお婿さんに行けない。
「お婿さんと言うより、今のハルちゃんはお嫁さんですよ〜。これから嫌でも服とか買いに来る事なると思うので、慣れた方がいいですね〜」
「お願いだから、思った事を読まないで!」
「読まれるほどに、簡単な事を思ってるのが悪いのですよ〜」
いや、普通に考えて読む方が悪いでしょ…僕は何も間違ってない。
「だけど、これだけ服とか買ったけど、お金とか大丈夫?」
「お金の心配は大丈夫ですよ〜。お父さんがしっかり稼いでますからね〜」
僕のお父さん(こっちもお母さんに呼ぶ事を強要された)は、イ○ディー・ジ○ーンズ宜しくの考古学ではなく、民俗学の教授をしている。そのせいか、世界中を飛び回っている。最近だとアマゾンの部族の研究で行ってるらしい。しかもその経緯では有名人みたいだけど、実感はないかな〜。
まぁ、そのお陰というべきかお金の心配はないらしい。
「ハルちゃんが女の子になったよ〜と教えましたら、ヘソクリの場所まで言って可愛くしてやってくれと言ってました〜。お父さんが一番喜んでると思いますよ〜、なんだって息子より娘が欲しがってましたから〜」
おや…お父さん、あなたまで余計な事を言わないで欲しかった。そして、驚けよ!息子が娘に変わったのに平然とオーダーを決めないで!
あと、前までの息子全否定ッスか!?
「まぁ、私に隠してヘソクリあるなんて、ちょっとオイタが過ぎるですよ〜」
ゾクリと背中に寒気が走った。あぁ、これはお母さんがご立腹にようです。この調子だと、お父さんが帰国したら、お仕置きの刑に処されるだろう。そう言えば、お父さんは言ってたっけなお母さんは隠し事は嫌い。
最初は苛立ちだったけど、今は同情に変わる。
「まぁそれはそれとしまして、荷物を車に置いてくるのですよ〜。ですから、書店で待ってるのですよ〜」
ビバッ、書店!お母さんが合流するまで好きなだけ、本を眺めていいんだね!
本はいいよ。物語は面白いし、実用書は関心するし、雑誌は豆知識になるしでいい事尽くめだよ!
早速、お母さんと別れて書店へ向かう。
確かここの書店は店内が広くて、本の数も種類も豊富である。
嬉しくて足取りが軽い…さっきまでの疲れが嘘のようだ。でも視線が増して多くなったような……気にしなくていいか。
「キャ!」←僕
「うぉ!」←誰か
ドンと前を歩いていた人にぶつかって尻もちを着いた。あっ痛た…。おでことお尻が軽く痛い。しかも「キャ!」って、女の子みたいな悲鳴をあげて…恥ずかしい。
ちょっと浮かれ過ぎたちゃったみたいだ。
ぶつかった人に謝ろうと見上げたら、そこにいたのは薄い茶色の髪、容姿はそれなりの男……。
そこから導かれる思考の答えは、この人…不良!?
次回予告
ハル「僕が生きて帰れるのかな」
母「大丈夫ですよ〜。きっと周りが助けてくれますよ〜。確証はないですけどね〜」
ハル「そこは欲しかった!次回予告『ヒーローは突然に』。ヒーローって誰の事?」
母「ライダーさんとかですかね〜?」
ハル「著作権もあるからはっきり言わないでね。作者怖がってるから」
母「それは残念ですね〜?」
作者(作者より立場上ですか!?)