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僕ッ娘には訳がある!  作者: シノシノ
第二章 高校一年生
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夏祭りと言えば……

屋台が並びヤガヤと賑わう境内、その中で僕は絶賛迷子中!ここどこ!?

人が多くて走れなくて歩くしかないけど! 境内ってこんなに広かったっけ。まぁまぁ、初めてでもあるから広さを知らなくても当たり前だよね。滅多に来ないしね。

連絡を取ろうにも携帯は家だし……どうしょうかな?下手にして歩き回るよりかは一ヶ所に止まるほうがいいだろうな。逆にここにいてカラまれないかな。それが不安だ。 なら、探しに行く方がいいかな?


「お嬢ちゃん、何考えてる?」


丁度、屋台のおっちゃんから声を掛けられた。


「はぐれてしまったのです」


歳上で知らない人には敬語が当たり前だよね。礼儀がないとか言われたくないし。


「彼氏とかね」

「か…彼氏!?ちち違います!」

「ははは、そう照れなさんな」


豪快に笑うけど、僕には結構慌ててるだけど……。


「ようやく見つけた」


聞き覚えがある声が聞こえた。それは誰かは振り返るまでもない。


「心配しただろうが」

「えっと、ごめんね?」

「なんで疑問なんだ」


なんでだろうね。


「お嬢ちゃん、彼氏さんが来たな。彼氏さんも手を離すなよ」


だから、彼氏じゃないよ!言っても聞いてくれなさそう。


「えっ……ははい」


シノくんに手を握られて、頬が赤くなるのがわかる。心臓もドクンドクンと鳴って、シノくんに聞こえてるじゃないかと思うと恥ずかしくなる。

屋台から離れて行く間もずっと握られていた。

しばらくしてから冷静になれた。


「ししシノくん、そろそろ手を離してくれないかな」

「あっ、あぁごめん」


手を離してくれたのはよかったけど、名残惜しくしている自分がいるのを忘れようとした。


「もしかしてら、探しに来てくれた?」

「そうだよ。まだメガネを掛けてるだな」

「これがないと怖い。右目は由々たちは綺麗だと言ってくれるけど……」


シノくんたちは僕に気を使ってくれてると思う。僕自身も外すのが怖い……でも、少しでも前に進んだ方がいいのかな。


「そうだった、みんなに連絡するから待ってて」


連絡するシノくんを見てて、みんなに心配掛けたのを反省とシノくんが探してくれたのが嬉しかった。


「ハル、みんなから花火を見る場所での合流でいいから、二人で楽しめとさ」

「ふ…ふふ二人で!?」


あっ……由々が面白そうに笑ってる姿が想像出来る。


「あ~、そうだな」

「ち…違うよ!僕はデートみたいで恥ずかしいと言うか、シノくんなら僕は嬉しいよ!」


…………僕は何に言ってるだーーーー!?何に口走った!?デート…嬉しい……うにゃぁぁぁぁぁ!?

ほ、ほらシノくんだっ……


「ハル落ち着け、花火が上がっているぞ」


シノくんに言われて夜空に花火が咲き誇る。他の人たちも花火が咲き誇る夜空を見上げている。


「あ~あ…みんなと合流出来なかったね」

「まぁ、謝れば許してくれる。その……二人で見る花火もいいな」


最後に言われた事が嬉しかった。

花火が上がっていく中でそっとシノくんの横顔を盗み見した。



シノくんの顔が赤かった。


こうして僕らの夏休みが終わりを迎えた。

次回予告

由々「坂雪くん、ハルにまた何にしたのかしら?」

シノ(坂雪からシノに変更)「何にかした前提かよ!」

由々「合流した時から、ハルが嬉しそうに…犬だったしっぽを振ってるわ」

シノ「その例えはどうなんだよ?」

由々「でもうまい例えでしょ。犬みみ犬しっぽを着けたハル」

シノ「想像させるな!」

由々「で、どうだった?」

シノ「可愛いと思う。次回予告『二学期…夏休みの課題』」

由々「ちゃんとしてるわけ?」

シノ「7月に終わらせてる」

由々「なら、問題は風香か…」

シノ「大変そうだな」

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