夏休み6
「こっちまでよう走って来れたな」
岩場で落ち込んでいると声を掛けられた…バリバリの関西弁で。 うん、一人したいないよね。
「袖中くん…」
「おう、みんなの人気者の袖中咲や」
「別に人気じゃないよね。実際に女子から異性として人気ないし。無駄にデカイし」
「マジか!?最後のは私怨混じってへんか!?」
女子同士の話しで聞いた通りなんだけど。まぁ、袖中くんは友達としては面白いから人気はあるけどね。
袖中は無駄に身長デカイのがムカつく。本人は180cmくらいあるらしい。男の時の僕でさぇなかったのに…なかったのに!!
「恨みこもった目で見られてもなー」
「ナンノコトカナ?」
「本音だだ漏れの目してるで」
仕方がないじゃない、身長欲しかったから。
「所で河瀬、目はいいんか?」
袖中くんに調子が狂って忘れていた。咄嗟に押さえようとしたけど、しなかった…出来なかったと言うほうが正しい。
「みんな目の色なら気にしてないで」
えっと思った。目がみんなに見られていたとわかったけど、安心感があった。
だけど、いつ見たの?………あぁ、僕がパニクった時ね。しかし、あれは空回りしてたな~。過去にみる盛大な空回りだった。
「袖中くん、ひとつだけ聞いていい?」
「なんや、頼りがいあるお兄さんに話してみ」
「お兄さんなんだけど、同じ歳だよね。あと頼りがないよ」
袖中は兄のように頼りがいが………ないな…うん、一センチ一ミリもない。だけど、面白くムードメーカーでそこは良い所だね。
ショックを受けて落ち込んでる袖中を見ると………………ゾクゾクする。なんかもっといじりたいと言う要求が出てくる。
って、何考えてるんだろうか……僕。
「で…なんや?」
「みんな、どうだった?」
「取り合えず、田口(風香)は抱き締めるくらいや。柚葉と小春さんは心配しとったで。ただ……」
「ただ?」
「篠原(由々)がちょっとヤバイな。あれ下手したら、百合に入るちゃうんかな」
百合!?由々が百合!?何じゃ、女の子大好き!?僕の中で由々のキャラの崩壊が始まっただけど!
じゃあ、風香も標的 なん?ちょっと関西弁入ったけど……………ちょっと待って、 僕は今女の子だから……僕もストライクゾーンど真ん中!?
「袖中くん、帰りたくない」
「そりゃ、そうかも知れんが帰るしかないんや」
神はいないのか………。
次回予告
風香「由々が百合ね。百合って綺麗だよねー」
作者「そうだな(絶対植物のほう連想してる)」
風香「百合って食べれるのかな?」
作者「サバイバルだな。ちょっと調べよ……あるのかよ!?」
風香「あるの!?なら食べに行ってくる!」
作者「次回予告まだ……って、遅いか。次回予告『夏休み7』。」




