由々の決断
朝の一件後、授業中に由々をチラチラと見てどうするのか考えていた。由々自身も授業に集中してなかった。風香には伝えていない。話しがややこしくなりそうだから。
手紙の内容は放課後、屋上で待っているという事。
僕と風香は教室で待っている事になる。でも、由々が付き合うなら、僕は祝福できるけど…寂しくなる。
そうこうしている内に放課後になってしまった。
「ハルやん、由々はどこに行ったのさぁ?」
「分からないよ」
「ハルやんでも知らないか~」
ごめんなさい、知っています。由々は…由々は勝負に出ている。
恋と言う名の勝負に。上手い事言ったかな。
「ハルやん、由々が戻って来たら甘いのを食べに行こう!」
「いきなり過ぎて、分からないよ!?」
「今の気分が甘いのが食べたい」
うん、さっぱり分からない。風香の考えを全く理解出来ないよ。
最近は理解出来るようになったと思ったけど、無理だったみたい。
本当に風香は衝動的に生きてるみたい。
由々への心配も風香との会話で忘れていた。
由々が戻るまで甘く美味しいお菓子の議論を風香としていた。冷静になって振り返るとなんで、議論していたんだろう。
「あら、風香とハルはまだ残っていたの?」
議論の終盤に差し掛かった所で由々が戻って来た。
「由々、どこに行ってたのさぁ」
「ただの私用よ。心配掛けたのなら、ごめんなさい」
「由々に心配なんてないさー」
「僕も風香も同じだよ」
「由々も戻ってきたし、甘味を食べに行こう!」
はしゃいで教室を出る風香を見送って、 由々と僕だけが残った。
「ねぇ、由々」
「どうしたの、ハル?」
「返事はどうしたの?」
「丁重にお断りしたわよ」
「えっ、なんで?」
「運命が感じられなかったかな?」
そんだけの理由で振ったの!?と言うか、由々が乙女っぽい!?
その事に驚いている。
「なんで驚いているのよ」
「由々が乙女っぽいから」
「失礼な!私だって夢見る乙女なのよ!驚く口はこれ?」
「ごめんなひゃい」
由々が僕の両頬を掴み上下に動かした後が、離してくれけど頬が痛い。
「全く……ほら風香が待ってるから、行くわよ」
「えっ、ちょっと待ってよ~」
教室から出る由々を追って僕も出ていく。
次回予告
坂雪「久しぶりに出たな」
袖中「今回は出番なしやな」
坂雪「男組は出番なかったな。次回予告『初アルバイト』……一体誰がするんだ?」
袖中「誰やろなー(一人しかいないやろ)」




