表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕ッ娘には訳がある!  作者: シノシノ
プロローグ 高校入学前の一週間
3/241

さらば男、こんにちは女

感想が良ければ、お書きください

冬の寒さが終わり陽の暖かさを実感する季節。冬と春の境目季節。

僕こと河瀬ハル(かわせはる)は、中学校を卒業して親の転勤を終えての春を迎えようとする春の直前。

いつも通りの朝なのに目が覚めて体の違和感を感じた。着ているパジャマが大きい。袖から手が半分隠れ指も細い。

まだ寝ぼけているのかな。顔を洗う前にメガネを掛けようと思い、ベットから起きるとパジャマのズボンが脱げた。引き上げるが離すと重力に従って下に落ちる。ゴムでも伸びたのかな?

数回同じ動作をしている時に気が付いた。パジャマの裾からつま先が見えない。身長が縮んだ……。いや、縮んでない筈…165cmギリギリ届いているし、このパジャマだって普通に着れていたんだから。だけど、今は縮んだ……。

その時に、視界に映る髪が鬱陶しい思った。あれこんなに髪が長くなってる。

混乱する頭の中、メガネを手に取り掛けた。しかし、それもメガネのフレームが大きくて下にズレる。これもフレームが歪んでるかな。でも目が悪い訳でもないのでメガネは諦めて置いて、ため息をついた時に気がつく。……胸が膨らんでる。小さい胸の膨らみ……。筋肉はなくてもやしっ子だったけど、膨らみがなかった。

嫌な予感しかしないけど。あれ系の本で読んだことあるけど、この場合は男があるものを確認すれば、いいのかな。

うん、確認方法は割愛させて貰うけど……なかった。もちろん、何がなかったかというと男を象徴するあれがなかった。

ごめん、我が息子・・・最後まで任務を与えることが出来なかった。うん、でもこんな冷静になってるな〜と思いつつ、スゥと息を吸い込み叫んだ。


「………女の子になってるー‼︎」


少し高く可愛いらしい声が響いた。

この声も僕なんだー。へぇー、以外と高いだ。

じゃなくて、なんで女の子になってる⁉︎ なんで!

昨日はいつも通り過ごしてたけど、何もしてないよね!

いや、生物学上男が一晩で女の子に変われるとかどんなマジック⁉︎

マジックとかじゃないよね!でもなんで性別変わってる!

説明出来ない!えぇ、どうすればいいのかな!

母さん達になんて言えばいい! こうゆう時は、救急車!

急に男から女に変わりましたって言っても、頭がおかしい子扱いされるだけだ。


「ハルく〜ん、どうかしましたか〜?」


ガチャと部屋のドアを開けて入ってくる三十代の女性もとよい僕の母親です。ちなみに名前は河瀬鈴菜(かわせすずな)

普段ものんびりとした口調で話して微笑みを絶やさない母親ですが、……今時は違いました。

僕の姿を見るなり、瞬間的に抱きしめて来た。


「ハルくんが可愛くなってます!」

「フガフガーー‼︎(苦しいー‼︎)」


この時の被害者が言うには、獲物を食らう目をしていたと……。

次回予告

母「本当にハルちゃん可愛くなってますよ〜」

ハル「いや、嬉しくないからね!ちゃんと心配して欲しいよ!」

母「大丈夫ですよ〜。では次回予告『二度目の絶叫』」

ハル「誰が絶叫するだ!?」

母「この流れだとハルちゃんですね〜」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ