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僕ッ娘には訳がある!  作者: シノシノ
最終章 高校三年生
202/241

お買い物に行こう

みんなでお昼を食べ終わった後、愛ちゃんはお昼寝してしまった。ついでにシノくんと風香も寝てしまった。柚葉は自宅に戻った。

その間に晩御飯の食材を買いに行く準備をした。


「ハル、どこに行くのかしら?」

「晩御飯の食材を買いに」

「そうなの…私行くわ」


由々も来てくれるなら、荷物も少なくてすむからよかった。由々から料理の質問を答えつつ、近くのスーパーに向かった。スーパーはなんでも揃っていいけど、僕の個人的には商店街の方が温かくて好きだな………あと値切り出来るから。

スーパーに着いて、カゴを持ち商品を見回った。


「なんで見てるだけなのかしら?」

「何が安いとか晩御飯どうするか考えてる」

「………ますます主婦に磨きが掛かってきたわね」


…………そこまでじゃないと思うよ、お母さんの方が僕より凄いからね。あっ、卵とケッチャプが安いな。


「うん、今日はオムライスにしょ」

「また子供が好きなのを」

「愛ちゃんがいるから丁度いいけどね」

「本当に坂雪との子じゃないのよね」

「僕がいつの時の子なんだと思うのさ?」


愛ちゃんは少なくも4~5歳だから僕が12~13歳の時になるけど、シノくんと出会ったのは高校の入学するちょっと前なんだから。


「それはそんなのだけど。ハルと愛ちゃんを見てるとね」


親子に見える訳か……。


「お母さんのお陰かな?」

「なんでおばさんが出てくのかしら?」

「お母さんに子育て教育を受けたから」

「どごまで進んだ教育を受けてるのよ」


それは僕もそれは言いたいだけど、受けたから後は実践で出来るから便利だ。初めてのお母さんたちは教育に疲れてるからね。


「でも便利だよ」

「少しは違和感を感じましょ。ハルは十代で同じ歳の子でもそこまで出来ないわよ」


………比べる人たちが由々、風香、柚葉しかいないから参考にもならないだけど。

レジを進んでお会計が済むとエコバックに詰め込んでいく。


「オムライスにしては荷物多かったわね」

「あとクリームシチューでも作ろうかと」


オムライスだけだとシノくんと風香が足りなさそうだからね。

次回予告

袖中「今度いつ登場出来るやろうか?」

相楽「それは僕も同じ台詞だね」

袖中「やろやろ……それでバレンタインデーは貰ったか?」

相楽「そうだね……46個かな………あれ、走って行く。僕がどうしたのかな? 次回予告『さようなら』」


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