お買い物に行こう
みんなでお昼を食べ終わった後、愛ちゃんはお昼寝してしまった。ついでにシノくんと風香も寝てしまった。柚葉は自宅に戻った。
その間に晩御飯の食材を買いに行く準備をした。
「ハル、どこに行くのかしら?」
「晩御飯の食材を買いに」
「そうなの…私行くわ」
由々も来てくれるなら、荷物も少なくてすむからよかった。由々から料理の質問を答えつつ、近くのスーパーに向かった。スーパーはなんでも揃っていいけど、僕の個人的には商店街の方が温かくて好きだな………あと値切り出来るから。
スーパーに着いて、カゴを持ち商品を見回った。
「なんで見てるだけなのかしら?」
「何が安いとか晩御飯どうするか考えてる」
「………ますます主婦に磨きが掛かってきたわね」
…………そこまでじゃないと思うよ、お母さんの方が僕より凄いからね。あっ、卵とケッチャプが安いな。
「うん、今日はオムライスにしょ」
「また子供が好きなのを」
「愛ちゃんがいるから丁度いいけどね」
「本当に坂雪との子じゃないのよね」
「僕がいつの時の子なんだと思うのさ?」
愛ちゃんは少なくも4~5歳だから僕が12~13歳の時になるけど、シノくんと出会ったのは高校の入学するちょっと前なんだから。
「それはそんなのだけど。ハルと愛ちゃんを見てるとね」
親子に見える訳か……。
「お母さんのお陰かな?」
「なんでおばさんが出てくのかしら?」
「お母さんに子育て教育を受けたから」
「どごまで進んだ教育を受けてるのよ」
それは僕もそれは言いたいだけど、受けたから後は実践で出来るから便利だ。初めてのお母さんたちは教育に疲れてるからね。
「でも便利だよ」
「少しは違和感を感じましょ。ハルは十代で同じ歳の子でもそこまで出来ないわよ」
………比べる人たちが由々、風香、柚葉しかいないから参考にもならないだけど。
レジを進んでお会計が済むとエコバックに詰め込んでいく。
「オムライスにしては荷物多かったわね」
「あとクリームシチューでも作ろうかと」
オムライスだけだとシノくんと風香が足りなさそうだからね。
次回予告
袖中「今度いつ登場出来るやろうか?」
相楽「それは僕も同じ台詞だね」
袖中「やろやろ……それでバレンタインデーは貰ったか?」
相楽「そうだね……46個かな………あれ、走って行く。僕がどうしたのかな? 次回予告『さようなら』」




