北海道4
修学旅行二日目は北海道の都市札幌市。……正直に話すとどこを観光するんだろうと思った。
由々たちに着いていくととある門についた。
「北海道大学……?」
な…んで?観光地でもないのに大学に来たんだろうね。由々の方を見る目をキラキラしてる。
風香に至っては……至っては……は、いない!?ついでに言うと柚葉もいない。唖然としてるとピロ~リンとlineに着信が入った。
確認してみると柚葉からだった。要約すると『こっちは観光してる~』言うモノだった。
逃げた!?
「ハル、さっさと行くわよ」
「いや、なんで大学なの?」
「ほら、大学なら図書室は大きいと思う」
「ほら、さっさと行くよ由々」
「ハル、本好きもほどほどにしなさい」
本の為ならどこまでもがモットーな僕だよ。
とは言っても、知らない場所だから勝手に行かないけど。由々の後を着いて行く。
大学の在校生と思う人達とすれ違ったりしたけど、とくに僕らを気にした様子がなかった。見学とか思われたりしてるのかな?
とある像にたどり着いた。
「クラーク像?」
「そうよ。それ有名だから知ってるわよね」
『少年よ、大志を抱け』を言った人だよね。それくらいならとはじゃないけど、有名だもの。
「由々、これが見たかったの?」
「そうね、間違ってないわ。ただ」
「ただ……?」
「上半身だけじゃないクラーク像がよかった!」
ここにあるのは上半身しかない。由々が見たかったのがなくて、残念だったね。
僕はというと図書室に行ってみたい。本がたくさんあると思うと楽しみ。
「ほら、ハルもう風香たちと合流するわよ」
「えっ、まだ図書室に行ってないよ」
「在校生でもないのに行けるわけないでしょ」
由々、謀ったなーーーーーーー!?
「いや、それくらいは考えたらわかるでしょうに」
それはそうだけど、本好きの僕にそこまで考えられてると思う?答えは否だよ。
次回予告
シノ「作者も実際にクラーク像を見たかったらしい」
相楽「でも、篠原と同じ像しかなかったらしいね」
シノ「それは物凄い落ち込みようだったらしく、班員が引いたってさ」
相楽「その光景が目に浮かぶよ。次回予告『北海道5』」




