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星歩き  作者: R
6/6

第6話 脱出

方貴が落胆しているところ、次々に目を覚ます被験者達

外の様子を聞くことになる。

そして脱出を試みる為に着々と準備を進めて行く。



•••オイ、



ココッテ……オレガスンデトコロジャナイカ…?

テカ…ドウシテオレノナマエガヒケンシャAナンダヨ……モットナマエガチャントアッテモイイハズダロ?


タシカニ……

(そう考えたら僕って名前何なんだろう。)


ソレニ、オレガイマサッキココデメヲサマシタッテコトハ

スクナクトモアノフタリモイキテイルッテコトダ。

オイ!

ホントウハモウメヲサマシテルンダロー!



チッ…ウチラガオキテルコト…ドウシテワカッタノ……?


ワタシハベツニネタフリヲシテイタワケデハ、ナイデスヨー…


2体はそう言うとゆっくり体を起こした。


エェ……!ソウナノ!

(それにしてもどうして気がついたんだろ…)


ソウイエバオレハカンガスルドインダヨ…!

ソレニシテモ、オマエノコトハナンテヨベバイイ?


アァ……ボク…

"ナマエガオモイダセナインダ"…


ンーソウダヨナー

(やっぱこいつもか……俺自身も、実は名前を思い出せない。

それに資料を見たが、運び込まれた時には既に

"この姿" だったらしいじゃないか……)


ジャア……オマエノナマエハキョウカラ

"ヒケンシャD" ダ!


ウ、ウン……ワカッタヨ。

ボクハ、ヒケンシャD…ダネ。


そう言うと被験者Aは指差して話して次々に名前を付ける。


ソノホカ、オマエトオマエハ!

"ヒケンシャB" と "ヒケンシャC" だ!


ッ……ナンデアンタニキメラレルンダヨ…!


ワタシハ……ワカリヤスクテイイデスケド……


オウ!ジャアコレカラ "ヨニンデ"

トリアエズ ココヲデルカ!


ッ…ハァ……シキリヤガッテ……

(それにしても、こいつら……3人ともウチと同じ体の作りだな……。

しかも、今着ている服…どこかで見たことが…)


ウヴッ…イッテェ……


ン?! ドウシタ!ヒケンシャB!


イヤ…ベツニ……ヘンズウツウダヨ…!

ヨクアンダロ…!?

(なんだ…いまの…思い出そうとすると頭痛が……どうなってるんだ…)


とっさに頭に手を当てるが、被験者Aに気づかれると手を下に降ろし隠すように顔の向きを変える。


マアトリアエズ、イマハオタガイノコトヲシラネェワケダシナ!

コレカラタンサクシテイクウチニ、シリアウッテコトデドウダ…?!


コクリ……


被験者Cと方貴(被験者D)は被験者Aをまじまじ見ながら小さく頷く。



ヒケンシャB!ダメカ?


アァ…オマエニマカセルヨ…

少し動揺した表情を浮かべながら話す。


ヨシ!ジャアヤルコトハキマッテキタナ!


そう話してすぐ、被験者A〜Dは

施設を出る支度を整えることにした。


オイ!ミロヨコレ!


被験者Aの方に注目が集まる。


ン…?フク……?


ソウ!セイカイダ!

オレタチハ、イチオウハダカミタイナモンダカラナ!


ニシテモ…ヨクソンナノミツケタナ!


へへッ……スゲエダロ!


被験者Aは隠し研究室の中にある上下一式の白衣を見つけ皆んなに手渡した。


上着はチャック式になっていて下はズボンになっていてどちらも白色だった。


ホラ!ミテミロ!


先に着用した被験者Aは自慢げに注目を集めた。


オォ…ニアウネ!


ホントダ…ワタシモキテミヨー……ト…


シカタナイ…ウチモキルカー……


ーーそして、皆んな着用して準備が整った。


ミンナ!イクジュンビハデキタカ?

ソレニシテモ、ココヲデルッテ……ドコカラデルンダ…??


ア、ボク、デグチ、シッテルヨ!

ジツハ……コノシセツノソトカラハイッテキタンダ。

ソノトキニ……


今まで自分がどこで目覚めてこの施設に入ってからこの場所に来るまでの事を話した。


エエ…ワタシ…スコシ、コワイデス……



ソ、ソウカ…ソトハ…ソンナコトニナッテイタナンテナ……。

(と、すると外で生き残っている人は少ないんじゃねぇか…?)



ッ…ホントカヨ…

(確かさっき、支度してる時にウチの資料(被験者B)を見ている時に施設の駐車場とか書いてたな……

てことは、外のそんな "危険な場所" にウチは倒れてたってことかよ……。)



デ、デモ、ヒケンシャDハ…ソトカラキタンダロ??


ウ、ウン……


ソレナラオレタチモダイジョウブナンジャネエカ…??


タ、タブン……

ケド…ソトノオセンモ、スコシズツキエテキテイルカンジハシタヨ……



ソウカ…ソトニデテミルカチハアリソウ…ダヨナ……。



そして4人で隠し研究室を出るときのこと。



おそらく入ってきたと思われる壁を触る。


ココカナ……

(やばい、薄暗くてよく見えないや……)


少し力を入れながら手で軽く体重をかけて壁の所々を押すと、


ワァッ……


壁に入り、姿が一気に吸い込まれるように消えた。



ヒケンシャD…ダイジョウブカ??



隠し扉の隙間から薄暗い明かりが見える。


オ、コレカ…?



ウ、ウン…タシカキタトキモ、コンナカンジデ……アハハ……


オ、オイ…


ウチラノコト、ハニカイモコロサナイデクレルコトヲイノルワ。

(こいつ、本当に大丈夫なの…)


ヒケンシャDサン。ダイジョウブデスヨ……


ジャア、コノトビラヲアケルカラサガッテロヨ……


ウ、ウン。ワカッタ。


そして隠し扉の隙間の光が出ている少し内側を押してみた。


外の光が少しずつ内側へ漏れだす。


そのまま進めると、実験室へ出た。



オ、オォーー。

ナンダ……ココハ……


アレっテ……ウイルス、?ワーニング、?

(実験室ってことよね)


タシカニソウミエマス……。


ソウソウ…ココカラハイッタンダ。

ソレデネ、ココヲデテカラ、スグヒダリノトビラヲススムトメッキンシツガアルンダ……。

それにしてもさっきの地震みたいなもので床に試験管とかが割れて散らばってる……)


オイ…カンゼンニ、、ケンキュウシセツ…ジャネエカ。


ヤッパリソウオモウヨネ。。

ボクガコノママ…サキニススムカラ、ミンナハツイテキテ。


指示が出ると皆んなは方貴(被験者D)に続いて

モニターが設置されている扉に入り、

滅菌室の扉を開ける。


横にスライドするようにして開けると。


アレ、クライジャン?

オマエガキタトキハ、アカルカッタノカ?


ウン、アノトキハハイッテスグニ

ジドウデ、ショウメイガツイタンダ。


ヨシ、ジャアイクカ。


デモ、ミンナ……コノメッキンシツ、キヲツケテ。


ドウイウコトダヨ。


一同が困惑する。


ココノメッキンシツデ、ボクハ…キゼツシタンダ。


エ?


ドウイウコトデスカ……。


ナゼカハワカラナイゲド………ココノメッキンシツデ、メッキンヲスルト、ヤケドヲオウンダ。


ソレジャア、ドウヤッテソトニデルノヨ……。


ンー、ソウダナー………

………ア!ソウダ!!

アレヲツカエバイインジャネエカ?!


すると、被験者Aは天井を指差した。


アレッテ……ツウキ、コウ?


被験者Aは次々に指を指して説明していく。


セイカイダ!

イマタッテイルココ、マウエニアルツウキコウ、

ココトツナギッテイルノハ、ホラミロ、

アソコダ!


すると、もう一方の通気口の位置はどうやら

滅菌室の個室を挟んだ向こう側だった。


タシカニ、コノリョウメンノツウキコウガツナガッテイタラ、マンナカノココヲトオラズニイケルワネ……


エエ、!ヨクオモイツキマシタネ!

スゴイデス!


ウンウン

(これなら、ココ(滅菌室)に入ってきて

大火傷を負ったみたいな事は起こらなそうだ!)



デモドウヤッテアソコマデイコウカ…?

タカサハ…エーット……スクナクテモ2メートルクライカナ……?


ソウダナ。ジャアマズ、オレガイコウ、

タカサハ、2メートルクライシカナイカラ

オレガサキニノボルコトニスル。

ヒケンシャCハ、ケンキュウシツノサギョウ

ヅクエカラ、イスヲモッテキテクレ。


ハイ!スコシマッテテクダサイネー。


被験者Cは滅菌室を出ると室内を見渡す。


ンー、サギョウヅクエハ…

ア、アッタ!!


椅子を手に持つ時ある事に気づく。


ッイショ…ア、アレ??

ナンカ…スゴクカルイ……キノセイ?カナ……


少し疑問に持ちながらも滅菌室へ椅子を持って戻っていく。


ヴィーン……


コレ!モッテキマシター!


椅子を被験者Aに手渡す。


アリガトナ。コレデミンナ、ソトニデレルゾ……!


通気口の真下に椅子をセットして早速椅子に登る。


オ、イガイトテガトドクナ…

(この通気口、遠くから見るとよく道路の溝にある、コンクリートと銀色の網みたいな四角の排水溝に似てるな…

下から押してみるか)


下から真っ直ぐ上に持ち上げるようにして押してみると、少し浮く手応えがある。


コレハ、イケル。


そして下から更に力を加えて押してから

横にズラして置いた。


スゴイ!


ウンウン、スゴイデスネー!


下から歓声の声が聞こえ、被験者Aも少し満足気な表情浮かべる。


ヨシ、ジャアイマカラココヲノボッテ、ツウキコウニハイル。

ムコウニデレタラ、ツヅイテミンナモハイッテクレ。


説明が終わると、ゆっくり通気口の淵に手を掛け、自分を持ち上げる様にして入って行く。


そして肩から入り、腰、足と順番に入って行き

下からは完全に姿は見えなくなった。


クライナ…マアソウカ、ツウキコウダモンナ。


被験者Aは四つん這いの姿勢で少しずつ通気口を進んで行く。


トンッ…トンッ……


(暗くてよく見えねえな、でも多分真っ直ぐ行けば大丈夫だろ…)


そしてそこから50センチほど進んだ時。


オ?

(下からうっすら光が見えるぞ、もしかして!)


そこから更に進み続け光の真上に着いた。


(下が見える……)


そして網の隙間に指を入れ、銀色の網板を横に退けた時、下の3人からの視点は奥の通気口に行っていた。


ブジニタドリツイタミタイダネ!


ハイ、コレデヤットデラレマスネ!


ウン。


すると奥の通気口から声が聞こえる。


オーイ!ミンナー!キコエルカー!!


ウン!キコエルヨー!!


ヤッパツナガッテタナー!

ミンナモコイヨー!


ワカッタ!!

ボクタチモスグイクネー!!


そう言うと方貴は椅子に登り、通気口へ上がって真っ直ぐ進むと。


オイ…ヒケンシャD…コッチダ!


ウン!ワカッタ…アリガトウ…


ジャア、サキニオレハシタニオリル。

ソシタラアトニツヅイテオリテクレ。


ウン。


下から暗い通気口へ光が差す。

その中で、被験者Aが通気口の淵へ手をつき

ゆっくりと足から出るようにして

降りて行き、下に着いた。


トン……


ヨシ、、


そして反対側の通気口を見ると、丁度被験者Cが登り切るところだった。


(よし、全員登れたな。先に出口を開けて待つとするか)


そして滅菌室の入り口の前へ立った。


アレ、

(ドアが開かねえぞ…なんでだ)


そしてある事に気づく


コレハ、


何かを差し込めるような薄く細長い穴がある。

その横には赤く光っている。


(もしかして何かの鍵が必要なのか…?)


考えている背景には被験者D(方貴)や被験者B、被験者Cが次々に降りる様子がある。


(これを伝えたら、せっかくここまで来たのに悲しませるんじゃないか…?

いや、被験者Dが確か外から来てるから何か知ってるかもな。)


オーイ、ヒケンシャDー!

ココドウヤッテサイシャハイッタンダー!!


振り返ると同時に声を大きくして聞くと

被験者Dは滅菌室の入り口の扉へ歩いて近づきながら話す。


エエット……カードキーヲサシコンデアケルンダ!


そして扉の前へ来ると、カードキーを差し込んだ。


ピピッ……ピー……


ガチャ……


ガラーッ……


赤い光が青色に変わり、自動で扉が横にスライドするようにして開いた。


オ、アイタ。


ヤルジャネエカー!D!

コレデヤットソトニデラレルナ!


ウン!


ヨシ!ヒケンシャBトヒケンシャCモシタへオリテキタコトダシ、サッソクソトヘデルカ!


滅菌室の扉が開き、少し進むと通路にある天井の照明が自動で点く。

そして4人で出口の梯子へ繋がる通路を

方貴の案内で進む。


ココカラハ スコシアルイテスグノトコロデ、

ハシゴガアルンダ。

ソコヲノボルト、イヨイヨソトヘツナガルンダ。

ケッコウショウゲキヲウケルカモシレナイカラカクゴシトイテ……


へー、ソンナニソトハカイメツジョウタイニナッテンダナ。


ソウカンガエルト、イキテルカタハイルンデスカネー。


ソウネ。タブン、ソトデイキテルヒトハ シェルタートカニカクレタリ、コウイウケンキュウジョノショクインクライジャナイカシラ……

(数日間生き残れたとしても食糧が尽きてどっちみち死ぬに決まってる。)


被験者Bは少し暗い表情で被害を予想していると、被験者A指を差して喋る。



ア!アレッテ!ハシゴジャネエカー??



ウン!ヤットココマデキタネ!


オウ!ジャアオレカラマタノボルカラ、サッキノジュンバンデ マタハシゴヲノボルゾ!


ウン!ワカッタ!


ハイ!


ソウネ。


被験者が梯子に足を掛けて進もうとした時。


パシッ……


ン?


照明が自動で点いた。

その後に続いて、下から天井付近まで一つずつ

順番に点いて行く。


オオ、スゲエナ、サスガケンキュウジョッテカンジダナ!


コンナニスゴイシセツナノニ、ダレモシセツニノコラナカッタノネ。


ボクガキタトキハ、ウエカラシタへショウメイガツイタケド デルトキハ シタカラウエナンダ!


スゴイデスヨネ!


ヨシ、キヲトリナオシテ ススムゾ!


被験者Aは梯子を登り始める。

それに続いて方貴も登り始めた。


そこから黙々と梯子を登る4人。


•••5分後


被験者Aは出口手前まで登っていた。


オ、イガイトソラハ、フツウダナ。


青空に少しの雲が浮いて照り付けるような太陽の光がこちらを照らしている。


スコシアツイナ……


そして最後の梯子のバーを登り切り

梯子の辺りの景色や周りの風景が被験者Aの目に入ってきた。


コ、コレハ、、




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