第22話:荒野の脅威
圭たちは「大地の神殿」を目指し、再び荒野を進んでいた。前回の休憩でエネルギーを回復した一行だったが、旅人の警告が頭から離れない。
「何か異様な存在……って言ってたけど、一体何が待ってるんだろう。」
リーナが不安げに呟くと、ガイは軽く肩を叩いて答えた。
「考えすぎるな。来たら倒すだけだ。」
「でも警戒は必要よ。あの旅人の話が本当なら、帝国より厄介なものがいるかもしれない。」
ミリアの指摘に、圭も頷いた。
「確かに。ここは慎重に進みましょう。」
荒野の異変
荒野の中盤に差し掛かった時、圭たちは周囲の異変に気づいた。空気が重くなり、辺りには不気味な静けさが漂う。
「何かいる……。」
ミリアが短剣を抜き、周囲を警戒する。リーナも槍を構え、じっと前方を見据えた。
その時、地面が震え始めた。遠くの地平線から、砂煙を巻き上げながら巨大な生物が迫ってくるのが見えた。
「なんだ、あれ……!」
ガイが驚きの声を上げる。その姿はまるで巨大なサソリのようで、鋭いハサミと毒針を持っている。
[対象] 巨大サンドスコーピオン(Lv.45)
属性:土、毒
特性:強力な防御力と毒による継続ダメージ
「くそっ、厄介な相手だな。」
圭が柔道の構えを取りながら仲間たちに指示を出す。
「リーナさん、毒に注意して攻撃を仕掛けてください!ガイさん、ミリアさんは俺と連携してハサミを狙いましょう!」
「了解!」
戦闘開始
巨大サンドスコーピオンは、まずその鋭いハサミで圭に襲いかかる。だが、圭は冷静にその動きを見極め、柔道の技で攻撃を受け流す。
「ガイさん、今です!」
圭の合図でガイが雷を纏った拳を振り下ろし、サソリのハサミに叩きつける。しかし、その硬い外殻に阻まれ、大きなダメージを与えることができない。
「くそっ、硬いぞ!」
その隙に、サソリの尾が毒針を振り下ろす。ミリアが素早く跳んで避けるが、その毒が地面に落ちるだけで煙を上げるほど強力だった。
「この毒、まともに受けたらやばい……!」
リーナが集中し、風魔法を発動させる。サソリの足元に風の刃を放ち、動きを封じる隙を作った。
「これなら!」
圭はその隙を突き、柔道の技でサソリの重心を崩すように動き、巨大な体を倒れさせることに成功する。
「今だ、ガイさん、ミリアさん!」
ガイが渾身の一撃をサソリの頭部に叩き込み、ミリアが短剣で急所を狙う。それでもサソリはしぶとく立ち上がろうとするが――。
「これで終わり!」
リーナが風と光の混ざった魔法でサソリの動きを完全に封じ、その巨大な体を切り裂いた。
戦いの後に
サソリが動かなくなると、一同は大きく息をついた。
「はぁ……すごい相手だったな。」
ガイが剣を地面に突き立てて座り込む。ミリアも短剣を収めながら言った。
「でも、これで少しは進めるわね。」
リーナは少し疲れた表情を浮かべながらも、達成感のある笑顔を見せた。
「なんとか……乗り越えましたね。」
圭はキッチンカーを異空間収納から取り出し、休憩の準備を始めた。
「ここで少し休みましょう。今度は何か冷たいものでも用意しますよ。」
彼は魔力で冷やしたクラフトジンジャーエールを取り出し、仲間たちに渡した。
「おお、こんなところで冷たい飲み物が飲めるなんてな。」
ガイが笑いながら飲むと、リーナも嬉しそうにジンジャーエールを口にした。
「美味しい……これ、最高です!」
大地の神殿へ再び
エネルギーを補給した一行は、再び旅を続ける。だが、その背後には新たな影が忍び寄っていた――。
「次は何が待っているかわからないけど……俺たちなら大丈夫です。」
圭の言葉に、仲間たちは力強く頷いた。こうして、一行は「大地の神殿」への最後の道を進むのだった――。




