第14話:帝国の影、封印の鍵を追え
雷のガイを仲間に加えた圭たちは、自由都市連合での仲間探しを一区切りとし、賢者から教えられた「封印の鍵」のある北西の遺跡へ向かうことを決意した。
遺跡には、帝国の部隊が既に向かっているという情報が入っており、これ以上遅れるわけにはいかなかった。
「ガイさん、帝国の兵士と戦うのは久しぶりなんですか?」
リーナが問いかけると、ガイは苦笑しながら答えた。
「ああ、もう何年も前の話だな。けど、あいつらの戦い方は覚えてる。俺がいれば、少しは有利になるだろう。」
「心強いですね。」
リーナが少し微笑むと、ガイは照れくさそうに頭をかいた。
北西の遺跡「封印の神殿」
一行が遺跡に到着した時、そこは異様な雰囲気に包まれていた。古びた石造りの建物はところどころ崩れており、植物が絡みついている。しかし、その中からは不気味な魔力の気配が漂っていた。
「ここが『封印の神殿』か……。」
ミリアが周囲を警戒しながら言う。
「どうやら帝国兵も中に入っているようだな。」
ガイが指差した方向には、遺跡の入口付近に残された兵士たちの足跡があった。
「急ぎましょう。鍵を奪われる前に。」
圭は仲間たちに声をかけ、遺跡の奥へ進む。
遺跡の中は薄暗く、ひんやりとした空気が流れていた。壁には古代文字が刻まれ、床には崩れかけた石が散らばっている。
「気をつけて。ここには何かいる。」
ミリアが静かに警告を発すると同時に、奥の暗闇から低い唸り声が聞こえた。次の瞬間、大きな体躯を持つゴーレムが姿を現した。
「でかい……!」
リーナが思わず声を上げる。
[対象] 石の守護者ゴーレム(Lv.35)
属性:土
特性:物理耐性が高く、魔法攻撃に弱い
「なるほど。こいつが遺跡を守ってるのか。」
圭はすぐに構えを取り、仲間たちに指示を出す。
「ガイさんと俺でゴーレムの注意を引きます!リーナさんとミリアさんは、魔法で攻撃を!」
「任せておけ!」
ガイが雷をまとった拳を構え、ゴーレムに突進する。その攻撃は効果的で、ゴーレムの動きを一瞬鈍らせた。
「今です、リーナさん!」
圭が声をかけると、リーナは集中して風魔法を発動させる。ゴーレムの足元に風の刃が走り、足を崩すことに成功した。
「やった!」
喜ぶリーナをよそに、ゴーレムは再び立ち上がり、巨大な腕を振り下ろしてきた。その攻撃は一撃でも致命的だ。
「圭さん、危ない!」
リーナの声に、圭はすぐさまゴーレムの腕を受け流すように動き、柔道の技でその巨体を崩した。
「まだ終わらせない!」
ガイがゴーレムの核心部と思われる胸元に雷の拳を叩き込むと、ゴーレムはついに崩れ落ちた。
遺跡の奥で
ゴーレムを倒した一行は、遺跡の奥へと進む。そこには古びた台座があり、その上には不思議な輝きを放つ鍵が置かれていた。
「これが『封印の鍵』……!」
リーナが鍵に手を伸ばそうとしたその時、奥の暗闇から声が響いた。
「そこまでだ。」
現れたのは、一人の帝国の将軍だった。漆黒の鎧をまとい、冷たい眼光を放つその男は、周囲に圧倒的な威圧感を与えている。
「帝国の将軍……!」
ミリアが剣を抜き、身構える。
「お前たちが何者かは知らないが、その鍵は帝国のものだ。」
将軍はそう言い放ち、剣を構える。
「渡すわけにはいきません。この鍵が奪われれば、世界が危険にさらされる!」
圭が毅然とした態度で答えると、将軍は冷笑を浮かべた。
「愚か者め。世界のためではない。帝国のためだ!」
圧倒的な力を持つ将軍との戦いが、いよいよ始まる――。




