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第12話:仲間を求めて


賢者の指示を受け、圭とリーナは新たな仲間を探す旅に出た。最初の目的地は「自由都市連合」。帝国に対抗する勢力として知られるその地には、腕利きの戦士や冒険者が集うという噂があった。


「自由都市連合か……帝国とは違って、少しは話が通じるといいんですけど。」


圭がぼんやりとつぶやくと、リーナは隣で頷きながらも少し不安げな顔をしていた。


「でも、彼らが協力してくれるとは限りませんよね……。」


「確かに。けど、俺たちがこの世界を守るために動いてることを伝えれば、きっとわかってもらえるはずです。」


圭は前を向いて歩きながら、自分に言い聞かせるようにそう答えた。


自由都市連合の中心地「アルマス」に到着すると、その活気に二人は圧倒された。行き交う商人や冒険者たちの声が飛び交い、露店や武器屋が軒を連ねている。


「ここがアルマスか……賑やかだな。」


圭が感心していると、一人の男が声をかけてきた。


「おい、そこの二人。見ない顔だな。旅人か?」


振り返ると、そこには筋骨隆々の大男が立っていた。背中には巨大な戦斧を背負い、その存在感は圧倒的だ。


「ええ、ちょっとこの街のことを知りたくて。」


圭がそう答えると、男はニヤリと笑った。


「俺はバルド。この街で冒険者のまとめ役をやってる。お前ら、ただの旅人には見えねえな?」


「俺は村中圭、こっちはリーナ。帝国に追い詰められてる村を助けるために、仲間を探してるんです。」


その言葉に、バルドは興味を示したようだった。


「帝国に立ち向かう?面白いこと言うじゃねえか。」


バルドに案内されたのは、自由都市連合の冒険者たちが集う酒場だった。店内は騒がしくも賑やかで、各テーブルで武勇伝や笑い声が響いている。


「ここが俺たちのたまり場だ。お前らの話を聞いて、興味を持つ奴もいるかもしれねえな。」


バルドがそう言いながら、カウンターに座る一人の女性を指差した。


「まずは、あいつに話をしてみろ。名前はミリア。戦士としては腕が立つし、情報も豊富だ。」


ミリアは小柄な女性だったが、その鋭い目つきからただ者ではない雰囲気を感じさせた。カウンターで飲み物を手にしていた彼女に、圭が声をかける。


「初めまして、村中圭といいます。実は――」


話を最後まで聞く前に、ミリアは軽く手を挙げて圭を制した。


「話は聞こえてる。帝国と戦うための仲間を探してるってところでしょ?」


「ええ、そうです。」


「正直、帝国相手に戦うなんて無謀ね。」


ミリアの冷たい言葉に、リーナが少しムッとした表情を浮かべた。


「それでも私たちは戦わなきゃいけないんです。このまま放っておけば、村が、世界が危険にさらされるんですから。」


その言葉に、ミリアは少しだけ目を細めた。


「……その覚悟が本物なら、試させてもらうわ。」


そう言うと、ミリアは席を立ち、二人を連れ出した。


酒場の裏手にある訓練場で、ミリアは短剣を手に取り、圭を睨むように見つめた。


「あなたの力、見せてもらうわ。」


「わかりました。手加減はしませんよ。」


「そっちこそ。」


ミリアは圭に向かって一瞬で間合いを詰める。その動きは速く、短剣の鋭さが圭を捉えようとしていた。だが、圭は柔道の動きでその攻撃を軽く受け流す。


「ほう……」


ミリアが驚きの声を上げる間もなく、圭は素早く彼女の懐に入り込み、短剣を落とさせるように投げ技を決めた。


「これが俺の力です。」


ミリアは地面に転がりながらも笑い声を上げた。


「いいじゃない。その腕前、気に入ったわ。」


こうして、ミリアは圭たちの仲間になることを決意する。自由都市連合での旅はまだ始まったばかり。次なる仲間との出会いが、二人を待っていた――。

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