03
朝、6時の電車に乗って学校に行く
僕の席は廊下側の1番後ろで
大月くんは僕のひとつ右斜め前の席だ
「 おはよう 大月くん」
「 おはよー 」
「 今日も、暑いね」
「 そうだな 」
よし!挨拶は完璧!ネットにも挨拶は大事って書いてあったし、まずは小さなコミュニケーションの積み重ねって奴だ
それから、朝はおはよう、帰りはまた明日と挨拶する程度には仲良くなれたと思う
世間話出来るほどはまだちょっとだけど、
それでも今はまだいいんだ!焦るな!ぼく!
最近になってずっと大月くんを眺めていて
気づいたことがある
彼は、よく体育をサボってる
1限目が体育の時はお昼に学校に来るし、
5限の体育の日はよく保健室に行ってる
運動神経悪いのかな?と思ったけど、彼は野球部だしお昼休みたまに友達と一緒に体育館でバスケをしてる姿を見る限りそれは無い
じゃあ、なんでなんだろう?不思議に思った
だから、何となく、今日五限の体育の授業を僕もサボった
先生に仮病の紙を書いてもらって保健室のドアを開けるとそこにはやっぱり、大月くんが居た
保健室を見渡すとどうやら、先生はまだ居ないみたいだ
ベットの上に座ってる大月くんと目があった
「 お、朝比奈もサボり? 」
「 うん 今日はなんだかめんどくさくて 」
「 体育めんどくさいよなー、こんな暑い中走れねーし」
「 大月くんは体育いつもサボってるね 」
「 あー、夏の体育あんまり好きじゃないんだよね 」
「 確かに僕も好きじゃないや 」
そんな会話をしてると保健室の先生が帰ってきた
「 あんた達、体調悪いならはやく休みなさいほら」
とベットの方に誘導され、カーテンを閉められた
ちえ、もう少し大月くんと話したかったのに、、
そう思いながら僕はカーテンを見つめながら大月くんのことを考える
そういえば、大月くんってなんでいつも長袖なんだろう