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第401話 ダンジョン砂漠7(バック?)

◆ダンジョン砂漠

カーナ視点


てな感じで進んで来ました、現在の夜間砂漠。

辺りは月の砂漠的な幻想景色には程遠く、突如発生した砂嵐の中で《昭和民芸ベビ笛》地雷に警戒しながらの強行軍。

砂丘の端にある岩陰に辿り着いたところで休憩と相成りました。

アルタクスさん達は近衛隊として装備チェック。

私はお月さん見ながら物思いに耽ります。


で、思ったんですが、これまで見てきたダンジョン世界は本当にダンジョンの中なのでしょうか。

例えば、この砂漠地帯をとって見ても朝には日が昇り極暑の熱砂が始まり、夜には月が昇ってマイナス零度近くまで気温が下がる。

この空間の広がり、まるで本物の砂漠としか思えない再現は本当にダンジョン内の再現なのでしょうか?

これまで歩いてきた世界も含めて、このダンジョンの各ステージ?を作られた世界と断ずるには色々と無理があると思います。

いや本当に私達って今、何処にいるわけ???



「カーナぁ、難しい顔しちゃってるよぅ」

「あ、錬金ちゃん、ちょっと考えちゃってね。このダンジョンの事とか、私達のいる場所について色々思考を巡らしていたのよ」

(あるじ)にその考えは似合わないのだ』

「はい?ヒューリュリ様、それ、どういう意味」

(あるじ)は普段から思いつきと行き当たりばったりが本分。深く考える(あるじ)(あるじ)でないのだ』

「ちょっとケンカ売ってる?それじゃ私って馬鹿みたいじゃない!妖精印を片手に酔っぱらって気持ちが大きくなり過ぎじゃない、ヒューリュリ様。あれ、しかも何その妖精印の黒缶??私、知らないんだけど!?」



ヒューリュリ様が私にフザケた事を言ってるので見てみたら、砂漠の月見酒しっかり焼鳥缶開けて顔が真っ赤に出来上がってました。

でも、いつの間にか妖精ビール缶が黒ラベルになってます。

え、どういう事?

それって温泉卓球メーカーのじゃん?!

(古いけど)



「スマッシュ!」

スパーンッ

『痛!何をするのだ(あるじ)!?』

「その肉球に挟んでるビール缶は何よ!!」

『うむ、これは新発売の妖精黒ビール缶なのだ。通常の妖精印より味が苦く、より大人の味わいを楽しめる。夜に飲むのがビール通なのだ』



やべぇ、ビール腹駄犬フェンリルが熱くビールを語ってます。

いつからソコまでビール通になった?ヒューリュリ様、じゃなく!

新発売の妖精印黒ビール缶っていつ持ってきたのよ?!



『うむ、分からんが巾着に入っていたのだ。旨いのだ』



焼鳥缶と合わせて謎過ぎでしょその巾着?!

って黒ビールまで造ってたんだ、あのクソ社長(28号)

以外と商売に熱い社長だったとか?

いや、きっとモルト君をこき使っただけです。

完全な社畜状態。

大丈夫かなモルト君?



「カーナ様」

「アルタクスさん、出発ですか?」

「それが、ちょっと見てもらいたいものがあるんです」

「見てもらいたいもの?」



そう言って見せられたのは、バッグ???

しかもよく見たらヘルメスって名前のブランドバッグって書いてあります。

この世界にそんなブランドがあるのは知りませんが、ワザワザ書いてあるのはウザい気がします。

ヘルメスって前世ならギリシャの神様か、一字違いで某ブランドメーカーの名前です。

おい、何で砂漠にブランド物バッグが落ちてたんだよ?!

と、アレ?

何処かで見たようなバッグです。

しかも前も前世の某ブランド物に間違えた気がします。

何かのデジャヴかな??



「あーと、ブランド物バッグのようです。それ以外はよく分かりません」

「ブランドと言うバック??ですか。それ以上は分かりませんよね………」

「アルタクスさん?」

「もしかしたら誘拐犯達に繋がる物かと思ったのですが、そうではないようですね………」



あう、ちょっと落ち込んでるアルタクスさん。

そうだよね。

ここ迄ずっとオルデアンちゃん達救出に向け頑張っていて、その安否に繋がるものが何も無い状況で、そこに落ちていたバックがあれば、ちょっと期待もするものです。

だけど何か気になるバックなんだよね?


それで念の為調べますとしてアルタクスさんからバックを受け取ったんだけど、アレレ?!

何かバックが波打ってる???


中に何か居るの?!


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