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第349話 ダンジョン異空間13(フラグ)

◆ダンジョン異空間

カーナ視点


パワードスーツは自動で発射位置に上昇しました。

この異空間の地面は薄暗い平原の延長みたいに平坦な荒地なんで、ゴーレム達は隠れる場所もありません。

だけど、この途方もないエネルギーがこの大地に向かえば電磁フィールドの中にいるとはいえ、侍女さんズにも相当な影響があるかも知れないし、あの先にあるミニシアター施設にいるテバサキ夫婦とその愛の結晶も無事では済まない気がします。

だからここは断固発射中止の一択!

こんな危ない武器は封印です。



「ナビちゃん、発射中止よ。この武器を封印して!!」

ピロン

《エネルギー100%発射準備完了。直ちに発射します》

「聞いて無い?!勝手にエネルギー充填して勝手に発射体制になってる?オーバーキルだがら発射は駄目ーーーーーーー!!」

ピロン

《発射!》

「人の話聞けや?!」



ナビちゃんは暴走しました。

そして目を開けられないほどの光の洪水。

あー、やっちまっただ。

オラのせいじゃないってばよ!(By誰?)



スコンッ

「ほえ?」

ピロン

《発射は99%キャンセルされました》



目を開けると、下方の空間は何も変化はありませんでした。

私の方を茫然と見上げているゴーレム達と侍女さんズ。

キャンセルされるならさっさとやって下さい。

さっきの光は紛らわし過ぎです。



チュドドドドドドーーーーーーンッ

「はいぃ?!」



キャンセルされて仕切り直しと思ったら、私を見上げていた黒ゴーレム達が一斉に爆砕しました。

因みに侍女さんズとテバサキ達のいるシアターホールは無事です。

あ、さっきのナビちゃん、何て言ってたっけ?

99%キャンセルとか言ってるたような⋯⋯。

つまりトールなんちゃらのビーム1%が発動したって事?

それでこの威力ってヤバすぎでしょ!?

あんな武器使ってたら《破壊神カーナ》になっちゃいますって!



「ナビちゃん、トールハンマー禁止。封印して!」

ピロン

《ラジャー》

「⋯⋯⋯ナビちゃん、また性格変わった?」

ピロン

《小官は現在、コンバットモードであります》

「コンバットモードなんだ⋯⋯⋯」

ピロン

《ラジャー》



元々謎性格のナビちゃん。

状況に応じて様々な性格を使い分けするのかな?

存在自体も謎なんだけど。

まあ、いいか。

この世界、気にした方が負けです。



「どうやら侮っていたか⋯⋯⋯」

「?!」



と、私の更に上空に陣取っていた黒アゲハ。

何か色々と思考を巡らせている様子?

口に手をやり私を見つめています。


ですがしてやったりです。

私だってこんなに戦えるんですよ。

殆ど錬金ちゃん頼りの他力本願だけどね。

ここはしっかり胸を張る私です。

胸は無いんですけどね。

宜しいんです。

まだ子供で1歳なんですから。


さて、黒アゲハのゴーレム軍団をヤバい兵器で殲滅してしまった私です。

これで黒アゲハの手足をもいだも同意。

最早向こうさんは有効な攻撃手段を持たない筈。

ここからは私の言う事を聞いてもらいましょう。



「はい、黒アゲハさん、このスーツの威力は分かっちゃいましたね?もはやアナタの時代は終わっちゃいました。さっさと観念してアルタクスさん達を解放して是迄の事を謝りなさい。さもないと私のレーザーが何でもかんでも穴開けちゃいマッスルですわよ!」

ガキンッガチャチャンッ



そしてビシッと決めポーズ。

パワードスーツでゴワゴワしますが、メカニカル必殺ポーズで決まりです。

ああ、このコンバットフェアリーパワードスーツの勇姿、バンダイフィギュアで出ないものか。

私のファンが殺到する事間違い無し。

印税ガッポガッポで念願の不労所得を得てアルタクスさんを養うのは私です。

高笑いが止まりませんわ!

オーホッホッホッ。



「勝ち誇るな痴れ者め。私が悩んだのは貴様のその途方もないエネルギーを何処から得たのかと言う事だ。その程度の力なぞ、私の力を使えば何時でも真似るのは容易いのだぞ愚か者め!」


「はい?」



そう言った黒アゲハさん。

ニヤリと意味有りげに笑うのでした。

多分悔し紛れの口からデマカセでしょ?


と、決めつけた私でした。





ピロン

《プラグ立ちました》

「は?」


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