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第347話 ダンジョン異空間11(コンバット?)

ダンジョン異空間

カーナ視点


テリア「止めてーーーーーーーーーーーっ!!」

ライラ((⋯テリア、永遠に私の親、友⋯⋯⋯))

にこっ


バアッ



ああ、何て事!

黒アゲハに手を翳されたゴーストゾンビ少女が消えてしました。

叫んだ侍女(テリア)さんの方を見ながら、泣き笑いのような表情で。

⋯⋯⋯⋯これ、絶対に悪い事じゃないの?!



「アンタ、まさか!」

「ふん?貴様、コレの状況が気になるのか?」



私の方に向き直り不敵に笑う黒アゲハ。

いやいや、その顔はめっちゃ悪辣でした。

は?

黒アゲハの顔は私ソックリなんだわね?

私の笑いって、あんなに悪辣でドス黒いの??

ブーメラン嫌ーーーーーっ!



黒アゲハ「今度は百面相か?相変わらずフザケた存在だ。私の劣化版を見てるようで虫唾が走る」

カーナ「うるさい!その言葉ソックリ返すわ」

黒アゲハ「何!?」

錬金ちゃん「カーナ、取もち外れたよぅ」

カーナ「アリガト錬金ちゃん」



チラッ

さっき伽凛さんに、先に取もち外してた錬金ちゃん経由で『黒アゲハの注意をコチラに引き付けるから、その間に離れるように』と伝えてあるんだけど、テリアさんが消えたゴーストゾンビ少女の場所で泣き崩れてて身動き取れないみたいです。

困りましたね。



「強気だな。何を企んでいる?貴様に勝機は無いのだぞ」

「別に何も。それよりアンタが女神を名乗っているの?」

「ふん、それは母の事だろう。人間共が勝手に祭り上げているだけ。身勝手な奴らだ」

「そんな事より、何でゴーストゾンビちゃんを消したの!あの子は何もしてないじゃない」

「私の混乱を狙い貴様をこの場所に導いた。その隙をついて親友を逃がしたかったからだ。だがその目論見は外れた。何故ならお前は私にとって取るに足らない存在だったからだ」

「⋯⋯⋯私がアナタにとってどんな存在かは知らないし知る必要もないけど、彼女に対するアナタの対応が良くない事なのは分かる。消えた彼女はどうなったの?」

「それをここで貴様に話す必要があるのか?お前達の存在もまたこの地に消えるというのに?」

「そーいう事じゃない!」

「何?」



腹立たしい。

私は本当に怒っているのです。

親友の消滅に今だ泣き止まぬテリアさん。

コイツはそういった人の気持ちを分かっていながら最悪の選択をしたんです。

顔がソックリなだけに尚更やるせなさを感じます。



「彼女を元に戻しなさい!」

「ふん。そんな事を云えるのは、私を説き伏せる力を示してからにしてもらおうか」パチン

「!」



黒アゲハが指先を鳴らすと、遠巻きに囲んでいたモノアイ18.6メートル高黒ゴーレム達が一斉に動き出しました。

その数十数機。

緑量産型ゴーレム達は機能停止したみたい。

黒に黒だからアッチが黒アゲハ直属ゴーレム部隊という事でしょうか。

手には某アニメのバズーカもどきで、ホバー吹かして浮きながら間合いを狭めて迫ってます。

過剰戦力過ぎじゃない?!



「私に意見するなら貴様の実力を見せて貰う。さあ、この難局、何とする?」

「アホか!巨大ロボにどう対抗せよと!?」



黒アゲハは高みの見物を決め込んだのか、高々と舞い上がり高度を取りました。

私は侍女さん方を守らないといけないから逃げる事も出来ません。

コンチクショウー。



「錬金ちゃん、何かあのゴーレムに対抗出来る武器作れない!?」

「武器、もう作ってあるだよぅ」

「え、本当に?」

「カーナにピッタリの武器だよぅ」

「まあ、嬉しい!」



何と錬金ちゃん、既に私用対ゴーレム戦専用武器を作ってあるとの事。

さっそく吐き出して貰いました。



ガチャンッ



「え、コレ?」

「そうだよぅ」

「もしかしなくとも甲冑みたいだけど⋯⋯⋯」

「カーナ仕様《コンバットフェアリーパワードスーツタイプII》だよぅ」

「私用パワードスーツ⋯⋯⋯因みにタイプONEは?」

「試作中に装填したミサイルポッドが誤爆だよぅ」

「いやああああーーーーーーーーーーっ!!」



誤爆は嫌だ、誤爆だけは困ります。

そんな爆弾抱えて私に飛べと仰る錬金ちゃんは鬼畜羽根スライムと呼びたい!


勘弁して下さい。


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