第342話 ダンジョン異空間6(姉?)
◆ダンジョン薄暗い平原地下
錬金ちゃんが黒ドレス妖精少女の頭に落ちる数分前
カーナ視点
カツーン、カツーン、カツーン、カツーン
くどいようですが私は断じてハイヒールとか、音が出るような硬い靴を履いているわけではありません。
この螺旋階段が鶯張り階段なだけであります。
え、ウグイス張り知らない?
えーとね、いわゆる昔のお偉方はニンジャとか曲者とか石川五右衛門などの大泥棒?に困ってた。
何しろ防犯カメラも警備保障も無い時代。
偉いさんやお金持ちは皆んな困ってたというわけ。
そこで考え出されたのが抑止力にもなる鶯張り。
これは抜き足差し足忍び足でも音が出るようにと、当時の大工さんが考案した技術、なのかな?
とにかくスゲー。
だけど、この階段がウグイスになってるのは意味不明。たぶんオフザケで作り出した誰かの道楽とか?
はい、無駄知識披露おしまい。
などと考えていたら、目の前が急に明るくなって不思議な青く輝く波打つ壁が現れました。
ナンジャコリャって思っていたら、錬金ちゃんがその中に入っていっちゃいました。
はいぃ?って入るのを躊躇して首を捻っていたら、錬金ちゃんが顔?だけ出して呼んでます。
ここは錬金ちゃんを信じてエイヤーで壁に潜りました。
ガボンッスカッ
ブワッ
ゴォォォーーーーーーーーッ
「わわ、わ!?」
と、いきなり現れた場所は雲の上?!
私は自由落下の真っ只中、スカイダイビング中でありました。
どーいう状況???
「錬金ちゃん、私達スカイダイビング中?!」
「そーだよぅ」
「いや、だってさっきまで地下に潜って、むしろ土の中の螺旋階段を降りてたんだけど???」
「何か◯ウシカみたいだよぅ」
「いや、それ言ったらメーベェに乗らなきゃ駄目じゃん。私ファンなんだから!」
「オームも見たいよぅ」
「あれ、ダンゴムシのデカいのだよ?」
「それ言ったら駄目だよぅ」
とか、呑気にくっちゃべってたら落ちてるのにいつの間にか時間がたった様で、太陽はオレンジ色になって夕焼けの空色になってました。
でも今だスカイダイビング継続中とか、どんだけ高いところから落ちてるわけ??
と、眼下に広がるエメラルドな海?
今度はこのまま海水浴かーい、って思ってたら、それがあの光る液体壁と同じもの?!
自由落下だからそのままジャポンって入ります。
いやね?
羽根あるから飛べると思ってたけど、この自由落下は強制でして、羽根をバタつかせても身体動かしても何の効果もありませんでした。
羽根あるから大丈夫じゃんって余裕こいてたら、落下は強制とか殆ど罰ゲーム状態なんてフザケてます。
人をおちょくるの止めて貰えますか?
「な、何だ?!突然目の前が真っ暗に???」
叫び「いやああああーーーーーーー――ーっ!」
「は?」
ガンッ
「はべっ!!!」
うああ????
こうして私は沢山のお星さまを見ながら意識が遠のいていったのでした。
ちゃんちゃん。
❇❇❇❇❇
プラネタリウムに行ったのはいつ以来か。
もう、随分と行ってないなぁ。
ガバッ
「は?星を見た!」
「あ、カーナ様、お気づきですか?」
「ありゃ?えーと???」
「伽凛です。織姫様専任侍女の」
「思い出した!久しぶり、でいい?」
「はい、数時間ぶりです」
「へ?コッチ数ヶ月ぶりなんだけど??」
「え?」
「はい???」
はい。
錬金ちゃんに続き、侍女さんの一人である伽凛さんに数ヶ月ぶりに合流出来ました。
本当に久しぶりだよーっ。
だけどここで彼女とギャップ。
私の感覚では、離れ離れは数ヶ月だったんだけど彼女からは数時間ぶりの感じ?
ん~~光陰矢の如しとはこういう事かしら?
分かりません。
まあ、合流できたからヨシとしますか。
結果オーライです。
それより頭痛い。
何かタンコブあるし、ゴーストゾンビ少女が私と何かをチラチラ見てるしどういう事?
錬金ちゃんは我関せずな具合でフワフワ飛んでるし、もう一人の侍女さんのテリアさん?はゴーストゾンビ少女にちょっと重なっています。
器用?
そんで足元にはノビてる黒髪黒ドレス黒アゲハ羽根の妖精少女???
その顔はなんか、鏡でも見てるような生き別れの姉でした。
(姉に決めつけ)




