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第296話 ???19(崩れゆく歯車と神殿?)

◆ダンジョン✹???

カーナ視点


その後辺りを索敵しましたが問題の妖精女とゴーレム軍団、更にゴーストゾンビ少女も含めて影も形もありません。

どうやらレオナルドの言っていた通り、何らかの急用で私らに構っている暇はなくなった様です。

まあ、それならそれで好都合。

コッチは誘拐犯達に追いついてオルデアンちゃん達を奪還しなければならないのですから、こちらこそ妖精女やゴーレムに構っている暇はありません。サッサと先に進みます。



「とにかく私達には時間が無い。方角さえ合っていれば誘拐犯達に追いつくまで、あと数キロのはずよ。全速力で向かうわ!」



最後にメカ鯛女中頭さんが示した方角。

それが私達にある唯一の手掛かりです。

その方角を信じ私達は先を急ぐしかありません。

現状これが最良の方針。

《間違ったら》など、恐れて考えている時間はないのです。

ただ、闇雲に進むのもなんですので、最善策として怪鳥ペリーとレオナルド達には先に飛んでもらいました。

もちろんペリーへの給油(バッテン魚)はしっかりと、そして雪ウザG13のM16モデルガンは回収しときました。

冷たい目のまま落ち込むG13は不気味ですが、私としてはしてやったりです。

ざまぁ。



(『おい、何か変だぞ?!』)

「レオ?変って何よ。変なのはアンタの頭じゃなく?」

(『おおい!こっちは大マジメだ。空を見てみろ!』)

「空?」



さっきから頭の中で煩く喋りまくりのレオナルド。仕方なく言われた通り空を見上げると、何やらガラガラと騒がしい???



「ほえ?!」



な、何かしら、あれは??

ここに来た時から違和感半端ない空の巨大歯車。

天体級の大きさで勝手に動いているんですが、ダンジョンあるあるで、最近は見慣れて気にする事もなくなっていたものです。

それが何だか、派手にガラガラと音もなく崩れ落ちている?様です。

どういった現象かは全く分かりませんが、まるで天体ショーを見ているようで、不謹慎ですが心躍るようでビックリです。

アルタクスさん達やヒューリュリ様が茫然と見上げる中、私達のノア方舟はその空を進みます。

え、後で巨大歯車が落ちてきて潰されたくないんですが?



「なんか突然のスペクタクル天体ショー。その妖精女が慌ててどっかに行ったのはコレのせい?」

(『分かる訳ないだろ?それよりオレ達は早く移動した方がいいんじゃねーか?』)

「うん、何か天変地異はこれだけで済まなそう。先を急ごうか」

(『それで上空から見たんだが、オレらの目的地みたいなもんが進んでいる方角にあるぞ』)

「目的地?誘拐犯達じゃなく??」

(『何かの建物だ。だだっ広い平原にあって、其れだけが目立ってるな。アレを目指してたんじゃないのか?』)

「建造物??」



どうやら今向かう方向に、何か建造物があるようです。

もしかしたら、そこで誘拐犯達も休んでいる?

私は直ぐにアルタクスさんにレオナルドの報告を伝え、全体速度を速めに進んでもらう事になりました。

そうして進んでいったその先、全方にそれらしき建造物をー目視で確認出来る場所まで到達したのでした。



アルタクス「何かありますね」

カーナ「ギリシャ神殿みたいだわ」

アルタクス「ギリシャ?カーナ様?それは国の名前ですか?」

カーナ「そんなとこです。この辺りには無いですけど」

アルタクス「神殿……ならスプリング・エフェメラル様の神殿でしょうか?」

ヒューリュリ『神殿とは人間共が勝手に作った神の住まいであろう?そんな作られた神の住まいなど、神が居られる訳がないのだ』

カーナ「ヒューリュリ様は神を見た事があるんだよね?どんな姿だったの?」

ヒューリュリ『神とは光のようなもの。我が言葉を交わした神は輝く光の玉のようなものだった。当時の人間共は神を創造神と言って敬っていたものだ』

カーナ「創造神?スプリング・エフェメラルではなく?」

アルタクス「カーナ様、スプリング・エフェメラル様の信仰は皇国だけのものです。大陸全体の信仰は創造神ラーデ・アテーナとなります」

カーナ「そうなのね。じゃあラーデ・アテーナが全体の神様なんだ。ふーん」



皇国だけがスプリング・エフェメラルなんだ?

じゃあ、一般の国?はラーデ・アテーナ?

創造神ラーデ・アテーナとスプリング・エフェメラル。

二人の神の違いって何でしょう?


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