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第265話 大草原14(緑ゴーレム)

◆ダンジョン✹大草原

カーナ視点


びゅうぅーーーーーーーーーっ


「グワワーッ!」



腹ペコ怪鳥ペリーがお腹を満たし快調に飛べるようになりました。

怪鳥が快調に⋯⋯⋯。


ん、風と景色が最高です。

まさに絶景。

しかし上空から見ても地平線一杯に広がる緑の大地って、これは何処まで行っても草原しかないって事ですよね。

ん〜北海道の富良野?



(あるじ)、観光気分で緊張感0なのだ。まだあの敵意むき出しの巨人が解決しておらん。更には誘拐犯を追うのであろう?不謹慎なのだ』



むー、すっかり信頼が消えたヒューリュリ様。

従魔なのに(あるじ)に対する態度が辛辣。

いいじゃん、別に口に出して無いんだし。



女騎士(メイ近衛副隊長)「カーナ様、あれ!」

カーナ「は?!」



私の指示で高度を下げた怪鳥ペリー。

ついに巨人の姿が見える位置まで降下してました。

そして女騎士さんが巨人の姿を目視したわけです。



グオオーーーーーーーッ

ズズーンッガガーーーーーンッ

バリバリッ


「何なのよアレ?!」



ファンタジー系世界だから《デカ目玉》ときて、一つ目らサイクロプス系魔物かと思っていたでしょう?

そしたら、動力パイプ付のМSタイプロボだったと?!

せめて妖気(魔力)反応あったとか言ってたんだから(私がね)《一つ目入道》くらいでもよかったでしたよ?

今更だけど世界感ムチャクチャね。



女騎士(メイ近衛副隊長)「ミドリの巨人ゴーレム!?」

カーナ「いやアレは⋯⋯⋯?!そうかゴーレム!その手があったか!」



よかった。

ゴーレムなら世界感は何とか保たれ?

どうでもいいですか。

何にせよあの大立ち回りしてる緑ゴーレムをどうにかしないと皆に危険が及ぶ訳で⋯⋯⋯?



「そんで、あのゴーレム、何と戦ってるの?」



そう、さっきからの大立ち回り。

何かを追い回しながら殴りつけたり、ビームを出したりとやたら忙しくしています。

え、まさかアルタクスさんが!?



と、その緑ゴーレムの回りを小バエのように飛び回る一つの影アリ?

早くて何者か分からないですが、どうやらその影と戦闘中のようです。

しかもその影、緑ゴーレムのビームもなんのその、自身もレーザーみたいなビーム兵器を使って反撃して対等に渡り合ってます。

何かスゲー事になってるー?!



(あるじ)アレ()(あるじ)が連れてきた魚顔人形のようだぞ』

「魚顔人形??あ、メカ鯛女中頭さん!」



なんと驚きましたが、緑ゴーレムと戦闘中は乙姫様からの助っ人、メカ鯛女中頭さんでした。

背中からロケット噴射し《目からビーム》しています。

本当に正真正銘、助っ人なメカ鯛女中頭さんだったんですね?!


あ、右手を大きく振り上げた緑ゴーレム。

一気にメカ鯛女中頭さんに振り下ろします。

ですが高速移動できるメカ鯛女中頭さんに当たるわけもありません。

空を切って地面を叩きます。

そして巻き上げる土ぼこりの繰り返し。

これは土ぼこりが消えない訳です。



ズガンッ

「チョコマカとウザい!どこまで私の邪魔をするのか!」

((私は護衛対象を守っているだけ。どうかお怒りを鎮めてお引き下さい))

《ふざけるな!私の命から2番目に大事なものを奪われたのだ。引ける訳がなかろう。許さん!許さンのだー!!》



しかしゴーレムの(あるじ)はトンデモなく怒ってますね。

とことん争うつもりなんでしょうか?

メカ鯛女中頭さん、勝って下さい!(他力本願)



女騎士(メイ近衛副隊長)「おお、我らが近衛隊も無事なようです」

カーナ「え、何処に!?」

女騎士(メイ近衛副隊長)「あそこです!」

カーナ「!」



どうやらアルタクスさん達は無事のようです。

メカ鯛女中さんが死守してる後方の草むらに近衛隊と見られる一団がいます。

だけと私達も含め、この戦いに加わる事はとても出来なさそうです。

それほどこの戦いは現実離れした高い次元の戦闘となっており、戦いに加わる事は間違いなく足手まといにしかならないからです。

やべー戦いになり過ぎでしょ?!



ズビバッビカッ

((一点集中貫通熱線))


チュインッ

グハンッドカガーーーーーーンッ



ああ、メカ鯛女中頭さんがこれまでにない赤いビームを出しました。

え、緑ゴーレムの腹を貫通した?!!!


この後、一体どーなる??!


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