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第262話 大草原11

ダンジョン✹大草原

インガルス家

カーナ視点


「オルデアン様はお元気でしたか?その、誘拐される前までは、ちゃんとお食事は出来ていたのでしょうか?」

「織姫様はどう、お過ごしだったのです?誘拐犯人は織姫様を大事に扱ってくれるでしょうか?怖くて泣いてるのではないかと心配なんです」



ああ、そういう事。

離れていた間のオルデアンちゃん達の過ごした情報が欲しいのね。

お世話係としての情報収集といったところでしょうか。

それと誘拐犯達の情報共有と、憶測も含めてオルデアンちゃん達の現在(いま)を知りたいとの行動だったみたいです。

所謂侍女としての矜持みたいなものなんでしょう。

ですが、誘拐されてる二人の過ごし方の憶測とか、無意味と分かっていても聞きたくなるというのはやはり不安の裏返しなんでしょうか。

本音は少しでも自分達が納得できうる安堵できる材料が欲しい、という事なんでしょうがそれを私に聞かれても困るのよね。

まあ、それだけオルデアンちゃんや織姫ちゃんを心配してるという事なんでしょうけど。


という事で、普段は私を何となく避けていた二人の侍女さん達。

ここにきて始めての女子会となりました。

それでも前世の私からすれば二人とも年下。

ここはお姉さん視点で、その心配を払ってあげるしかないでしょう。



伽凜「す、すると、そこの方?が、姫様方を追いかける(すべ)を持っていると?」

テリア「本当に?なら、私達は姫様方を救いに行けるのですか?!」

カーナ「ええ。ブリキで頭がお魚の彼女ですが転移能力持ちの凄い助っ人なんです。あと数時間すればオルデアンちゃん達の側に転移出来るようになる予定でして」



という事で、侍女さん達にメカ鯛女中頭さんを紹介しました。

私の説明にさっきまで疲弊して肩を落としていた二人の侍女は目に輝きが宿ります。

希望は大事ですよね。



((はい。私は乙姫様のお側で女中頭をしてる者です。先頃、《活き造り》にされてメカ女中頭として新たな力を得て蘇りました。その力を使えば、必ずや姫様方の元に皆さまをお連れ出来るとお約束しましょう。お任せ下さい))

「あ、有り難う、有り難う御座います。私は伽凜(かりん)。織姫様の侍女を務めております。アナタを信じます。何卒姫様方を、織姫様をお助け下さい!」

「私はテリア、オルデアン様の侍女です。私からもお願いします。どうか私達に姫様方救出のお力添えを、大事な姫様方をお助けする為にアナタ様のお力をお貸し下さい!」

((私の名前は|Pagrus majorパグルス・マヨル硬骨魚綱スズキ目タイ科女中頭です。宜しくお願い致します))

「はい??」

「え?それがお名前で???」



どうやらメカ鯛女中頭さん紹介は侍女さん達の不安払拭に貢献できたようです。

ですがメカ鯛女中頭さんの名前も、あのややこしい長たらしい名前が付いてたんですね?!

私も今知りましたが、当然ながら気持ちは侍女さん達と同じです。


『『『ソレ名前なの?』』』

って感じ。

まあ、いいですけど。

そのかわり本名呼びはしませんよ。

覚えられないからね。



ドドーンッ


「「「「「「「「?!」」」」」」」」

「は?今度は何よ!」



そしてその情報をアルタクスさん含め近衛隊とも共有、全員に希望の活力が戻った直後の事でした。

突然の雷鳴にも似た激しい音。

同時に伝わる振動はまるで地震のようです。

慌ててインガルス家の外に出る私達。

そして見たものに絶句です。

え、どういう事?!


見ると、インガルスさんの馬車が踏み潰されていました。

はいぃ?

あの親切で幸せそうなご家族はいったいどうなったの!って、辺りを見回したら草葉の陰から人数分の頭が見えマス。

人数分の頭が草原の草の中、コチラから遠ざかっていくようでした。

私達、置いていかれてる?




《あ、あ、あ、そこの不法侵入者達に告ぐ。直ちに降伏して私の宝を返しなさい。繰り返します。直ちに降伏して盗んだ私の宝を返しなさい。さもなければ実力を行使します》



えー?

ナンカ上から人の声(女?)が聞こえてきました。

しかも拡声器越しと思われる大音量による警告で《盗んだ私の宝》?とか吐かしてます。


何なのよ!?


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