第250話 大森林6
ダンジョン✹大森林
カーナ視点
ズゥゥンッ
カーナ
「は!?」
オルデアン、織姫、グル子、アカリン
「「「「???!」」」」
ララ、ペリー
「「?!」」
ギャーッギャーッギャーッギャーッ
バサバサバサッバサバサバサッバサバサバサッ
バサバサバサッバサバサバサッバサバサバサッ
ズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッ
何か、は、分かりませんが、かなりの重量物が移動する振動が伝わってきます?!
辺りは土ぼこりと思われる煙に、樹木に留まっていたであろう野鳥の類が振動に驚き一斉に飛び立つ様が見えます。
これは一体何なんでしょうか。
「あ、アレ!」
「アレって、オルデアンちゃん?」
「今あの先の木と木の間に大きなお目めが有りました!」
「大きなオメメ??」
オメメってお目々の事ですかね?
何か動物でも居たんでしょうか。
だけどオルデアンちゃんが指差したのは、かなりの高さの木と木の間です。
そんな高さで大きな目の動物って、想像も出来ません。
もしかしてデッかい目の鳥か何かとか?
でもだとすると、この木々を揺らし近づく振動は一体何なんでしょうか??
先に遭遇したダイナソーのTレックス。
それを上回る振動に私達は戦々恐々です。
ズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッ
「どんどん近づいてくるわ!?」
「カーナさま、怖いです」
このままココに留まるのが良いのか、離れた方が正しいのか、相手が見えないだけに判断に迷うところですが、このままこの場所に居続けるのだけは不味い気がします。
「ペリー、移動出来る?」
「グワワ!」
すっかり餌付けが完了したペリー。
今は私のどんな命令でも従順な感じです。
勿論、私が尽きる事なくバッテン魚を供給するのが条件ですが※※※。
ザクッザクッザクッザクッザクッ
こうして近づく振動と音の反対方角にペリーを進めた私達。
当然ながら私達はその背中で共に移動中です。
ペリーは意外とスピードは早く、大木を次々と避けつつ森の中を進みます。
ズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッズゥゥンッ
ですが振動と轟音は一向に止まず、むしろその間隔と近づくスピードが速まっている感じもします。
え?!
もしかして私達は、この得体の知れない《何か》に追われている?
バキバキバキバキッ
「は?何の音!?」
「カーナさま、上です!」
「は?!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
やばっ?!
まるで昔見た妖怪大戦争映画なんかに出てたバカでかい目玉が一つ、木々の間から覗いていました。
妖気が凄まじく私のつむじの髪がピーンと立ち、妖怪アンテナ絶好調?!
目玉おやじのデカいのみたいです。
新手のホラー??
「カーナさま、あれはなんでしょう?」
「分かる訳ないわ」
「何か怖いのじゃ!」
「お姉様方、早く逃げましょう!」
「逃げる、のは、恥ずか、しく、ありません」
「モキュ?」
「グワワ!?」
ガザガザガザガザッ
バキバキバキバキバキバキッ
「「「「「!!」」」」」
そのバカでかい目玉に、見られたと感じた瞬間でした。
今度は回りの木々を押しのけ、巨大な白い《手》が襲ってきたのです。
それを見た私達はパニックになる寸前、ペリーの機転でその場を何とか離脱する事に成功しました。
彼の動物的感が巨大な《手》が私達を捕まえんとしたその前、既に走り出していたのです。
今回はペリーの機転に感謝でした。
「ぐわわ〜っ」
「分かった、今回はアンタの機転で助かったわ。後でご褒美を上げるからこのまま走りなさい」
「グワワ」
私の言葉に機嫌を良くしたペリー。
更にスピードを上げ、巧みに森の木々を避けながら《手》の追撃を躱して森奥に逃げていきます。
やがて轟音と振動も遠のいていき数十分後、私達は《デカ目玉おやじ》から逃げる事が出来たのでした。
しかし暗い森の中、鳥目なのにペリーは問題なく突き進みます。
この世界の鳥に《鳥目問題》は存在しない?
いや動物の感ですかね?
まだまだ謎が多い動物事情ですが、ペリーは運送会社の正確さで私達をサンクチュアリにお届けします。
これが本当のペリカン便?
落ちが付いたようでメデタシメデタシです。




