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第245話 大森林?(軌跡再確認)

◆ダンジョン✹大森林?

カーナ視点


一瞬のエレベーターに乗ったような上下の浮き沈みがあった後、私達の目の前に現れたのは広大な森林を伴う山岳地帯。

頬に当たる風が心地良く癒しを感じます。

これはまさに森林浴。

最高級のバカンスです。


私達は今、新たなステージ?に転移しました。

お気づきかも知れませんが、辺りは完全に世界が変わります。

あのミミランド世界からスゴロクマップを使って転移したんですが、着いたところが大森林って世界が変わり過ぎで驚きです。

これまでの私達のダンジョン内移動は以下の通りでした。



普通ダンジョンエリア→宇宙海賊エリア→惑星イオ京都タワーエリア→ゲレンデエリア→ピラミッド体育館エリア→飛ばされ?エリア→アルプス?エリア→薄暗い地平線?エリア→亜熱帯エリア→薄暗い地平線?エリア(戻り)→ダンジョン温泉エリア→温泉海エリア(竜宮城)→ミミランドエリア(シー/ダイナソー/お菓子の家/警備員待機所)→大森林エリア(今ココ)



ここにきて私達は、スゴロクマップを管理するグルちゃんから衝撃的な話を聞きました。

実はスゴロクマップによる転移は無制限で、上手くすればそのままダンジョン外に出れるとの事なのです。

スゴロクマップはすげーです。


ただ残念な事にスゴロクマップの特性上、ダンジョン機能の取り込みによって転移先がマップ上に展開される為、どうしても任意の転移が不可能な事と、当然ながらダンジョンエリアがマップ上に優先表示される為、やはりダンジョン外への直接転移は叶わないとの事でした。



「アナタの能力なのに色々と制約があって難しいわね」

「申し訳ありません、カーナ様」

「別に責めてる訳じゃないのよ。実際にミミランド内をもう一度進むのをショートカット出来たし、普通に進んでいたら今の私達はなかったかも知れないわ」



とにかく前に進んでいけば、いづれはダンジョン出口に辿り着ける筈で、当面は諦めずに進み続けるしかありません。



「で、ココにヒューリュリ様達が居ると?」

「はい」



そうなんです。

遂にヒューリュリ様達が私達に合流出来るかもなんです。

このスゴロクマップの良いところはプレイヤー同士の位置がオープンである事。

当たり前ですが誰が何処にいるか、コマの位置で丸わかりなのです。

そして今回、進めた先は《大森林》となっていて、そこにワンコやニワトリなどのコマがあったのでした。

このワンコやニワトリは、ヒューリュリ様やテバサキに違いないんです。



「ヒューリュリ様と合流出来るんですね、カーナ様。嬉しいです」

「おお、フェンリルのヒューリュリ様とな。合流出来れば頼もしいのじゃ!」

「良かったです、カーナ様」

「は、初めてお会いするの方、だから、恥ずかし、いです」

「何にせよ、合流出来るのは嬉しいわ」



ヒューリュリ様と合流出来たら少なくともこの子達の面倒はお任せ出来るし、私の負担が減って有り難いです。

まあ先の出会いはお楽しみとして、グルちゃんとアカリンは初対面でしたので転移後にララちゃんくんの腹に潜っていた彼女を引きずり出し、初顔合わせをさせました。



「お、お初にお目にかかり、恥ずかし、いです。ピカリンあかり、です」

「新しく仲間に加わった妖精の方ですね?グル子といいます。今後も宜しくお願い致します」



アカリンは相変わらず恥ずかしがり屋で仕方ない(その割に服装は派手なロリータファッション)のですが、グルちゃんはというと営業トークに終始とこれも何だか違う様な二人。

ちょっとぎこちなさがアレですが、とにかく初顔合わせは無事終了で全員が新メンバーに顔通しが出来ました次第です。



ギャーッギャーッギャーッギャーッ

ホーホーホーホーッ

キチュチュッキチュチュッキチュチュッ



それでヒューリュリ(駄犬)さまを捜そうと思ったんですが、森の中は昼にもかかわらずに意外に暗く、知らない動物の鳴き声が響き渡ります。


なんかめんどくさい。

きっと向こうで捜しに来てくれるでしょう、と信じて待つ事としますか。


という事で、森探検へレッツゴーです。


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