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第244話 ミミランド27

◆ダンジョン✹ミミランド

警備員待機所

カーナ視点


オルデアン「ふかふかで気持ちいいです」

織姫「ああ、お布団に抱かれておるのじゃ」

アカリン「ポニョポニョの、ふかふかで、恥ずかしながら、最高級、なの、ですぅ」

カーナ「うう、毛皮に埋もれて力が出ない⋯⋯」

グルちゃん「やっぱりララちゃんです」

ヘルメスのララ「キュイイ」



あれからヤバい事になってます。

突然現れたララちゃんくんに全員が虜です。

正確には虜なのはその毛皮に対してですが、その毛皮が肌触りよくてたまりません。

そしてその下の皮下脂肪は理想の弾力を生み、最高級のお布団と化すのです。

その二つの効果は下手な寝具セットなんか言うに及ばず、もはや天国のベッドと云えるでしょう。



少し戻りますが、一部の謎が分かりました。

ララちゃんくんは自宅警備員のランドセルに対する雑な扱いを受け、ランドセルから追い出されていました。

自宅警備員の幼女趣味は分かってましたが、彼は幼女が使った物の収集もヤッてる大変危ないヤツでした。

その最たるものが幼女の学生カバン収集だったのです。

また彼がペリーの口の中に居た理由は単純で、狭い空間が好きなハムスターの彼は丁度口を開けたまま寝ていたペリーの口が好みだったと?

いや知らんしそんなハムスターの習性。

だとしてもペリーの口で、よく暮らしていたものです。

色々ツッコミたくなりますが、めんどくさいので聞き直すのを止めました。

因みにグルちゃんの元服はスタディデスクの引き出しの中に有りました。

妖精サイズで小さい筈なんですが、きれいにたたんでありました。

そのコダワリに私達は悪寒を感じました。

奴を50ー50で星にしておいてよかったです。

今は着替えが済んでます。

あの水着みたいな服のままじゃ可哀想ですから。



「それでララちゃんくんは、グルちゃんのランドセルに戻れないと?」

「カーナ様、ララは身体が大きくなってしまいました。もうランドセルに入れません」

「そりゃあ、170センチの背丈とあのフクヨカなスタイルでは入れないわね」

「グルちゃんは元々は私の手のひらサイズだったんです。だからランドセルに入ってたんです」

「妖精の手のひらサイズから人間サイズに短時間で成長ってトンデモだけど、そーゆー種類だった?」

「分かりません。生まれた時から一緒だったもので」

「生まれた時から?」



という事は、私が召喚した時からランドセルに住んでたんですかね?

だとしてもデカくなり過ぎでしょ?!

それに《妖精召喚》が何処から召喚されるのか知りません。

今更ですがグルちゃんに聞いてみますか。



「その、今更なんだけどグルちゃんは私の召喚に応えて来てくれたのよね?その前は何処に居たの?」

「分かり、ません。ずっと暗闇の中で眠っていた気がします。その、召喚以前の記憶は、それしかありませんので⋯⋯」

「そうなんだ⋯⋯」



うーん、今更なんだけど《妖精召喚》は謎です。

実は同じ質問をモルト君にもした事があるんですが、やはり同じような事を言ってました。

私達以外の妖精は何処かの世界で眠っていて、出番を待ってるのでしょうか?

あと、妖精の世界って真っ暗なの??

でもそれじゃあ、妖精は一体何なんでしょうか。

また一つの謎が出来てしまいました。

まさに謎が謎を呼んでいます。


因みに私とグルちゃんの話し合いが続いている間、オルデアンちゃんと織姫ちゃん、アカリンはララちゃんくんの腹の上でお休み中。

これって某アニメ映画みたいなシーンですが、お疲れみたいなんで放っておきます。


ペリーにはバッテン魚を二山与えてました。

現在がむしゃらに消費中。

え?もう一山無いんだけど?!



「しかし困りました。ララちゃんに方向を決めて貰ってたんです。かなり正解だったのに」

「方向を決めて貰ってた?あのハムスターに?」

「あの、ランドセル矢印なんですが、あれはララちゃんが回してて、たんです」

「は?じゃあ、矢印(アットマーク)は彼が動かしていたわけ?!」

「はい」



なんて事でしょうか。

あの矢印(アットマーク)は所謂、《動物の感》だったというわけです。

なんちゅーファジーなナビシステムでしょうか。

要らんわ!



「それはそうとカーナ様、そろそろスゴロクを使う順番が来ています」

「ああ、あのスゴロクマップね。ようやくサイコロの順番が回ってきたんだ?」

「はい」



ようやくスゴロク番が回ってきたそうです。

なら、いちいちゲートウェイからミミランドを抜けて次ステージを目指す必要もありません。

戻ってしまうリスクはありますが、ハードル的にスゴロクの方が私達には楽そうです。

さっそくスゴロクを始めます。



「皆さん起こさなくてもいいですか?」

「どーせサイコロは一回しか振れないから私が代表して振るし、皆の側で振るから全員転移範囲に入るので問題ないわ。このまま始めちゃいましょう」



と、いう事で、グルちゃんとスゴロク広げて始めます。


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