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第230話 ミミランド13

◆ダンジョン✹ミミランド

カーナ視点


バカンッ

ボシューッ

「ゲホゲホゲホゲホッ!?」

「ぷはぁーです!」

「な、何じゃココは?!」

「分かり、かね、ます。ケホッ」



あーっ?

マンホールを出た先はニューヨークマンハッタン?ソックリに作り込まれた街でした?!

実はココに至る過程は色々あったんですが、めんどくさいんで端折ります。

え、知りたい?

仕方ないですねーっ。




※※※※Why?




⚫という事で一時間前

ガコンッ

「ああ、外に出られた!?」

「カーナさま、ドアが岩みたいに出来てます」

「オルデアンちゃん、こーゆーパークは非常出口は表向き見えない様に作るのよ。美観?を損なわないように」

「そうなんですね」

「しかし出た場所は何処じゃ?」

「向こう、に、岩山、ありま、す」

「へ?」



まだ岩山の前ですか。

という事はまだソーヤ島内って事?

ホントにパーク反対側出口に出れるか不安になりますね。

と?後ろを見れば何かの人だかり?!

何か新しくアトラクションでも始まるのかしら?

最後尾の制服ゾンビさん?に聞いてみませう。



「あーもしもし、そこな制服の方?何か始まるんですか?」

((いや私、警備員なんですが罰ゲーム逃亡犯を洞穴に追い詰めたんです。それで出口に先回りして待ち伏せしてる次第です。この先が洞穴出口になってるんで))

「ほうほうほう、罰ゲーム逃亡犯を出口で待ち伏せ?分かりました。警備員さん頑張って下さい」

((有り難う御座います))



警備員さんに背後から声かけして罰ゲーム逃亡犯の洞穴出口待ち伏せイベントだと分かりました。

警備員さんは忙しいのか振り向かずに終始背中越しのまま答えてくれました。

奥に上司と思われる金ピカマスクと耳デカ汚顔ネズミ着ぐるみさんがイライラしながら待っていて、シケモクがデカい蟻塚になってます。

これ以上のジャマ立ては申し訳ないので私は退散。

直ぐ様皆のところに戻りその内容を伝えました。



「カーナさま、それ私達の事です」

「カーナたん、非常出口を使ったから助かったのじゃ!」

「は、早く、逃げ、ましょう」



そーだったんだーっ。

って、ヤツら出口に先回りしてたんかい!

仲間同士の仲違いは解消済み?!

とにかく危ないところでした。

サッサと逃げてしまいましょう。



ピロン

《早く気づいて下さい》ブーブーブー



はい?

ナビちゃんから『早く気づけよ』ブーイング。

いいじゃん結果オーライでしょ!!



「って、マジに迷子になってんじゃん!?ここは何処なの?」

「あ、あっちに何かあります!」

「オルデアンちゃん?」



と、先にあるのは無人のインディアン村?

円錐テントがまばらにありトーテムポールがお出迎えです。

って、ここは袋小路じゃん!



「テントの中に何かあるのじゃ!」

「織姫ちゃん?」



おお?

何故にテントの中にマンホール?!

矢印立て札は『ミミランド出口最短』って書いてありました。

ここが幻のミミランド緊急出口!?



「カーナさま、大勢の人がコチラに向かって来ます!」

「ヤバっ、ヤツらじゃん?!皆、このマンホールに飛び込むのよ!」

「また洞穴の中なのじゃ?」

「仕方、ありま、せん、です」



ガコンッ

スポッスポッスポッスポッ



「きゃあああ!?」あああァァァ

「な?中がトンネル式スベリ台なんて聞いてなーいぃ!」なーいぃ、なーいぃ、なーいぃ

「楽しいのじゃーっ!」じゃー、じゃー、じゃー

「スカート捲れて、恥ずかしい、ですー」ですー、ですー、ですー。




※※※※Why?




という事で、着いた先がニューヨークマンハッタン似の街でした。

オルデアンちゃん達には正に新世界。

ドボルザークです。



ガ〜ガコンガコンガコンーガコンガコンガコン

パパーッ


「交響曲が聞こえる⋯⋯」

「カーナさま、アレ、鉄の馬車ですか?」

「上をうるさいのが走っているのじゃ!?」

「た、多分、電車、です」



うーん、これはどうも出口ではなかったかしら?

多分違うわよねぇ。

と、見れば、汚顔ネズミの人魚像?!



「これがコチラのマスコット??ないわーっ」

「カーナさま、向こうで等身大人魚クッキーというのが売ってます」

「行くのじゃ!」

「行きたく、ない、です。恥ずか、しい」



という事で、何故か等身大人魚クッキー売り場に向かう私達でした。


デジャヴ?


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