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第225話 ミミランド11

◆ダンジョン✹ミミランド

カーナ視点


そこに居たのは白ドレス姿の妖精サイズ女の子。


髪の毛は黒、大きな白レースダブルリボンのおさげスタイル。

真っ白ドレスはヨーロッパロココ調で所謂ロリータファッションなんですが腰下のスカート部が、まるで骨組み付きスカートのように大きく丸く広がります。

しかもスカート部はツヤ付き硬質プラスチックのようになっていて、とても硬そうです。


え?



ピロン

《クリノリン▶中世ヨーロッパで流行ったスカートを膨らませるために発明された下着の事。鯨ひげや針金を輪状にして重ねた骨組でした。いわゆる骨格付きスカートの事です》



はい、ナビちゃん無駄に解説有り難う。

そんな解説はどーでもよくて、私が驚いたのは他にあります。

えーと何ていうか、彼女が照明を持ってる?のは確実ですが、その、持っている場所というか、光っている場所が問題というか、確かにこれは恥ずかしいというか⋯⋯⋯。



「カーナ様、余り見ない、で、下さい」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」



ん、これは良くないかも。

つまり彼女が光らせてるのが下半身で、ようはスカートの中が光ってます。

薄っすら浮かぶ彼女の足が中々にセクシーです。

ただこれでは彼女の個人情報がダダ漏れです。

確かにこれは恥ずかしい。

だけど何でそんなところに光源が?



「うーん、アナタの気持ちは分かったけど、ようはスカートの中が見えなければいいんじゃない?つまりライトをスカートから出せばいいのよ」

「だ、せません」

「出せません??」

「ひ、光って、るの、私の、⋯⋯だから」

「え?よく聞こえないんだけど」

「光ってるの、私の《オシリ》だから!!」

「え?」



ビカーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ



「わわっ!?」

「カーナさま、目が痛いです!」

「眩しいのじゃ!」



再び太陽の降臨です。

桁外れの光の洪水。

鍾乳洞全体がライトになったみたいに眩しくて目を開けられません。

一体何が!?



「目を開けてられない!新妖精さん、光を落として。これでは目が潰れるわ!」

「5000です」

「はい?」

「最低、5000ルクス、は、欲しい、です」

「5000るくす?」

「照度の、数値、です」

「いや、照度とか云われても困るんだけど!?」



私、そういうのは疎いんで、ルクスとか云われても分かりません。



「他の目安とか無いの?」

「寝室30、リビング75、読書500以上、オフィス300以上、病室100以上、会議室300以上、野外球場」

「ちょっと待ったぁ!?そんな数字で云われても分かんない。大体、今言った中に5000なんて無かったよね?5000に拘る意味は何?!」

「私が、恥ずかしく無い、数字」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯因みに今の照度は?」

「10000」

「バカなの?!」



なんて事でしょう。

これでは電気代の無駄使いです。

電気代が必要であればですが。

とにかくこのままでは目も開けられず、洞穴を進む事が困難です。

暗くて進めず灯りを必要としたら、今度は眩しくて進めない。

こんな無意味な事はありません。

適度な照度を望みます。



「アナタの個人情報は見ないようにするわ。だから普通の照度まで下げなさい」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」



ああ、どうも駄目みたいです。

でも私達はこのミミランドを脱出し、急ぎグルちゃんに合流しないといけないのです。

ここはひたすら下手に出ても彼女にお願いするしかありません。



「はあ、お願いよ。この洞穴を抜けて急ぎ仲間のところに行きたいの。仲間の事が心配なの。助けてくれる?」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」



駄目ですか。

これは弱りました。

このままではミミランドの脱出すら難しくなってしまいます。

囓られるのはゴメンです。



((やっと、追いついたジョ。間違いなくヤツらはこの洞穴にいるんだジョ。皆で中に入るんだジョ!))

((待つんや。この先は細い道や。神輿が入らんとワイは後を追えんのや))

((カメヘン、まだ足腰立たんのかジョ?運動不足が過ぎるのだジョ!))


「「「?!」」」



その時でした。

背後の入口側洞穴奥から聞き慣れた声が聞こえてきたのです。

それは間違いなくドチビ三頭身カメヘンと顔汚耳デカマウス軍団リーダーの声でした。

遂に追手に追いつかれてしまったようです。


これは不味い事になりました。

追いつかれたら私達は囓られてしまいます。

冗談ではありません。



((む、先が明るいジョ?この先に誰か居るんだジョ!))

((あの虫チームや、早う行きーや!))

((命令するんじゃないジョ!役立たずステージBOSSのクセになんだジョ!))

((なんや?顔が汚いねずみが喧嘩売ってるんかいな?上等やないかい。おい警備員ども!どっちが上か知らしめるんや。やっつけいや!))

((望むところだジョ!皆で役立たずカメヘンをやっつけるんだジョ!))


「「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯???」」」



はいぃ?

追いつかれると思ったら連中、仲違いを始めてしまいました。

どんだけおバカなんですかね?

まあ、何にしても助かります。

この間に灯りの新妖精さんを説得して洞穴を急ぎ脱出したいと思います。


説得出来る、よね?


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