第216話 ミミランド2
◆ダンジョン✹ミミランド
カーナ視点
さて、レゲエのオジサンから依頼されてイベント会場にきた私達。
さっそく1チームとして認識され、クイズ会場に並びます。
((ほい、これより聞き取り大会クイズ開幕や。参加チームは全部で5チーム。優勝者の賞品には何と!ミミマウス等身大クッキーが貰えますや。全員気張ってや!))
ガクッ
思わずズッコケてしまいました。
優勝賞品がミミマウス等身大クッキーとは《またかよ》的に今から胸焼けしそうです。
また亜空間収納するしかないやん!
まあ、今回の目的がゲートウェイからの逆走退場だから我慢出来るけど、こんな大会は通常シラフで出ていられません。
それにしても、司会者のサングラス黄金マスクは見覚えがありますね?
だけど、あのエセマジシャンは二頭身だった筈ですが、今目の前にいるのは頭でっかち三頭身のドチビです。
親戚か何かかも知れません。
((あ、あ、只今マイクのテスト中や。何か何処ぞで見た事のある回答者チームがおるけど気のせいやろ。また失礼な事考えてる虫がおるかいな?))
「虫じゃねーよ!」
((うお?!こりゃ懐かしい。セカンドステージ以来やな。ワイや、カメヘンカメヘンや。元気かいな?))
「セカンドステージBOSS?それにしては姿が違うんだけど??」
((はあ、ワイはあの時の突風で吹き飛ばされて温泉に浸かったんや。気持ち良かったんやが、ミイラが水に浸かると縮むんや。そんな感じや))
「いや、そんな縮むレベルじゃなく骨格からまったく違うんだけど?!それにアンタ、ミイラだっの???!」
((由緒正しいエジプト風ミイラや))
「風って何?風って??」
((漁師風とか炭焼き風とかあるやろ?そんな感じや))
「スパゲッティじゃん⋯⋯⋯」
何とセカンドステージBOSSのカメヘンカメヘンが三頭身で七瀬ふたたびデズ。
知らんがな。
((さて、今回のイベントは趣向を凝らした聞き取り問題、話題のリスニングや。皆、気張ってや))
「先生、質問です!」
((何や?))
「リスニングって、外国語の聞き取り問題でしょうか?」
((いや、この機械でちゃんと聞き取れるか勝負のリスニングや。勘違いせんでな))
「は???!」
という訳?で、カメヘンカメヘンが見せた機械が各参加者に届きました。
何か人数分のヘッドホンが付いてます。
まさか、これで聞き取るリスニング??
「カーナさま、これは何ですか?」
「分からんのじゃ??」
「えーとこれはね、頭から被るように耳に付ける物なの。そうする事によって、ココから特定の音を聴く事が出来るのよ」
「特定の」
「音なのじゃ?」
うーん、ちょっとホントは実践して見せたいけど、サイズが妖精サイズではないので、それはちょっと無理ですね。
あ、オルデアンちゃん?!
アゴと頭で立てに付けたら聴こえないわよ!
織姫ちゃん、ほっぺに付けても聴こえないから。
という混乱はありましたが、他のチームの付け方を真似て何とか事無きを得た次第です。
((んじゃいくで?第一問題や。わん、つー、すりー、はいや!))
⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫?
「⋯⋯はい?!」
「⋯⋯⋯⋯⋯?」
「⋯⋯⋯⋯⋯?」
ヘッドホンが流れたのはとても小さい音でした。
ちょっと、全然聴こえないんだけど!?
((はい、聴こえたチームから答えてな?何て聴こえたんや。さあ、10秒で答えてな))
1、2、3、4、5、6、7、8、9
ピンポーン
((お?回答者現るや!はい、どのチームや?))
((ミミマウスチームだじょ。答えは『ミミマウスは偉い』だじょ))
((流石、ミミランドのマスコットキャラクター、ミミマウスやな。正確や!ミミマウスに1点や))
はい?!
いつの間にか、あの《耳デカ汚顔ネズミ》着ぐるみチームが端っこに参加してました。
その人数は10人で、全員が《耳デカ汚顔ネズミ》の着ぐるみを着ています。
めっちゃウザいです。
しかも私達がまったく聴こえない音声?を聞いて見事に答えやがりました。
こんなリスニング、人間や妖精には無理です。
ここはモーレツ抗議です。
「ちょっと意見!」
((何や?))
「こんなに音が小さいと聴こえないわよ!そもそもリスニングでしょ?ちゃんと意味が分かるように音声を流しなさいよ!」
((それだとイベント趣旨に反するんや。その小さい音声を如何に聞き取れるか?それがこのクイズ大会の醍醐味やからな))
「は?音声自体を聞き取るのが趣旨???」
((そうや。ほれ、この看板に書いてあるやろ?))
「聞き取りクイズ大会としか書いてないわよ!」
((その下や。ちゃんと書いてあるんや))
「その下って?まさかこの《保険の書類等で下欄に米印で書かれる小さい文字の注意文》みたいな文?何々???」
と、いう事でその注意書みたいな文章を読んでみました。
『地獄耳対決』
待てや?
地獄耳対決ってなんやねん???




