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第164話 方位磁石?

◆ダンジョン温泉

カーナ視点


ドババババババババババババッ


「「「「わあっ!?」」」」



加速するスワンに、私達はスワン内後方に押し付けられました。

物凄い加速Gになす術がありません。



「み、皆、大丈夫!?」

「「「大丈夫じゃありません!じゃ!」」」

「だよね」



まだまだ加速するようです。

まるで地球を離れるロケットのよう。

私達、どうなっちゃうの???



ぎゅおお━━━━━━━━んっ!



「うぎぎぎ!?ヤバいかも!」

「カーナさま、苦し!」

「お腹の中が出ちゃうのじゃ!」

「私もです。カーナおねえさま!」



って、みんなして私を頼るのはいいのですがコッチ見ながら口開けるの止めて下さい!

私がゲロまみれになります。



「って、このスワン、何処に向かってるの!?」

「あ、カーナさま、アレは?」

「おお、何かが見えるのじゃ!」

「あ、アレは」



いや、グルちゃん。

云わんでも分かるわ。

アレはいわゆるあの山。

何故か銭湯の定番になっている例の山です。

それが水平線の彼方、スワンが向かっている方向にバカデカくあるんです。

つまり



「って、アレは絵だよね?私達は絵が描いてある壁に向かって航行してる?!」

「それって、カーナさま??」

「どうなるのじゃ!?」

「まさか!」



グルちゃんが流石に気づきました。

その通り。

この速度でぶつかればチュドーンです。

壁にぶつかってチュドーン。



「ああ、もうお仕舞いだぁ。私達は敢えなく海の藻屑に。或いはぶつかって爆発かも。終わったわ。こんな終わり方嫌よ!だって、まだイケメンもイケオジも捕まえてないし、あとイクメンも体験してないわ。結婚して家事のない生活がしたかった。ママ活もレシ活もママ友外食もやってない。せっかく第二の人生じゃなく、妖精生を貰ったのにまた社畜に逆転生じゃない。ブラック企業は願い下げよ。うわわーん!」

「カーナさま、お気を確かに?」

「カーナたんが狂ったのじゃ」

「カーナおねえさま!」



スワンに乗ったら終わったわ。

Gが強くで出られない。

カ▪ベ、の(エー)が迫ってる。

何か何かGスワン▪カムバック。



「終わったー終わったー」

「カーナさまが壊れた?!」

「カーナたんが踊って駄目なのじゃ」

「あの、カーナおねえさま?」



終わった、終わった、私は終わった。



「カーナさま!!」

「カーナたん!!」

「カーナおねえさま!!」

「は?はいぃっ?!」



は?!

私は今何をしていたの?

まったく覚えがありません。

Gで意識飛んでました?!



「カーナおねえさま、ここは海ではなくプール大浴場です」

「は?そうだわ!みんな、海じゃなかった、プールに飛び込むのよ!」



そうでした。

ここは温泉プール大浴場。

飛び込んでも危険はありません。

私のとんだ早とちりでした。



「でもジー?が強くて??」

「強くない、動けるのじゃ!」

「おねえさま方、飛び込みましょう!」

「グルちゃんに続けだわ!」



ドドドドドドドドドドドドドドッ



ドボン

ドボン

ドボン

ドボン



ガボガボガボガボガボガボガボガボッ



「ぶはっ、み、みんなは?」

「カーナおねえさま、目の前です」



グルちゃんに言われて見上げると、そこにいたのは腰上がお湯から出たオルデアンちゃんと織姫ちゃんでした。

オッキな島かと思ってたら、私は妖精で小さかったのです。

何事も冷静さが大事ですね。

ブクブク。



「で、辺りが湯けむりで見えないわ」

「どうしましょう?」

「とりあえず、あの山に向かうのはどうじゃ?」

「織姫おねえさま、それがいいと思います」



湯けむりの中、唯一見えるのが例の山です。

この湯けむりでも見えるなら、この大浴場の天井がとんでもなく高く、あの絵がとんでもなくデカイという事になります。

凄すぎです。



「改めて見てみたけど、やっぱり本物の山じゃないよね?」

「まだ遠くて分かりません」

「あの山に向かうのじゃ!」

「先ずは何処かに上がりましょう。このままでは湯あたりしてしまいます」

「グルちゃん、ナイスアイデア」



確かに、これだけデカイ温泉プールじゃお肌がフニャフニャになちゃいます。

早く上がれる場所まで行かなければなりません。



「ゆあたり?」

「ゆあたりとは何じゃ?」

「長湯は身体に悪い場合もあるって事よ」

「そうです、おねえさま方」



とにかく急ぎますか。

あのスワンがアレだけのスピードで対岸に着けなかったのです。

(着いたらチュドーンでしたけど)

遭難中の私達が対岸まで、どれほどかかるかなんて想像も出来ません。



「それにしても、やっぱりメチャクチャ広いプール?大浴場?だわね。温泉の無駄遣いだわ。グルちゃん、グー○ルマップで現在位置が分かったらいいんだけど」

「そうですね。やってみます」

「おお?やっぱりスゴロク以外のマップがあるの?」

「この、ランドセルの矢印は私の願いに答えてくれるんです」

「そうか!ランドセル▪矢印@(アットマーク)があったわ!」



そうです。

あのグルちゃんランドセルから上に伸びる矢印マーク。

予想通り方位磁石的なアレでした。

ここからはグルちゃんが頼りです。


グルちゃん、頑張れ!


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