表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

163/431

第160話 大浴場?

◆ダンジョン温泉

カーナ視点


ダンジョン運営の話に何故か考えこんでしまったグルちゃん。

どうしたのかしら?



「グルちゃん?」

「カーナおねえさま。もしかしたらココは、私達に関わりがある場所かも知れません」

「関わり??既にダンジョンの中に入ってる時点で関わりは持ったと云えるけど」

「……そう、ですね。ちょっと考え違いしたかも?忘れて下さい」

「そう?」



そう言いながらも、何かを気にしているグルちゃん。

何か彼女だけが感じられる事があるの?



「カーナさま、お待たせしました」

「待たせたのじゃ、カーナたん」



私達が飲食コーナーの、更にちゃぶ台コーナーでお茶していると、ついに待ち人来たりです。

オルデアンちゃんと織姫ちゃんがやってきました。


オルデアンちゃんはフリルのついた黄色のスイムドレス。

織姫ちゃんは赤色のワンピース水着。

彼女らは私達の前で回ってみせ、思い思いに自身の水着をアピールします。

可愛い二人に感無量です。



「二人とも凄く似合ってる。とっても可愛いよ」

「カーナさま、有り難うございます」

「嬉しいのじゃ!」



その後、二人から遅くなった理由を聞いたら水着のバリエーションが沢山あったらしく、選ぶのに苦労したとか。

うーん、私とグルちゃんはスクール水着以外の選択肢が無かったからちょっと微妙です。

まあ、妖精用があっただけでも奇跡みたいなものですから致し方ないところですか。



「あと、カーナさま。私達、お揃いの肖像画を貰ったんです」

「お揃いの肖像画?」

「そうなのじゃ!水着記念にシャシンなるカラクリで簡単に本物ソックリな肖像画を書けると言われタダで書いて貰ったのじゃ!」



ああ記念写真サービスです。

観光地アルアルです。

でも、写真を見ると二人がピースして綺麗に写っているんですが、背景に映るゴーストゾンビ客達が心霊写真化して不気味です。

ちょっと台無し?ですかね。



「あと、アッチで手軽に肖像画が作れて、しかもペタペタ貼れる紙になるのじゃ!」



そして織姫ちゃんが自慢気に見せたのは、いわゆるプリクラでシール化した写真です。

一緒に写ったオルデアンちゃんがウンウン頷いて同調してます。

見ると、二人で猫耳が頭に付いててヒゲとか色々デコしてあってお楽しみです。

プリクラ操作も達人の域。

さては遅れたメインはこっちだったようで、だいぶ満足された様。

既に《プリ機》とか《プリ帳》並みに感化されてます。

楽しいものは何時の時代も同じですかね。

若者には時代も世界も関係ないんでしょう。

あ、私も今は若者だったんですか?

実感無いですね。



「じゃ、とにかく温泉を楽しみましょう。その頃には私のサイコロ番が回ってくるでしょうから」



私の言葉に三人は頷きました。

実は私達は、あれからスゴロクマップに色々試したんです。

他のチームより先にサイコロ振りをしたり、勝手にコマを移動させたりね。

理由は次のチーム(ワンココマ?)がまったくコマを動かす気配がなかったから。

それでシビレを切らしたってところです。


ですが、何故かサイコロは弾かれるしコマは動かす事が出来ません。

これはグルちゃんマップシステムが働いているようですが問題は、そのシステムがグルちゃんの想定を超えて動いているという事でしょうか。

勝手に他のチームコマが入ってきたり、サイコロが弾かれたりする事は彼女も本当に分からないみたいで、もしかしたらこのダンジョンが干渉しているのかも知れません。


と、言う事で、この時点で悩んでも仕方ないので、目先のイベントを楽しむ事にした、という分けです。



「なので全員、大浴場に直行よ!」

「「「お━━━━━━━━━━━っ!」」」



あれ?

何か忘れている気がしますが、多分気のせいでしょう。




◆◇◇◇




かっぽ━━━━━んっ


ペシんっ、ペシんっ、ペシんっ。


((ん?))



「こ、これは!?」

「カ、カーナさま?」

「何処なのじゃ?」

「た、確かに大浴場のはず、ですが」



うん。

大きな滝はあるし、湯船も数十人入れそうに大きな湯船があります。

間違いなくここが、この銭湯の大浴場だと認識出来るでしょう。

ですが問題は



((ありゃ?お嬢ちゃん達、水着かい。可愛いいねぇ))

ペシんっ、ペシんっ。

((おんや、こりゃおかしーのう。こっちは女湯じゃないぞう?))

ペシんっ、ペシんっ、ペシんっ。

((ええでねーか、与作どん。わしらと一緒に入りたいんださぁ))

ペシんっ、ペシんっ、ペシんっ、ペシんっ。



何てこったです。

大浴場は手拭いで《股間ペシペシ》するお爺さん達で一杯でした。

いや何でこの歳の爺さんって手拭いで《股間ペシペシ》するんですかね?

じゃなく、いつの間に男湯に入ってた??



「カーナさま、恥ずかしいです」

「見てられないのじゃ」

「カーナおねえさまは何で平気何ですか?」

「今更ジジイにときめく乙女じゃないから。グルちゃん何言わせるの!?じゃなくって女湯に戻らないと!」



男として終わった爺さん達とはいえ流石にフル○ンは見苦しいのか、三人とも顔を手で覆っています。

いやはや、お姫様は育ちがいいですね。

グルちゃんもそうなの?

所詮私の中身は三十路ですわ。

今さら爺さんの裸なんてガキの頃から知ってます。

何せ共働きの両親。

子供の風呂入れは爺さんの役目だったですからね。

もちろん転生前の話です。



((温泉プール大浴場は男湯の隣奥だよ。間違ったんだべ?よくあるんだぁ))



無害そうな一般ゴーストゾンビ爺さんが難なく教えてくれました。

大浴場は大浴場でも《温泉プール大浴場》?

しかも男湯大浴場の隣奥に併設って、間違い前提に設置してませんか!?


何とも迷惑千万な話でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ