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第105話 シリアスがやってくる?

◆テータニア皇国▪ダンジョン入り口

ナレーター 視点


カランカランカランカランカランカランッ

カタンカタンカタンッ

ヒュウゥーウッ



空を飛んでいたカーナの背後に現れた日本人形、それはあの、黒子女性が操る人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の人形であった。


黒子女性に操られた日本人形。

なんと竹トンボプロペラが背中に付いており、自由に空をとんでいる。(そーらを自由に飛びたいな♪はい、竹トンボ?)

それを黒子女性は、ダンジョン扉の脇から手を様々に動かし、ドローンのように動かしている。


実は彼女、お(かしら)の後に続いて歩いていたのだが、コッコドゥの鳴き声を排除しようと、呪術を使い日本人形を飛ばしていたのだ。

だが、飛ばしているところに正体不明の光を見つけ、日本人形に自動捕獲を命じたのである。

この人形、呪術で魔物の魂を取り込んでおり、女性の命令とゼスチャーを見ながら、ある程度の自律行動を取れる。(ほぼ高度AI)

はっきり言って大変な優れものである。



「うおっ!?またあの、おっかねー人形が動いてやす!」

「お(かしら)、また肉壁になってくだせぇ」

「たのんます。あっしら、あの人形だけは怖くて駄目なんでさぁ!」

「ば、馬鹿野郎?!俺を前に押し出すんじゃねぇ!俺、泣いちゃうぞ!!!」


無様に、お(かしら)の後ろに隠れる黒装束達。

そして、同じく怖いはずのオルデアン姫と織姫が共に後退りするかと思えば、彼女達は動かなかった。

理由はオルデアン姫がその場から動こうとしなかったからである。



んーっんーっ(オルデアン)?!」

んーっん、んーっ(駄目、それだけは駄目)!」


オルデアン姫は恐怖よりも先、その心は焦っていた。

何故ならあの恐怖人形の手には、泡を吹いて白目になっているカーナが捕まっていたからである。


オルデアンは思った。

彼女の認識、国の守り神スプリングエフェメラル様の御使いであるカーナ様。

もし彼女に何かあれば、この国は神に見放されて滅んでしまうのではないか!?

その思いに駆られた彼女、焦らずにはいられない。

しかし今は彼女も捕らわれの身。

オルデアンがいくら焦ろうとも成り行きに任せるしか、方法がないのだ。




ドスンッドスンッドスンッドスンッ


「「「「「「「「「?!」」」」」」」」」

「う、んーっ?!」

「んんんっ???!」


急に辺り一体が重たい空気に包まれる。

まるで空気が入れ替わった如く、はりつめた緊張感が漂いだす。


これはただ事ではないと、黒装束達も、お(かしら)も、オルデアン姫も、織姫も、ある一点から近づく大きな男の影から目が離せない。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


恐らくその場に居合わせた黒装束達、二人の姫には、男の背後に劇画の効果音文字がひび割れた岩石で形造られた如く、幻の様に見えている事だろう。



そしてここからはあの、拳法物世紀末伝説のナレーター、千葉ちば) 繁繁しげしげ)氏の声だと思って聞いてほしい。




「なぁんだぁ、この貧相な盗賊どもは?!」



現れーたのは3メートルもあーる、巨体のモヒカン凶悪劇画顔の男だーっ?!

アウトロー風の毛皮スタイルで、流石にハーレーには乗っていなーいが、明らーかに釘バットを隠し持っていそーうな出で立ちであーる。

しかーもその背後にーは、な、なぁああんと!?

あーの皇城専任御者であるバーチを騙ーしっ、皇女達誘拐の片棒を担がせた憎むべき首謀者!裏切り不精ひげ男、ビゲルがいるではないかーっ!??



次回、拳法物世紀末伝説

【裏切りのビゲル】

を、お送り致します。

乞うご期待 !



はあはあはあ?!

苦しいので普通にナレーターします………



「お前達、上手くいったようだな?」

「し、真ガルシアの旦那、その御方は!?」

「うむ、コイツは私の護衛だ」

「ご、護衛……」



ビゲルは、バーチに接した様な軽いノリではなく、軍人ぽい型にはまった口調で説明をする。

その言葉に、不安ゲに巨体を見上げるお(かしら)



ヒャッハー、ヒャッハー


「?」

ぱちくり、ゴシゴシ


(かしら)は我が目を疑った。

大男の効果音 (まぼろし)がゴゴゴゴからヒャッハーに変わっている?

彼は見間違いと思い、目をパチクリさせてゴシゴシと目元を腕で拭った。



ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー


「??」

カランッ、ゴシゴシ、スチャッ


(かしら)は我が目を疑った。

大男の効果音 (まぼろし)が《《やはり》》ゴゴゴゴからヒャッハーに変わっている!?

彼は見間違いと思い、普段使い慣れていないメガネを付け、目をパチクリとした。



ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー、ヒャッハー


「………………」

カランッ、ゴシゴシ、スチャッ


(かしら)は我が目を疑った。

大男の効果音 (まぼろし)が《《やはーり》》ゴゴゴゴからヒャッハーに変わっている!!

彼は見間違いと思い、普段使い慣れていない老眼鏡を付け………以下同文。



「それで、《《そいつ》》は一体なんだ?」



ビゲルは黒子女子を見ると、彼女が操っている人形の手にある物を見て目を見開いた。



彼の驚きはもっともである。



何故なら人形が持っていたのは、その人形より更に小さい、現実離れした人型人形の様な存在だったからである。





遂に、その姿を現した黒幕であるビゲル。


そして、捕まってしまったカーナ。


真ガルシア帝国、彼らの目的は何なのか?


果たして物語の流れは、このままシリアスに向かうのか!?




次回、世紀末妖精列伝

【ゾンビの世界へコンニチワ】

を、お送り致します。

乞うご期待 !



題名、変わってるんですけど………


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