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証明 〜Gray Secret〜  作者: 狐猫嶺
Ep.2 幾重の黒い紐
7/8

HAPPY BIRTHDAY

捜査会議が終わり、空は茜色に染まっていた。

薄っすらと月が映っているのも分かる。

私は、その時すでに、自宅の最寄駅・浅谷駅(あさやえき)への電車に乗っていた。

今日は7月29日、傑の誕生日であった。


電車を降り、私は改札を通った。

私は、家の近くにある「Happiness cake」というお店に寄った。

店員さんは、可愛い制服を着ていた。

「いちごタルト1つと、チーズケーキ1つください」

私は、店員さんに話した。

店員さんは、「レジでお待ち下さい」と明るい口調で話していた。

それから少し経ち、商品をもらい、お金を払って店を出た。


私は、家まで歩き始めた。

気温は30℃を超えていて蒸し暑かった。

私は、何にも考えず家へと向かった。


「ただいまー!」

家に到着し、あの店員を見習い明るく言ってみた。

「明るくていいね、おかえり!」

リビングから、少し笑っている傑の声が聞こえた。

私は、そんな笑い声を聞きながら、リビングへと向かった。


私は、いつもより豪華な夕食を作り始めた。

傑は唐揚げが大好きで、野菜が嫌い。

そんな小学生みたいな好みをしてて、私はそんなところも好きだった。


夕食が完成し、私と傑は手を合わせた。

「いただきます!」

傑は、お皿に乗った唐揚げを小学生みたいに頬張り、美味しそうに食べていた。

私も、唐揚げが大好きだ。

だからこそ、今日はとてもウキウキしていた。

そして、話は盛り上がり、好きな本の話になった。

私は話し始める。

「私は、『ダイイング・メッセージ』っていうミステリー小説が好きかな」

そして傑も話す。

「俺は、『牛倉島の孤独な探偵』っていう、1年前くらいの小説が好き」

「特に、この『偽りの最終弁論』っていう章がめっちゃ好き!」

傑の目が輝いていた。

私は、この本を借りて、寝る前に読むことにした。


夕食を食べ終わり、冷蔵庫に向かい、ケーキを取り出した。

傑の大好きなチーズケーキを置くと、傑はまた目が輝いていた。

私は、ついでに買った2と8の[[rb:蝋燭 > ろうそく]]をチーズケーキに立て、火をつけた。

そして、お揃いのキーホルダーのプレゼントを渡した。

「え!?ありがとう!」

傑はとても嬉しそうだった。

ケーキはとても美味しかった。


寝る支度をし、ベッドの上で私は、傑に借りた本を読み始めた。

私は、傑が勧めてきた、『偽りの最終弁論』のページを開いた。

ベッドの近くのデジタル時計には「22:32」が示されていた。

私は、時間を忘れてどんどん読み進めていった。


読み終わった時、時計を見ると「23:57」が示されていた。

そして私は、あることに気付いた。

だが私は睡魔に負け、本を片付け、ベッドで横になった。

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