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証明 〜Gray Secret〜  作者: 狐猫嶺
Ep.1 恨救の傘
2/8

二人の過去

家に着いて、私は手を洗った。

その間に、牧本さんからのメールが2通届いていた。

私は、通知音に気付き、内容を見た。

1通目には「家帰りましたか」と書かれており、

2通目には「今日飲まない?駅前の居酒屋!行けるか教えて!」と書かれていた。

仕事の時とは全く違う言葉遣いに少し笑えてくる。

私はすぐに「ちょうど今帰ったよ!」「行ける!じゃ、またあとでー!!」と2通のメールを送った。


私は駅前までの電車に乗った。

時刻は20時、土曜日なこともあって混んでいる。

私は電車を降り、駅前の「和み家」に行った。

中に入ると、牧本さんの特徴的な(かばん)が見えた。

私は、「よっ!」と言った。

牧本さんは「あ!やっほ!」と言った。


生ビールを頼んで酒を交わし、30分ほど経った。

話は昔は何をしていたかになった。

牧本さんが先に話し始める。

「俺は、東京の劇場で役者してたんだ」と話した。

私は、驚きを口にした。

また続いて話し始める。

「その劇場でNo.2だったから演技には相当自信あるよ」と笑いながら話す。

牧本さんは「椿原は?」と尋ねる。

私は「喫茶店で働いてた」と口にした。

牧本さんは「えっ!?意外だ」と話した。

それから1時間ほど飲んで私は自宅へ帰った。


私はその後すぐ、お風呂に入った。

私はいつもお風呂の中で捜査したことを思い出している。

忘れっぽい私はその手段を高校生の時から始めていた。

私はいつも通り喋り始めた。


「容疑者と思われた永田にはアリバイが成立している。大山には浮気の可能性は感じられないと話していたな。」

「確か捜査会議で、永田は、地方の小中高に通い、大学は静岡っていうのを聞いた気がする」

ここで一つ私は疑問を抱いた。

それは、『牧本とどこで知り合ったのか』という単純な疑問だった。

「牧本は小中高・大学もずっと東京の学校に通っていたはず…」

出会うはずはない二人はどこで出会ったのだろう。

私の頭には『不倫』しか浮かばなかった。

でもそんなことは考えたくなかった。


私はそのままお風呂を上がり、歯磨きをして何も考えずに寝た。

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