〈平安大都〉
〈平安大都〉(〈冒険者〉Botギルド)
このギルドは国際刑事警察機構が『エルダー・テイル』の中に設立したギルドであり、ほとんどのメンバーがプログラムでコントロールされているBotで、ネットによる犯罪の取締りを目的として、情報収集を行っている。
このギルドの目標は、ゲームのシナリオ上の犯罪の解決ではなくて(それは〈冒険者〉や〈古来種〉など英雄キャラクターの役割)、ゲーム内プレイヤーさんたちの犯罪でもない(それはゲーム内衛士システムやGMの役割)。彼らが注目しているのは「オンラインゲームを介して、現実で実施される」という犯罪で、例えば、「オンラインゲームを介して国際的な資金洗浄」や「オンラインゲームでテロの連絡や情報披露」など。そのため、『エルダー・テイル』がゲームだった時代、このギルドの存在を知るものがほとんどない。Botキャラクターの役割は〈マーケット〉の物価変動や全体チャットの会話を監視していた。
ほかの『エルダー・テイル』運営サーバーのエリアでは、各運営会社が当地の法律、または会社の強硬な姿勢で、国際刑事警察機構との協力、そして特別な権限を与えることを拒否した。しかし、中原サーバーの運営会社である華南電網公司が協力的な姿勢を示した。そのため、政府を介して、国際刑事警察機構がその『エルダー・テイル』でのギルドを〈大都〉に設立して、こちらを本拠地にして、活動を行っていた。一方、華南電網公司もその情報収集活動を便利に進むために、特別な権限や機能をこれらのBotに与えた。
(設定意図の解説:ここでは、華南電網公司がこのギルドに与えた特別な権限や機能はどのようなもの、そしてこれらの権限や機能が〈真穿事件〉(〈大災害〉)後も使えるかどうかを具体的な内容を述べない。これに関しては、ミナミ〈十席会議〉のGMを参考にしても良い。しかし、GMの権限や機能と違って、このギルドが持つのは情報収集や監視に役立つものだ。そして、〈真穿事件〉後、このギルドのBotたちが何か変化が起こっているか、何かの行動を取るか、これらの詳しい内容は本設定も述べない。)