【特別篇】疲労システム
【特別篇】疲労システム
ほかの分野と同じく、〈エルダー・テイル〉はオンラインゲームとしても、地球世界の中国社会において、政府の行政による干渉を大きく受けている。その中、一つ地域特色とも言えるのは、「疲労システム」だ。最初の未成年者の教育上の指導を目的とする政策だが、実名登録制度の不完全などの原因により、中国(中原)サーバー全体プレイヤーに対して行われる制度という形で実装された。
具体的に言えば、ひとりのプレイヤーキャラクターは、毎日(地球世界の1日)のプレイ時間が一定の長さを超えると、ゲーム内の様々な獲得収益が大幅に低下させられてしまう。
この行政指導は中国(中原)サーバーの特別なもので、〈エルダー・テイル〉全サーバーが対象とするわけではない。他のサーバーのプレイヤーさんに影響を与えないために、アタルヴァ社がゲームのシステム上での実現を拒否した。これで、地域開発の華南電網公司が抛棄不能なアイテムという形で、「疲労システム」を実現させた。中国(中原)サーバーより登録したプレイヤーは、新規キャラクターを作成する時、自動的に抛棄不能なアイテム〈疲労計〉(アイコンは懐中時計のようなもの)を持つ。地球世界における1日中(セルデシア世界時間12日)、プレイヤーが一度、疲労システム管理員NPCと会話をする必要があり、これで、疲労値がリフレッシュされて、ルールのよって決められた総時間数で通常の経験値と他の獲得収益を得ることができる。
こちらで詳しく説明する必要があるのは、〈疲労計〉が紐づけがされているはプレイヤーであり、地域そのものではない。つまり、他サーバーより登録したユーザーは、中国(中原)サーバーに来てプレイしても、疲労システムの影響を受けないのである。逆に、中国(中原)サーバーより登録したプレイヤーは、他のサーバーに行っても、疲労システムによるゲーム時間制限が依然として効果がある。これに対して、実用を知っているプレイヤーが不満があり、それは地域による制限と差別と思う人もいる。しかし、多くの人が黙然と受け入れて、一部の人は他サーバーのキャラクターには〈疲労計〉が付いていないという事実さえ知らない。一方、海外の支払い方法を持つほんの一部プレイヤーは、外国サーバーでアカウントを登録し、そして中国(中原)サーバーに戻って、友達と一緒にプレイするのである。このようなプレイヤーたちは、最初から疲労システムの影響を受けない。
この「疲労システム」について、私のログホラ同人小説『月光の下、大陸の東』では詳しく紹介した。勿論、これは唯一の解決策ではない。皆さんは自分で創作し、また私と一緒に検討して貰えば嬉しいと思う。




