〈紅梅〉
〈紅梅〉(〈大地人〉二人組)
〈冒険者〉たちの本来の記憶では、〈紅梅〉は〈大都〉シナリオ背景に設定されていた「一人」人気の歌姫で、名前もその芸名である〈紅梅〉で表記されていた。『エルダー・テイル』がゲームだった時代には、ゲーム中の夜になると、彼女が〈大都〉内の社交の場として設定されているいくつのナイトクラブやダンスホールなどの施設にランダムに登場していた。〈真穿事件〉後、〈冒険者〉達が急に話し出すことに驚いて、一度に姿を隠して、後で段々芸能活動に復帰しているという。
それで、〈紅梅〉は「一人」じゃなくて、同じ見た目で同じ名前、似ているボイスが持つ一人の姉と一人の弟である事を注意深い〈冒険者〉が発覚した。〈紅梅〉(弟)がいつも姉と同じ「旗袍」(チャイナドレス)の女装で姿を現していて、舞台に上がて、歌を歌っている。二人の姿形はほとんど同じだとも言える。何度も話を掛けて後、会話の中の違和感から同名の二人であると気がする。この二人の状況は、ほかのNPCが〈真穿事件〉後の人数の増加という状況と違う。この二人の話によると、彼らはずっと姉と弟が交代で登場して、〈大都〉夜の芸能界の舞台で活躍している。見慣れる〈大地人〉客様も多少にこの実情を知っているようだ。
これに対して、プレイヤーはこのように理解している。ゲーム時代に、〈紅梅〉というNPCは実は同名の二人の人物であり、設定でも「酷似する二人の姉と弟」のように書かれているので、グラフィックデザインでも経費を節約するように、同じキャラクターのモデルを使っていた。ゲーム時代は、「〈大都〉の人気の歌姫」などの設定だけあって、NPCのボイスが実装されていなかったため、プレイヤーさんが会話じゃなくて、画面メニューで限りがある選択肢でNPCと交流していたので、ゲーム時代はボイスで区別することは不可能だった。「歌姫〈紅梅〉実は二人がいて、一人は姉、一人は弟」という事実を知った〈冒険者〉が驚くとともに、一部の〈冒険者〉が異常に興奮して、常連客にもなった。しかし、彼らはどちらの歌姫〈紅梅〉を推しているだろう……?




