天使の誘い 第5章
第5章
マリア：『ごめんね。この前変なところ見せちゃって。』
ダイ：『ん？何の事ですか？』
マリア：『ハンバーガーの・・・』
ダイ：『あぁ～。全然気にしてないですよ。』
マリア：『ワガママ女だと思ったでしょ？』
ダイ：『いえ、そんな事ないですよ。』
マリア：『本当？・・・私の事どう思ってる？』
ダイ：『どうって？』
マリア：『私の事好き？彼氏がオーナーって事は無視して答えて。』
ダイは困惑した。正直に告白してしまいたいけど、罠かもしれないし・・・
でも、こんな告白のチャンスなんてもう無いかもしれへんし・・・
よし！男になってしまえ～
ダイ『じゃあ言いますね。・・・実はこの店で働く前からずっと憧れの人でめっちゃ好きです。でもオーナーと付き合ってるのを知って落ち込んでたんです。でも今でも変わらず大好きです・・・すみません変な事言って・・・』
マリア：『・・・ありがとう・・・実は私もダイがここに来てからずっと気になってて・・・私、ダイの事好きになってしまった。』
ダイ：『あっそうですかぁ って えぇ～～～～～！ほんまですか！』
マリア『うん。だから今来てもらったの。』
ダイ：『いや、正直めちゃめちゃ嬉しいんですけど、オーナーとはうまくいってないんですか？』
マリア：『・・・あの人は私の事好きじゃないのよ。店の事が一番で私だって、この店の為に連れてこられたみたいなもんなんだから。私の事なんか道具にしか思ってないのよ。』
ダイ：『そんな事ないと思いますよ。オーナーはマリアさんの事大事に思ってるし愛してると思いますよ。』
マリア：『私もこんな性格だから悪いけど、大事にしてるんじゃなくて私の事が怖いだけなのよ。いつ怒るかわからないとか、私のワガママに着いて行けないから噴火しないようにしてるだけ。それが大事にしてるって見えるんじゃない？』
ダイ：『そうかなぁ？僕には愛し合ってるように見えましたよ。』
マリア：『・・・もっと近くに来て。』
ダイ：『えっ ダメですよ！』
マリア：『私の事好きなんでしょ？』
ダイ：『は はい。ですけど・・・』
マリア：『じゃあもっと近くに来て。』
ダイ：『・・・はい。』
マリアはダイの手を軽く握った。
マリア：『綺麗な手ね。女の子みたい。』
マリアはそう言うとダイの手にキスをした。そして人指し指と中指をまるでフェラチオをするように、いやらしくダイの目を見つめながらくわえ、口の中で男根と化した人指し指と中指に舌を絡ませた。
マリア：『抱いて。Hしよ。』
ダイ：『えぇ！ここでですか？ダメですよ！誰か来たらどうするんですか！』
マリア：『場所の問題なの（笑）オーナーの女だからダメって言うと思った。』
ダイ：『・・・ダメです！オーナーの彼女だからダメです！』
マリア：『言い直してももう遅いよ（笑）誰も来ないよ。来たって鍵閉めてるから大丈夫。』
マリア：『ねぇ 抱いて。』
マリアはおもむろにダイの唇をうばい舌を絡ませてきた。ダイの中に舌が入ってきた瞬間にダイは吹っ切れた。周りの事など無視してお互いに舌を絡め合い気づけば二人とも服なんか脱ぎ捨て生まれたままの姿で抱き合っていた。
ダイは今までこんな気持ちの入ったSEXはした事がなかった。それに誰か来るかもしれないという緊張感と、してはいけない場所でしている罪悪感、そして何より憧れの女を抱いているという幸福感でアドレナリンの量も半端なくある種、覚醒したかのような高揚感に浸った。
そんな時、トントン ドアをノックする音が聞こえた。
『マリア～。大丈夫か？』
オーナーの声だ！
【第六話】バレた？？へと続く
