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天使か悪魔か 第4章

第4章


数日後、業界経験あったダイは仕事にもすぐに慣れ掃除係から受付をま

かされるまでになっていた。


そんなある日ダイは本田から聞きたくない事を聞かされてしまった。


本田:『ダイ、マリアが今までの待遇や地位を捨ててこの店に移籍するって

なんかおかしいと思えへんか?実はなマリアはオーナーの女やねんで。』


ガーン!!!ダイは頭に石を落とされた様なショックをは受けた。


本田:『オーナーが通いつめてお金も絡んでるやろうけど自分の女にしてこの店に

引っ張ったらしいよ。』


ダイ:『・・・あっそうなんですか・・・まぁ俺には関係ないですから。』


ダイの夢は一瞬にして崩れ落ちた。ダイはいつか自分のアイドルである

マリアを落とそうと心に思っていたのだ。彼氏がいるくらいならまだし

も、その彼氏がオーナーだなんて・・・ついてない・・・悪運も落ちた

かと落ち込んだ。


ダイ:『まぁでも憧れのアイドルと付き合うとか落とすとか、一般的には無理な話

やし、会えただけ、近くにいれるだけでもラッキーやなって思うしかないよなぁ。』


ダイは自分自身を慰めた。惨め・・・


しかし数日後事件は起こった。オーナーとマリアが大喧嘩をし始めたのだ。

その場にダイもいたのだが、さすがにその時はアイドルマリアもただのワガママ女に

しか思えず幻滅した。


その事件とは、マリアが突然ハンバーガーが食べたいと言い出し、ダイは店長に買って

くるように命じられたのだが、マリアはオーナーに買って来てほしいと言うのだ。

オーナーもその時は彼氏に戻った顔をしていて嫌な顔をせずに引き受けた。


オーナー:『何バーガーがいい?』


マリア:『私が食べたいと思うのを買って来て。』


オーナー:『・・・わかった。』


というやり取りがあり、20分位してオーナーがハンバーガーを買って戻って来た。


オーナー:『買って来たぞ~。何がいいかわからなかったから全種類買って来たぞ。

何がいいんだ?』


そしてマリアは無言で全種類を一口づつだけ食べた。そして・・・


マリア:『もういらないから捨てといて。』


オーナー、店長、本田、ダイ:『・・・・・・・・・』


そこからオーナーとマリアが喧嘩をし始めたのだった。ワガママとは知ってたけどさすがに

食べ物を粗末にするワガママ女には幻滅した。


しかしその喧嘩がダイにとっては良い方向に転がっていたのだった。

それからというものオーナーとマリアは直接話さずにダイを介して話をするように

なっていた。


そんな時マリアのいるプレイルームから一本の内線が入った。


プルルルルー ガチャ


ダイ:『はい。受付です。』


マリア:『ダイ?』


ダイ:『はい。そうです。どうかしましたか?』


マリア:『ちょっと気分が悪いの。来てくれない?』


ダイ:『大丈夫ですか?オーナーに行ってもらいましょうか?』


マリア:『嫌。ダイが来て。』


ダイ『ちょっと待ってて下さい。』


ダイは横にいるオーナーに事情説明をした。


オーナー:『じゃあお前行ってくれ。』


ダイは急いでプレイルームに向かった。



トントン ガチャ



ダイ:『大丈夫ですか!・・・』


部屋は散らかり放題散らかっていた。ダイは呆然とした。


マリア:『ごめんなさい。散らかしちゃった。』


ダイ:『いえ。僕かたずけますから気分が悪かったら横になって休んでて下さい。』


マリア:『違うの。そうじゃないの。ダイに会いたかったの。横に来て。』


この女は何を考えているんだ?天使なのか?悪魔なのか?


ダイは何が何の事か頭の整理がつかないままマリアの座っているベッドに座った。



【第五話】天使の誘い へと続く


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