表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

悪魔との出会い 第3章

第3章


一ヶ月程過ぎたある日、ダイはおもむろにスポーツ新聞に掲載されてい

た求人広告に目が止まった。


【NEW OPEN SMクラブBitter Pill スタッフ募集】


ダイ:『あっ!この店ってあのマリアの移籍した新しいSMクラブや。』


ダイは何か運命的なものを感じていた。


ダイ:『よし!さっそく電話してみよう。』


プルルルル プルルルル ガチャ


女:『はい。SMクラブBitter Pill です。』女の声だ。


ダイ:『あっ。すいません。新聞の求人広告を見てお電話させて頂いたんですが、まだ募集はされてますでしょうか?』


女:『はい。してますよ。では早速ですが面接に来てもらいたいんですけど今から来れますか?』


ダイ:『あっ。はい。大丈夫です。』


女:『では15時にお店に来て下さい。』


ダイ:『はい。わかりました。』


女:『ではお待ちしてますね。』


ガチャ プープープー


ダイ:『もしかして今の声ってマリアなんかな。なんか緊張してきたぞ~♪』


ダイはいつもよりも入念に髪をセットして用意を急いだ。




ダイ:『この辺りだな。この角を曲がったところの・・・あっ。このビルの2階だな。』


トントン♪ガチャ


ダイ:『失礼します。面接の件でお伺いしたものですが。』


受付の中を覗いてみた。髭面で色眼鏡をした40歳位の男がこちらに向かってくる。その奥 には足を組んだ髪の毛の長い女性が座っているのが少し見えた。


マリアだ!と憧れのアイドルを目の前で見たかのように興奮をしているのも束の間、髭面で色眼鏡の男がやってきた。


男:『どうも。オーナーの坂井です。じゃあそこに掛けて。』関東人だな。


ダイ:『はい。失礼します。』


オーナー:『じゃあ名前、年齢、教えてくれるかな?』・・・・・・



無事に面接を終え、業界経験もあったのでその場で採用が決まった。


オーナー:『じゃあ今いるスタッフを紹介しておくね。』


オーナー:『まず、店長の平野。』


平野店長:『よろしく。期待してるで。』


ダイ:『はい。こちらこそ宜しくお願いします。』


店長はコテコテの関西人だな。ダブルのスーツを着て体もデカクてThe風俗の店長ですって感じだな。


オーナー:『次、スタッフの本田。』


本田:『よろしく。』


ダイ:『こちらこそ宜しくお願いします。』


こいつは見たからにバカな感じだな。


オーナー:『で、こいつがこの店のママのマリア。この業界にいたら知ってるよね。』


マリア:『よろしくね♪』


ダイ:『♪♪♪宜しくお願いします!』


これが本物のマリアかぁ。超スタイルいいなぁ。写真よりも何倍も綺麗

やし。髪はロング、栗色の巻き髪、鮮やかな赤い口紅、猫のような瞳、100%どストライク!


オーナー:『じゃあ明日から来てくれるかな。待ってるよ!』


ダイ:『はい。ありがとうございました!失礼します!』


天使や!俺の天使が降臨したぞぉ!


ダイの歓喜は頂点にまで達していた。中学生が本当に憧れのアイドルと

対面したかのような喜びだった。


しかし、この出会いはダイにとって地獄への扉を開けた瞬間だった・・・



【第四話】天使か悪魔か へと続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ