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神の資格 前編

第八章 神の資格


 件の少年が、業天を纏わずして異能の力を発揮した。

 金色の狐耳、そして尻尾を生やした古風な女の言葉が、彼らの不安を掻き立てる。

 その事実が、大日本帝国異常災害特別対策機関“天神(あまがみ)”を震撼させた。

 本来、天児(あまがつ)とは業天(ごうてん)を纏わなければ異能の力を発揮できない。それは至極単純な理由で、生身では人間の域を抜け出せないからに他ならない。業天は己の身を社へと変革させ、願うものと叶えるものの両者が同時に存在することにより、初めて天児は異能を発揮する。しかし、業天なくして己の身を社とする存在など、聞いたことがない。

 それ故に、多くの天児、そして“天神”に協力する能力を持たない人間らは戸惑った。

「一体なんなのだ、アレは」

「聞いていないぞ」

 業天を纏わない天児。あまりに異常な存在が、彼らの心を震わせる。

 その中で、男は言った。

「それで、彼の処置はどうするのかね、桜花」

 赤い髪、赤い髭。外人の男らしい顔立ちに、その体型。白いスーツを纏った彼は、小さな会議室の中心へ立つ、問題の言葉を発した狐の女へと告げる。

 しかしなんでもないことのように、女は長い髪をかきあげた。

「嚆矢様は、彼が天児であるという。ならば、我々に口を出す必要はないハズであろう。」

 大日本帝国異常災害特別対策機関“天神”の創設者であり現総帥である男が問題ないというのだから、我らはそれに従うのみだろう。

「相も変わらず、嚆矢を信じきった言いぶりだな。己の判断というものを持たないのかね、金色夜叉殿」

 男――ハワード・マクラウドが言うと、桜花は怪訝な顔を見せた。

「妾を金色夜叉と呼ぶな。兎に角、話は以上だ。」

 それだけ言った女は、その尾から彼女が門と呼ぶ特殊な亜空間を創り出し、この場から去っていった。

 それを確認すると、他の数名の天児や人間たちも席を外していく。

 残ったのは、先ほど質問したハワードという男。そして、ハワードの隣に座ったまま、口を開こうともしない寡黙な男の二人のみ。

「やれやれ、あのような説明で本当に我々が納得するとでも思っているのだろうかね」

 ハワードが肩をすくめると、隣に座る黒いスーツを着た痩せ細った男、オーガスト・ステファン・カヴァデールはフンと鼻を鳴らす。

「余計な反乱を起こさぬ為の形式だ。桜花自身、納得していないところもあるだろう」

 組織に不安を残さないよう、己だけでも強くある。ああなるほど、確かに見上げた責任だが、お前にはまるで向いていないだろうと、ハワードは思う。

 桜花は強がってはいるが、人一倍心が弱い。今も一人不安に震えているだろう。もっとも、相棒が自慰の如く寄り添い励ましているだろうが。

 一人では弱い彼女らが夜叉と呼ばれるのだから、この世は複雑怪奇だな。

 残りの者たちもこの場から離れていく中で、ハワードは隣の寡黙な男に問いかける。

「ところで、アレの動きはどうだ」

「……あぁ、アレは現状静まっている。が、何を切っ掛けに動き出すかはわからん」

 アレ。

 文明を惑星規模で破壊するソレは、もはや人に非ず。

 ハワードの言うアレ、現在この地球に危機をもたらしている存在は、冗談でも比喩でもなく、名を口にするのもはばかられるほどの化け物だ。鬼というには過小表現、畜生というにしてもまだ足りぬ。外道という言葉でさえも、ソレの前では可愛いと思えてしまうほど。

 故に畜生。故に外道。地獄の鬼より醜悪で、殺戮機械よりも残忍だ。この世の如何なる言葉を持ってしても表現しきれる言葉はなく、故に醜悪の災禍。どこまでも純粋に、どこまでも際限なく、人の愛が壊れゆく様を笑い貪る姿はさながら暴食の崇り (ベルゼバブ)

 人畜無害という言葉の対象になり得る、万象有害とでもいうべき存在だ。

 人の不幸は蜜の味とはいうが、アレほどその言葉に意味を持たせる存在はそういない。

 他人の不幸がなにより美味い。お前らの絶望が甘くて甘くてたまらない。三度の飯より他人の不幸、さぁお前ら、泣けよ喚けよ、おれに新たな甘美を与えておくれ。

 人の恐怖が美味い。その恐怖に引き攣った顔でおれの空腹を満たしておくれ。

 人の絶望が美味い。愛するものを殺したくないと泣き叫びながら、お前のその手で殺すところを見せておくれ。

 崩れる友情、ヒビ入る愛。血に塗れた貴様らがこれまで築いてきた大切なものを自ら捨てるその様を、このおれの前で見せておくれよ。さぁ始めろ、塵屑同士喰らい合え。自ら愛を壊しておくれ。

 チッと、ハワードは表情を曇らせ怪訝な顔を見せた。

 他の誰かの都合は知らぬ。私一人が良しと思えば、それが私の桃源郷。我ながら中々に歪んだ願望を持っていると自覚しているハワードですら、アレの存在には虫酸が走る。

 ましてや今この時、この地球を己の玩具箱(モノ)にしようと、アレがこの星で呼吸を繰り返していると思うだけで、あぁもう耐えられない、身体の奥底から途方も無いほどの吐き気がこみ上げる。

 アレの罪は生きることだ。アレの罪は産まれたことだ。アレが産まれた経緯をハワードは知らないがしかし、アレをこの世に産み落とした事こそが、アレの親の最大の罪である。

 アレの存在はまさに、害蟲だ。アレはこの世に存在してはならない。近くに存在するだけで周囲へ禍いを振りまき、誰彼構わず万象喰らって奈落へ落とす。アレを前にして幸せなど語れない。アレの内は既に、芯の芯まで腐敗し犯され、歪んだ欲望という害蟲を、猛毒の病原菌と共に際限なく孕み続ける。

 誰が道徳(さっちゅうざい)(ふりま)こうとも、意味がない。

 誰が(くすり)語ろ(あたえよ)うとも、意味がない。

 それほどの数の蟲。それほどの質の猛毒。

 アレの際限なく湧き出す(よくぼう)は、誰もを犯す猛毒(ふこう)をばら撒き、万象全てを喰らって奈落へ落とす。

「アレは侵略の際、種を蒔くと聞く」

 小難しい顔をしたオーガストは、何気なく呟いた。

 どういうことかとハワードが問うと、オーガストは普段は固く閉ざされた口を開いた。

「千年前、アレは種を蒔き、この地を犯したという。その種が、『殻人』と我々が呼んでいるものだ。つまり、もし新たな種として、あの少年が現れたとするならば――」

 だとするならば、彼が業天を纏わずして力を発揮した理由も頷ける。殻人同士で争っていた理由などは不明だが、我々を油断させるための一手だとすればそれで十分。

 なぜなら、アレは人の信頼や友情といったものが破壊されることを至高とする悪魔だ。それが成されるのならば、己の駒を総て失ったところで痛くも痒くもない。どころか、駒を捨てることで破壊が成される場面を目にすることができるのならば、喜んで捨てるだろう。

 根本的に人とは違うのだ、アレは。

「だとするならば、排除せねばならないな」

 ハワードの言葉に、オーガストは頷く。

 業天を纏わずして力を発揮した少年。この状況で現れる天児など、我々にとってあまりに都合が良すぎるだろう。都合のいいときに、都合のいい存在を出現させ、縋った者たちを悉く裏切る。あぁ、まさしくアレが好みそうなやり口ではないか。

「少年が業天を纏えぬのなら、アレの眷属である可能性が0でないのなら――消すしか、あるまい」

 寡黙な男は、やはり冷めた声でそういった。

 そこに情はない。慈悲もない。ただ、生まれが悪かった。だから死んでくれと、オーガストは言う。

 人は害蟲を殺すことに躊躇しない。なぜなら、害蟲は人ではないから。不気味で、気持ちが悪く、病原菌をまき散らし、同じ空間に存在するだけで怖気が立つグロテスクなモノであるから。

 この二人にとっては、アレも害蟲と同じだ。人など容易く殺す力を持つことを除けば、そこらの害蟲となんら変わらない。むしろ、よりたちの悪いものだと思っている。

 病原菌を振りまく害蟲。それが眷属という子を産み、際限なく増えていく圧倒的繁殖力を持っている。その眷属もやはり同じ、彼らにとっては害蟲だ。

 すなわち、アレの眷属である可能性が欠片でも――それが例え一割でも、一分にすら満たない可能性であっても――ほんの僅かでも存在する時神鈴の存在を、彼らは害蟲と同義だと信じて疑わない。時神鈴を、アレが用意した肥溜めにも劣る茶番じみた筋書きの役者、優しい顔をして人を裏切る道化であると信じて疑わないのだ。

 故に殺す。故に滅する。故に細胞一つ残さない。消えろ害蟲、この星は貴様が存在していい場所ではない。貴様の存在が許される場所など、この宇宙に一つだけ。地獄と呼ばれる場所だけだ。眷属にしても、同じこと。お前ら皆すべからく要らんのだ。我々の目指す桃源郷には要らんのだ。故に、地獄へ落ちるがいい。

 ハワード・マクラウドは立ち上がり、どこからか取り出した林檎を齧る。

 ――愛する者を死なせるのは嫌だ。失うのは嫌だ。故に、私が望むは桃源郷。私が望んだ理想の世界。果実の実る、誰もが望んだ夢のような楽園だ。そこはきっと、誰もが死なない神聖な場所であるから、幸福一つあればいい。そこに死は要らん。そこに悪意は要らん。故に滅びよ、悪なるモノよ。

 アレは絶対許さない。アレは絶対認めない。例え人殺しになろうとも、例え誰かに恨まれようとも、アレの侵略は阻んでみせる。

 オーガスト・ステファン・カヴァデールは立ち上がり、暗い部屋の天井を見上げる。

 ――私には何も見えない、何も知らない聞えない。醜い現実にはうんざりだ、誰か私をどこか遠くへ、争いのない楽園へ導いておくれ。そこはきっと、闘争など許されぬ誰もが幸せな場所だから。もしも私の楽園を壊す悪があるのなら、私はそれを許さない。故に滅びよ、悪なるモノよ。

 アレは絶対許さない。アレは絶対認めない。例え人殺しになろうとも、例え誰かに恨まれようとも、アレの侵略は阻んでみせる。


        ☆



『時神鈴。お主の覚悟が確かなものであるのならば良し。妾が汝を強くしよう。』

 その桜花の言葉を聞き、鈴は桜花に懇願した。

『俺は、強くなりたい。だから、俺に戦い方を教えてくれ』

 それから三週間ほど、鈴は飛鳥と共に、桜花との修行を続けていた。

 けれど、足りない。己の才は開花しない。このままでは、皆の荷物になるだけだ。強く、ならなければならない。

「俺は……」

 鈴が拳を握ると同時、世界は、白と黒の異質なモノへと変化した。

 世界がモノクロへと変化した事で、己が特殊空間へ誘われたのだと自覚し、待ち侘びた来訪者がこの場に訪れたのだと理解する。

 今この瞬間より、自分たちはこの高天原中学校とは異なる異空間に閉じ込められた。この異空間には他の生徒はおらず、存在するのは、鈴と飛鳥と、この空間を作り出した本人の三人だけだろう。

「待ってたぜ、桜花」

 誰もいないモノクロの空に、鈴は語りかけた。

 すると、誰もいなかったはずの空間に歪が生まれ、そこから生れ落ちるかのように金色の美女が姿を表し、屋上に立っていた鈴と飛鳥の前に降り立った。

「ほぅ……。なかなか粘るのぅ、時神鈴。妾はてっきり、昨日今日で根を上げて来なくなると思うておったのだが。」

 パッと、何処からともなく取り出した鉄扇を広げ、金色の美女――桜花は、ニンマリと笑っているであろう口を隠した。

「逃げ出せない、理由があるからな」

「その心意気、嫌いではないぞ。」

「そりゃどーも」

 言って、鈴は深呼吸を行う。彼にとっての精神統一するための際の儀式のようなものだ。

 呼吸を整えると、隣に立っていた飛鳥に離れるように言った。

「あぁ、いい忘れておったわ。飛鳥、最近お主の稽古をつけられないでおる故な、稽古相手を連れてきたぞ。」

「稽古相手?」

 頭にハテナを浮かべた飛鳥に目を向けつつ、桜花は学校のグラウンドを指さした。

「アーヴァン=ゲーテンブルグという男だ。ほれ、あそこに立っておる巨漢だよ。」

 飛鳥はそちらを向いて「強そう……」呻いて――屋上からフェンスを飛び越えグラウンドへと落下していった。

 飛鳥が数メートルもあるフェンスを飛び越え、さらに何十メートルもあるグラウンドへと飛び降りたというのに、鈴は見向きもしない。

 眼前の相手から、目を離さなかった。

「――さて。よう妾から注意を離さなかったな、鈴。……前置きは終わりぞ。かかって来るが良い。」

「ああ、ハナからそのつもりだよ」



 屋上から飛び降りた飛鳥は、小さな声で何かしらをブツブツと呟いた。

 それは独り言でありながら、独り言とは異なる特別な言の葉。祝詞と呼ばれる、己を変えるための魔法の呪文。

「来たれ、業天(ごうてん)。――『乙姫(おとひめ)』」

 飛鳥がはっきりその言葉を口に出すと同時、飛鳥の周りを大量の文字式が取り巻いた。

《――――――――》

 その言葉の意味を彼女は知らない。けれど、なんとなくだが、何を意味しているのかはわかる。日本語を知らない外国人が、「神聖」という文字を見て、何か尊く清いものを感じるのと同じだ。飛鳥を取り巻く文字式からは、なにか神聖なものを感じた。

 文字式はたちまち飛鳥の身体を包み込み、彼女の着ていた制服へと吸い込まれるように消えていく。文字式を含むことにより、既に存在していた彼女の服は形を変え、天児の盾であり矛――特殊な鎧――業天へと変化する。

 彼女の業天は、暖かい雨を彷彿とさせる。色は、透き通りそうなほどの弱々しさを含めながらも、流れる穢れ無き水を象徴したかのような美しい水色。彼女の服装は着物のようであり、また巫女服のよう。背中の肩甲骨に当たる部位に二つと、両袖の部分に計四つの水晶。両肩には、天の羽衣というべき薄く美しい生地の布が彼女を守るかのように漂っている。

 空を舞い、飛鳥が地に着地すると同時、その髪と瞳が淡い水色へと変化した。

「お待たせしました」

 その姿こそが、天児となった水無月飛鳥の戦闘態勢そのものである。対して、飛鳥に向かって歩いてきた巨漢は、一般人と大差はないように思う。

 服装は紫のスーツ。口には咥えた巨大な葉巻。ガタイはよく、その肉体はほとんど筋肉で出来ているんじゃないだろうかと思うほどの巨体。そして、外国人らしい顔立ち。

 そのへんのチンピラとも取れるその姿に、飛鳥は違和感を覚えた。

 業天の形は十人十色であると言うし、スーツに似た業天を纏う天児がいるとも聞いたことがある。しかし、この巨漢のスーツが業天だとはとても思えなかった。

 この人、業天を纏わないのだろうか。

 業天とは、天児の盾でありながら矛である。逆に言えば、業天を纏わなければ天児はただの人と変わらぬ存在だ。力を発揮できず、人との大差はない。天児を相手に、その業天を纏わずして、如何に戦うというのか。

 そんな飛鳥の疑問に答えることもなく、男は飛鳥を見た。

「嬢ちゃんが、水無月飛鳥か。あー……確かに桜花のいう通り、大和撫子タイプって感じだな」

 業天には、業天を纏う者の考える『神聖』な姿が具現化されると言われている。だというのに、この男の姿は一向に変化しない。

 この人、戦う気はあるのだろうか――?

 続く飛鳥の疑問をよそに、巨漢は続けた。

「嬢ちゃんの業天は、さながら日本神話に登場する天の羽衣か。雰囲気も相まって、まさに『乙姫』の名を冠するに相応しい。けれど、なんだ。見た目は綺麗でも、乙姫っつー 名前の割に、能力はとんでもなく戦闘面に特化しているらしいな」

 それだけいうと、葉巻の副流煙が飛ばないように配慮してか、後ろを向いて肺に詰まった煙を吐き出した。

「…………」

 なんなんだろう、この人。見た目すっごく厳ついのに、人への配慮ができている。

 男はポケットからコンビニのレジ袋を取り出すと、その中で葉巻を火ごと握り潰す。文字通り粉々になった葉巻をレジ袋にパラパラと入れて、そのレジ袋を再びポケットへしまった。

「…………」

 環境に優しい主義なのかな……。

 思わず絶句した飛鳥に気付いたのか、男はニヤッと笑みを浮かべて言った。

「こんなデカイ男が、ゴミの始末をちゃんとしてちゃあ可笑しいかい?」

「いえ、その……そういう意味では……。あの、素晴らしいと思います」

 可笑しいとまでは言わないけれど、違和感がないと言えば嘘になる。なんていうか……ボランティア活動を行っているプロレスラーを見ている感じ?

「なに、よく『おっちゃん、プロレスラーみたいなガタイでボランティア活動行ってるとか、違和感バリバリだよね』とか近所のガキどもに言われてんだ。気にする事はねぇ」

 あ、やっぱり言われてるんだ……。

「俺ぁ、アーヴァン=ゲーテンブルグ。生まれや育ちはドイツだが、婆さんが日本人でな。四分の一だけ、日本人の血が入ってる。好きなものは……子供かな。こう見えて、面倒見はいい方だと自負してるのさ」

「あ、その……わたしは……」

 飛鳥が自己紹介しようとすると、「あぁいい、いい。嬢ちゃんのことは聞いている」と手を振った。

 アーヴァンがいい終わるが早いか、爆音ともいえる大きな音が屋上の方より聞こえてくる。おそらく、鈴を鍛えるために桜花が行動を開始したのだろう。

「向こうは始まったか。相変わらず派手な戦い方をする奴だな、桜花は。ま、いいや。嬢ちゃん……こっちも、始めるとしようや」

 ――ズン。

 何かが、変わった。実質何も変わりはしていないのに、何かが変わったのだと確信した。彼は変わらずのスーツであるし、業天を纏ったとも思えない。

 しかし、肌で感じた。これが、彼の戦闘形態であるのだと。

「来いよ、嬢ちゃん。いつでもいいぜ」

「――では。水無月飛鳥、参ります」

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