表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

幸せになりたいっヽ(´▽`)/前編

・・・ダッダダダダ・・・


「イーサム様っ!!まって~!私と結婚してくださいっ!!あっ、間違った・・・付き合ってくださいっ!」



「・・・・・・断る・・・・・・」


ーーーザシュッ!ドガッ!ーーー



「おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい、おねがい・・・・・・・・」


「鬱陶しい」


ーーーキーン・キーンーーー



「ねぇ、お願い(´・ω・`)」



「い・や・だ!」


ーーーガラガラ、ドカーンーーー



というのが私の最近の日常。私、ミランダ17歳。騎士様のイーサム様にぞっこん☆絶賛口説きおとし中!!


イーサム様との出会いは、かれこれ4年前に先上る。当時、才色兼備で儚げな伯爵家の娘として名高かった私は、噂とかけ離れた行動をとっていた。

薬草や山菜つみが趣味で、暇さえあれば変装し、馬にまたがり領地の山へ行っていた。が、いつもの場所だと油断しており、雨上がりで濡れていた落ち葉に足を滑らせ崖から落ちてしまった。

そこへ、たまたま隣国へ視察に行っていたイーサム様が、我が領地を通り、に助けていただいた。まだ13歳の私は、男装していたこともあり、まるっきり男の子で、イーサム様は今とは違い優しくも気安い対応。小突くなんてふれあいもあったのだ。さわやかな笑顔とちょっぴり意地悪な笑顔にキュンキュンきましたとも!!

ご機嫌で送り届けてもらうと大騒ぎ!なんせこっそり家をでておりましたから。しばしば逃走していた経路が家のものにばれてしまったけれど、素敵な出会いがあったからよし!!私が女だとばれると一転。イーサム様は笑顔を封印されてしまった。


後から調べて知ったのだけど、イーサム様はこの国の第5王子だった。権力狙いの女性から散々なめにあい、すっかり女性不振になられたそうな。ついにぶちギレたイーサム様は継承権を早々に放棄、武の道に進まれた。今は騎士として精進されている。しかし、見目も良く、いいところの坊っちゃんであることはかわりなく、有料物件としていまだに女性陣からの根強い人気を誇っている。


そう、両想いになるおまじないのために髪の毛を抜かれたり、使ったカップが消えたり、下着が盗まれたりするくらい・・・


そんな影でこそこそ姑息な手を使うやからに負ける気はしない( ̄ー ̄)!!!イーサム様の隣に立てるよう、使用人に弟子入りし、家事をみっちりと仕込んでもらった。また、騎士として頑張るイーサム様の役にたちたくて、国の中でも随一を誇る我が家の隠密部隊にも鍛えて貰っているところだ。まぁ、元々「自分の身は自分で守れ」な我が家なので護身術程度はできている。右腕・・・とまでは言わないけど、休みの日イーサム様と息子と娘と剣のうちあいをして過ごすなんて、素敵☆



因みに、私には年の離れた兄がいる。妻子もちだ。だから跡継ぎの問題もない!し・か・も・イーサム様に近寄るやからに負けないよう日々美容にも気を付け、魑魅魍魎の大城でも立ち回れる知識とパイプも持つ。それから・・・・・・・・・


「っだぁぁぁぁ!!わかった!わかったから耳元で念仏のように唱えるのはやめてくれっ!!!」


ーーーザシュッ!ーーー



「っっ!!!本当!?」



ーーーヒュンッ、ザッ、シュッシュシュシューーー



「あぁ・・・」



「結婚してくれる?」



「あぁ・・・」



「ありがとう!嬉しい!!」



「っっ!!!あぁ・・・」



「じゃぁ、この方達を詰所まで運びましょう!初めての共同作業ですわね♪」



「はぁ・・・・・・」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ