3.ノートはきっちり書こうね
高校のテストはめんどくさいですよね
そんな時は寝るのが一番ですね♪
私?勿論寝てましたよ
「ボクの名前は尼断Ⅱ(あまたつ)嫌人」
十夜とよく話すようになってから、いつの間にかこいつもよく話すようになった
名前は……まぁ気にしないでやってくれ
「聞いてる?」
彼はあれだ…青いつなぎを着てベンチで座っているあの人と同じなソッチ系の人なのだ
「お~い、聞いてる~?」
「あ、あぁ聞いてるよ、で、なんのようだ?」
「さっき言ったじゃん、今日はノート提出だから写さして欲しいって!」
こいつは度々オレにノートを写さして欲しいと頼みにくるのだ
勿論貸すわけがないのだがな
「あ~オレもノート書いてねえわ~」
「酷いよ!昨日は貸すって言ったじゃん!」
昨日?そんな過去の事は記憶にないな
オレは今日の事だけ覚えていればいいからな
「まじかよ~ノート書いてねえのかよ」
「十夜も忘れたのか?」
めずらしいな、十夜は普段、授業中は本を読んでいたり寝ていたりしてるんだが、提出物はきちんとやってくるんだがな…
「忘れたのかよ、しゃあねぇな貸してやるよ」
「サンキュー、助かるぜ~」
「え?!さっきはやってないって言ってたよね?!」
「お前と違って普段そんなに借りにこないからな~」
「まぁそれはいいや、だけどささっきなんで自己紹介させられたの?」
そんなの決まっているだろ!
「自己紹介しないとみんな分からないだろ!!」
「みんなって誰!?」
尼断Ⅱ基本バカだからな、可哀想なやつだな
オレ?オレは基本的に課題はきっちりやるよ
春休みの課題はどうしたって?ははっ、そんなのは無かったよ
………やってないよ!やるのわすれたよ!結局先生には怒られたよ!
「まぁすぎた事だしきにしちゃ負けだよな」
「いきなり何言ってんだ?」
おっと、声に出てたか
気をつけないとな
「十夜、尼断Ⅱ、今日の放課後どうする?」
「俺は、今日は本を買いに行くけど?」
「ボクは今日はバイトだなぁ」
尼断Ⅱはバイトか………
暇だし十夜についていくか
「じゃあ十夜、一緒に本買いに行こうぜ」
オレはあんまり本を読まないのだがな
本屋………
「お!新刊出てるじゃん!」
十夜が何かの本を見て言っているな
何の本だ?、なになに…『じゃあいつやるの?〇でしょ!』
……何の本だよ!!
え~と作者は……四月朔日 伊智朗
また難しい名前だな
他のクラスにいた気が…
1話と2話、一部変更しました
尼断Ⅱ 嫌人は「あまたつ けんと」と読みます
基本的には毎日更新していけるように頑張ります