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プロローグ
非日常なんて、”あったら面白い”と思う程度の意識だった。
むしろ、元いた日常でも満足だった。
ー日常を望む私にとっては
日常に住む人はとても遠い存在で。
むりやり引きずり込まれた非日常
それを作った原因は
一番憎いアイツだった。
なのに、
いつからだろうか。
私が
彼に
恋をしたのはー
ここは、東京・原宿。
「バカな私には、皆目検討も付かないよ………」
どうすればいいんだろうね。
きれいな、複雑じゃない、真っ白な、素直な、
私に戻るには。
いつもいた
日常に戻るには。