台風一過(200文字小説)
前作『台風』・『通勤電車』・『双子』の三題噺の第2弾です。
台風一過。
昨日の嵐が嘘のように青空が広がっている。
通勤電車からの風景もどこか新鮮に感じる。
そう言えばあの人はどうなったろう・・・
倒れた木の下敷きになり救急車で運ばれた人。
苦しそうな表情が忘れられない。
赤の他人とはいえ無事でいてくれればいいと思う。
電車を降りて、いつもの道を会社へ向かう。
向こうから慌ただしく走ってくる男性の姿が見える。
すれ違った時、ちらっと見えた彼の顔。
今の人は・・・
きっと双子だな!
『双子』お題がイマイチかな・・・